乱鳥の書きなぐり

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129:『近世祭礼・月次風俗絵巻』「都名所図巻」東方出版 2005年 狩野博幸 山路興造 藤井健三 (4枚)

2012-08-19 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風





  129:『近世祭礼・月次風俗絵巻』「都名所図巻」東方出版 2005年 狩野博幸 山路興造 藤井健三


近世祭礼・月次風俗絵巻

「都名所図巻」

狩野博幸 執筆 
山路興造 執筆 
藤井健三 執筆

東方出版データーベース ▼
本書は江戸時代前期に制作された祭礼・風俗絵巻六巻を収録、各作品全巻を掲載するものである。

東方出版

2005-1

273 ページ 定価税31,500円












    

『近世祭礼・月次風俗絵巻』「都名所図巻」を楽しむ。

「都名所図巻」とあって、名勝や地名が簡単に書かれている。

 なつかしい場所や行ったことのある場所も多い。

 むかしはこんなだったかと、心が弾む。

    

 多少は伝統芸能や歌舞伎が好きなので、そういった絵や遊廓を四枚だけ選んでみた。

 嶋原では具体的に名を書きすぎたせいか、店名と遊女たちの名が金絵の具をのせて消されていた。

 あはは  この道にえらく詳しい人がいたもんだ…

    

 だが「都名所図巻」派相当長く、広範囲に渡る。

 京都の町中を離れ、その周辺までもを描く。

    

 いろいろな町や村が描かれる中で、とある村がひとつ描かれていた。

 ○川という地にあったという○人村と具体的に記され、解説が詳しくのせられていた。

 この村を絵画で描くのは非常に珍しいらしい。(上写真の中にはない)

    
 
 人びとの描き方に特徴があった。

 着物や髪や小道具の種類だけではなく、着こなし方でどういった暮らしかを示されていた。

 また、頭巾だけでこんなにも多くの種類があったのかとほくそ笑む。

 相当な観察力とデッサン力だと驚く。

    

 青金粉などを全体にかけてある。

 絵巻物全体の色調は統一感があり、品よく美しい。

 京都の方でも知らない京都や風習や暮らしぶりを楽しむことが出来る。

 何度も見たくなる載っている「都名所図巻」
 
    


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