乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

映画『華の乱』4,4★/5  1988年  監督 深作欣二  吉永小百合 松田優作 石田えり 風間杜夫 松坂慶子(特別出演) 緒形拳

2021-12-29 | 映画

 

 

 

 

   映画『華の乱』4,4★/5  1988年  監督 深作欣二  吉永小百合 松田優作 石田えり 風間杜夫 松坂慶子(特別出演) 緒形拳

 

 何度か見て、覚えている台詞部分が多々ある映画『華の乱』を見た。

 

 

 吉永の与謝野晶子と緒方の与謝野寛は適役。

 二人の配役に楽しく見ることができた。

 伊藤野枝も無難なところであろう。

 与謝野寛の元妻役の西川峰子は、少々下品さを表に出し、彼女が適役であったに違いない。

 

 有島武郎役は松田優作。

 声が聞き取れぬ部分があり、少々悶々とした。

 松田優作が暗いからといって、あるいは人気があったから(?)といって有島武郎の良い二鳥大金持ちであり作家でインテリ役に彼を起用するのはどうかと感じた。

 この役に狭間風間杜夫がが陰影を醸し出して演じれば適役だったのではなかろうかと残念に思う。

 

 風間の大杉栄は好感は持てたが、情熱は低めでおとなしい目の大杉栄に仕上がっていた。

 学生時代講義で大杉栄について聴講し、その後何冊か読んだことがあるが、大杉栄という人物は非常に情熱的で影をも消す勢いの人物という印象が残っている。

 伊藤野枝 に求婚するときのエピソードはここでは割愛したいが、女性の私が聞いても顔を赤らめながらも好意的なプロポーズの仕方だと感じている。

 石田えり演ずる伊藤野枝は私のイメージの伊藤萌であり、感心した。

 

 松坂慶子の松井須磨子は堂々の迫力で、島村抱月が亡くなりホールで嘆き悲しむシーンなどは上等の舞台を見ている等で、息を飲んで食い入って見ていた。

 一通りの演技が終わり、松井須磨子が倒れ込んだ時点で、内容とは裏腹に松坂慶子のオーバージェスチャーな芝居長の演技に、心より拍手を送りたい気分になっていた。

 

 今回も簡単な見たという記録だけで失礼致します。

 

 

 

 

 

監督 深作欣二

脚本 深作欣二 筒井ともみ 神波史男

出演者 吉永小百合 松田優作 石田えり 風間杜夫 松坂慶子(特別出演) 緒形拳

1988年

 

『華の乱』(はなのらん)は、1988年に公開された東映配給の日本映画。

 永畑道子の小説『華の乱』『夢のかけ橋』を原作とし、深作欣二が撮った劇映画。

 原作に倣い、主人公・与謝野晶子の視点から大正時代の社会運動、芸術運動の群像を描いている。

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『猫画之物語』(みょうがのものがたり)3   上/三冊 黒本 江戸時代 1枚

2021-12-29 | 草双紙:洒落本、仮名草子、黄表紙、黒本、赤本、合巻 等

 

 

     『猫画之物語』(みょうがのものがたり)3   上/三冊 黒本 江戸時代 1枚

 

 

(一部写す)

  村

  名月は

  まるといふ

  まんじ一八十八 

  平のじなれば

  壬午村源平と

  たづねか

 

 

まんじ一八十八 

平のじなれば

  平の字を分解すると

    一

    八

    十

    八

で「平」の字となる。

 壬午村源平は平家の関係なので、

 

まんじ一八十八 

平のじなれば

 と書かれているのであろう。

 

 

壬午村源平

 壇ノ浦の戦いに関係する人物か?

