乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

2006-05-27 | 読書全般(古典など以外の一般書)
    さおだけ屋はなぜ潰れないのか?


           身近な疑問から始める社会学






         著者  山田 真哉(公認会計士)

         発行所 株式会社 光文社

         2005年2月20日初版1刷発行

         2005年6月20日  14刷発行

         700円




 26日に読んだ三冊目は『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』

 この本も著者のユニークさと穂と柄とテンポもよさで、50分ほどで読めました。

 再確認的な内容で、楽しめる一冊でした。







 P.150~151の『木を見て森を推測する』の中の名画を見るときも・・・云々の箇所に顕著に作者のユニークな感覚が現れており、作者好感を覚えました。


 ダ・ヴィンチの「モナリザ」なら、まず彼女の手の描かれ方に注目すると、「これは描けない」というようにその素晴らしさの一端がわかるという。



 このマークに注目したい。




 明らかに本書からずらしてのひそかなるジョーク。





 ダ・ヴィンチの「モナリザ」は賛否両論。

 だが、「モナリザ」の手に関しては、右手は過度のデェフォルメ、左手は制作の途中の描きかけ。

 ダ・ヴィンチというブランドがなければ・・・

 表面だけを読めば何気ない文章だが、三年もかけて途中で投げ出した「モナリザ」を、著者は把握して文章を書いていることになる。

 これを考えると、山田 真哉氏のいたずら心にほくそ笑んでしまう。

 この内容表現の裏返しは、世の中の経財の表裏に通ずるものがある。

 なんだか妙なところに感心してしまった一冊でした。




 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本のおばけ話 | トップ | 真珠の耳飾の少女 »
最新の画像もっと見る

読書全般(古典など以外の一般書)」カテゴリの最新記事