乱鳥の書きなぐり

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124; ;『王朝文化の楽しみ』 尾崎左永子著 岩波新書 新赤版1294 2011年

2011-10-19 | 読書全般(古典など以外の一般書)

        (写真は宇治川の傍に植えられていた紫式部)


        





 124;『王朝文化の楽しみ』 新赤版1294




 尾崎左永子著

 尾崎左永子(おざき・さえこ)歌人、エッセイスト。1927年、東京に生まれる。東京女子大学文学部国語科卒。佐藤佐太郎に短歌を学び、57年、歌集『さるびあ街』(沖積舎)上梓。放送作家、作詞家として活動。松尾聰門下として日本古典の世界へ。歌集多数。
 著書に『源氏の恋文』(求龍堂、日本エッセイスト・クラブ賞)、『源氏の薫り』(朝日選書)、『新訳源氏物語(全4巻)』(小学館)、『神と歌の物語―新訳古事記』(草思社)、『尾崎左永子の語る 百人一首の世界』(書肆フローラ)、『香道蘭之園』(校訂解題、淡交社)ほか。


 岩波新書

 新赤版1294

 2011年2

 P.232

  798 円

        


 目次

序 章
 王朝文学の世界へ
 
第1章
 王朝文学、二つの柱
 
第2章
 『古今和歌集』の出現
 
第3章
 日記文学の面白さ
 
第4章
 歌から物語へ
 
第5章
 暮らしの背景―王朝文学理解のために
 
第6章
 紫式部と清少納言
 
第7章
 『新古今和歌集』―王朝文学の終焉
 
 あとがき


        


 岩波株式会社 HPより ▼

 今の世と変わらぬ 平安朝の人間模様

 高校時代、「古文」を大の苦手とした私が、4年前にたまたま新聞で読んだ尾崎左永子さんの短いエッセイ。それに思わず引き込まれてしまい、発案したのが、この企画です。そのエッセイは、『枕草子』と『梁塵秘抄』の面白さについて書かれたものですが、そこでは、たとえば清少納言による男たちへの評価の厳しさが、「現代の誇り高きキャリアウーマンと何の変わりもない」とありました。
 こんな風に、遥かな時間差を超えて人間の生態をとらえようとする方ならと、ご相談したところ、話がまとまり、このほどようやく出版にこぎ着けた、というわけです。

 古典の世界へと巧みに案内してくれる本書は、「古文が苦手」派にとっても、大いに楽しめること請け合い。1000年も前の貴族たちに、ぐっと親しみが増すことでしょう。
 加えて、エッ?と驚くような発見も、随所にあります。
 たとえば、「よばい」という言葉。私は、これを「夜這い」、すなわち「夜、男が女のもとへこっそり這いつくばうようにして行くこと」と、ずっと思い込んでいました。ところが、もともとの意味は「呼ばひ」すなわち「呼び続けること」から「言い寄ること」「求婚すること」になったのだとか。
 もっとも、本書には、王朝時代にもすでに私のように誤解していた人がいて、それが笑い話になっている例がある、と書き添えられており、思わず頬がゆるんでしまいました。しかも、その後も誤解する人が多かったためでしょうか。今の国語辞典などには「夜這い」も〈当て字〉として示されています。けれども、そのこと自体、言語の語源と意味の変化の一例として興味深いといえるでしょう。(新書編集部 坂巻克巳)




        


 尾崎左永子著『王朝文化の楽しみ』を読了。

 興味深い内容が凝縮され、明日にのばすことができず一気に読む。

 とりあえず自分に分かるメモを記録しておきたい。



        



        memo
        




 王朝文学
   「かな」
    女流文学隆盛
    万葉集から受け継がれる。

『古今和歌集』
    「漢詩からうた」から「和歌やまとうた
     貫之

 日記文学
     蜻蛉日記
     和泉式部日記

 物語
     源氏物語

 他
    「よばい」とは「夜這い」では無く、「呼ばひ」→ 言い寄ること、求婚すること

『新古今和歌集』
     王朝文学の終焉
     露


        
 



 今回も簡単なメモ記録だけで失礼いたします☆




        





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