壬午村

 壬午村というのがあるらしい。

 

黒本

ヘ13 04285

[猫画之物語](みょうがのものがたり) 上,中,下

[出版地不明  江戸か]

[出版者不明   版元:鶴屋喜右衛門か]

[出版年不明  宝暦一三刊(1763)か]

 

17cm

公開者   早稲田大学図書館 (Waseda University Library)

 

 

 

 

『猫画之物語』(みょうがのものがたり)1   上/三冊 黒本 江戸時代   (2枚)

『猫画之物語』(みょうがのものがたり)2   上/三冊 黒本 江戸時代 1枚

『猫画之物語』(みょうがのものがたり)3   上/三冊 黒本 江戸時代 1枚

 

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映画『薄化粧』原題:Tracked  4,1★/5  監督 五社英雄 脚本 古田求 原作 西村望  緒形拳 他  

2021-12-29 | 映画

能楽『歌占』  東大寺 鏡池

 

 

 

  映画『薄化粧』原題:Tracked  4,1★/5  監督 五社英雄 脚本 古田求 原作 西村望  緒形拳 他

 

 

 学生時代緒形拳の演じ方が好きだったので、今一度緒形拳の作品を見たいと思い、『薄化粧』を見た。

 これが、私が好きであった緒形拳だったのかと、感動した。

 

 逃亡する際に眉毛を描いて変装する場面があるが、緒方は眉を引いただけで、顔がキリリと引き締まり、驚くばかりに返信する。

 女、女、女で身を滅ぼすが、怖い顔に先に人ほころぶ笑顔は、悪の美学といえよう。

 この悪の美学と感じられる男は、歌舞伎にも多く出てくる。

『仮名手本忠臣蔵』にも、そんな男性は何人か出てくる。

 映画『薄化粧』の男は、悪の美学を感じさせる男として 斧定九郎(おのさだくろう)を思い浮かばせ、また

「色にふけったばっかりにいぃ〜。」

と切腹する場面と最後のホームで刑事に追い詰めたれる場面とが重複し、寛平の切腹場面を思い浮かべた私である。

 だが、この作品は事実に基づいて作られたという。

 緒形拳が演じていたので悪の美学などと言っていられるが、実際の人物は、何人も人を今年た関わりたくない人物であり、モッサイして救いようがない人物であったかもしれない。

 緒方の演技に乾杯。

 

 今回も映画が面白かったので、続けて日本の少し古い映画を見たいなという気持ちが生じています。

 

 今回も見たという簡単な記録だけで失礼致します。

 

 

 

1985年製作/124分/日本
原題:Tracked
配給:松竹

 

 監督 五社英雄 脚本 古田求 原作 西村望

 

 緒形拳坂根藤吉緒形拳 浅利香津代坂根ふくみ浅利香津代 川谷拓三真壁一郎川谷拓三 大村崑松井捨蔵大村崑 浅野温子地所テル子浅野温子 松本伊代仙波弘子松本伊代 宮下順子仙波すゑ宮下順子 竹中直人氏家正肋竹中直人 花沢徳衛渡辺鉄治花沢徳衛 柳沢慎吾明賀英之柳沢慎吾 小林稔侍森谷小林稔侍 菅井きんとよ菅井きん 萩原流行立石萩原流行 笑福亭松鶴(6代目)上瀧笑福亭松鶴(6代目) 藤真利子内藤ちえ藤真利子

 実際の事件に基づいて書かれた西村望の同名小説を、古田求が脚色し五社英雄が監督。妻子と愛人を殺し逮捕され脱獄・逃亡する藤吉を、緒形拳が熱演している。  事故で夫を亡くした未亡人のテル子と関係を持った藤吉は、邪魔になった妻と一人息子を殺してしまった。さらに藤吉は金を貸したことを理由に人妻のすゑと肉体関係を持ち、その娘の弘子にまで手を出そうとする。弘子は藤吉から金を巻き上げ、そのまま他の男と結婚してしまった。藤吉は弘子の家にダイナマイトを仕掛け、家族もろとも吹き飛ばす。逮捕された藤吉は爆破事件とともに、妻子の殺人も自供し拘置所に送られる。その後、藤吉は刑務所を脱走し、逃亡の日々を送るのだった。

 

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