光勲會能面展
4月3日(金〕~5日(日)開催
法隆寺 i センターにて
光勲會能面展を楽しむ。
個々の面に説明が添えられており、わかりやすい。
能楽師の先生の面やお弟子さんらしき方たちの面も展示されている。
数少なく知っている能楽を思い浮かべながらの鑑賞は、優雅で楽しい。
但し、美術館や博物館のイメージとは違う。
また、個展会場というイメージとも違った独特の雰囲気。
どちらかというと、有名画廊に足を運んだ感じ。
但し、面には値はつけられてない事を付け加える。
好きな面が多くあった。
また、好きな能楽に使われる面も多くあった。
ごふんが膠(にかわ)のタンパク質と反応し、時間が経過。
良い具合に変色しているものがあり、心惹かれた。
それは京友禅の 古き上質の染色友禅の色合いにも共通。
ごふんは生きている。
好きな面はどの角度から見ても、生きているように感じた。
この面をかぶり、能楽師が息吹を吹き込み、謡い舞われるのかと思うと、限りなくロマンは広がる。
立原正秋氏の小説などを思い浮かべる。
彼が描くような古板(木?)は実際に使われているのだろうか・・・。
会場には能面を作る過程の状態が展示されていた。
荒く彫られた状態も心憎い。
こういった途中の状態も 『なぐり(薙ぎ面なぎつら)』というのだろうか・・・。
多分、途中の段階は仕上げではないので、言わないなだろうと思われるが、私にはわからない。
ちなみに、乱鳥の書きなぐりのブログの名は、この『なぐり』から名付けている。
これについては プロフィールで説明させていただいている。
桜祭能「藤戸」に使用の能面「廿余(はたちあまり)」も特別展示。
午後からは面「廿余(はたちあまり)」は外され会場に持って行かれたという。
光勲會能面展を見て、桜祭能を楽しんだ方は、能楽師の裏に能面師をも感じられる能楽を見たことだろう。
追記
写真は『光勲能面會展』京都文化博物館5階(4月22日~26日)案内の葉書。
記憶に間違いがなければ、現在、京都文化博物館では『イタリア美術とナポレオン展』が開催されている。
『イタリア美術とナポレオン展』は美術好きには必見の一つ。
観たいと思っている展覧会だが、予定は未定ということも 多々あり。(笑み)
最後になりましたが、貴重な体験をさせていただきました関係者のみなさまに、御礼申し上げます。
ありがとうございました。