乱鳥の書きなぐり

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東大寺 聖武天皇祭 慶讃能奉納 観世流能『歌占』 聖武天皇の御心を偲び、能楽を奉納 (13景)

2011-05-12 | 能楽・狂言



        東大寺 聖武天皇祭 慶讃能奉納


            聖武天皇の御心を偲び、伝統芸能の能楽を奉納







 国家の安泰と人々の幸せを願い、大仏造像の偉業を成しとげた聖武天皇の御心を偲び、鏡池の水上能舞台で聖武天皇祭で能楽が奉納されました。

 


       観世流仕舞    『花筐』

                『野守』



       金春流仕舞    『船弁慶』



       観世流能     『歌占』









 須田国太郎画伯は能楽モチーフの作品が数多く野芥されていますが、『歌占』を描いたデッサンがありましたので、記録しておきます。

 須田国太郎 能・狂言デッサンによると、『歌占』は観世元雅作。

【「歌占」は、父の行方を尋ねる子が、一度頓死して地獄を見た恐怖で白髪となった男の歌占いがあたると聞いて占ってもらうが、実はその占いの男こそが父であったというあらすじの能。しかし、父子の再会よりも、最後に歌占の男が所望されて舞う〈地獄の曲舞〉が見せ場で、地獄の有様を語るうちに次第に神がかる激しい舞が舞われる。】と説明されている。

 あらすじを読んでもわかるが、実際に舞台を見聞きしてもわかりやすい内容。

 前半から

【神風や。伊勢の濱荻名をかけて。神風や。伊勢の濱荻名をかけて。………】などの素敵な言葉が連なっていく。








 いただいたパンフレットの『歌占』筋書き要約も合わせて記録しておきたい。三角


 旅の途中で急死した伊勢二見の神職は3日後に蘇生。

 今は和歌で吉凶を占う(歌占)男巫女(シテ)となって諸国を回る。

 加賀の国白山の麓にやってくる。

 里人(ツレ)が別れた親を探す子供(子方)を連れてきて占ってもらう。

 親の病は治り、すでに再会していると答えが出る。

 男巫女が不思議に思い身の上を問うと、親子だとわかる。

 再会を喜び、所望され「地獄の曲舞」を謡い狂乱。

 やがて狂乱から覚め、親子は連れ立って故郷に帰って行く。




 



 後半のシテの「地獄の曲舞」は迫力があり、お語気を見逃すまいと目で追って見入ってします。

 写真がへたなのでぶれているが、「地獄の曲舞」でたった一度飛び上がられた場(下から二枚目)を写すことができたのはありがたい。







 歌舞伎は相変わらず例年程度には通って見ているが、最近演目や役者によってはどうもしっくりと来ないこともある。

 比べて能楽は何もわからないにもかかわらず、音楽も謡も舞も面も能装衣も見事で、わくわくする。

 そろそろどこかの定例会でも見たいなと考えている。

 能楽は本当に興味深くて楽しい。


































































 見て下さいまして、ありがとうございました。

 とても嬉しいです。



 わたしは能楽鑑賞の初心者です。

 お気づきの点や間違い窓がございましたら、教えていただければ嬉しいです。

 よろしくお願いいたします。









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