[三橋敏雄門下、第七句集『此処』で読売文学賞][自作短歌]」
[池田理代子][市井短歌]」
2020/03/01
「3歳のレベルで俳句作れると先生言うが捻りがいるか
[びっくり、ユニークが必要][俳句]」
「『12音+たのしいな』にて種つくり楽しい部分季語に置き換え[][俳句]」
「休日の犬の着せ替え楽しいな[春日和と交換][俳句]」
「ゴシップと小言とデカフェ楽しいな[山笑うと交換][俳句]」
2019/06/16
「紅葉燃ゆ旅立つ朝の空や寂[『ひとり』1/85句]」
「生ぜしも死するもひとり柚子湯かな[5/85]」
「小春なり廓は黄泉の町にして[49/85]」
「祇王祇女智照尼の墓冬紅葉[56/85]」
「独りとはかくもすがしき行きこんこん[78/85]」
「骨片を盗みし夢やもがり笛[80/85]」
「あの人があの人がガン死夏終る[江國滋さんへ追悼句]」
「降る雪やここに酒売る灯をかかげ[真砂女]」
「蛍火や女の道をふみはずし[真砂女]」
「羅や細腰にして不逞なり[真砂女]」
俳句の解釈 19
「190.帯巻くとからだ廻しぬ祭笛
(鈴木鷹夫
/祭り笛聞けば帯巻く手間さえも惜しくて体回すようだと)」
「191.女郎花少しはなれて男郎花
(星野立子
/植生はよくわからずも女郎花まわり見やれば咲く男郎花)」
「192.およぎつゝうしろに迫る櫓音あり
(及川貞
/泳ぐときひたすら前を見ていたら背後気配櫓の音がする)」
「193.凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり
(高浜虚子
/上の句がやたら長くて字余りの例句に引かれる虚子の句である)」
「194.オリオンの楯新しき年に入る
(橋本多佳子
/オリオンに楯があるのかないのかはよくわからねど年改まる比喩でありしか
/新品の楯かも知らぬ新しき年になれればあるかもしれぬ)」
「195.折鶴のごとくに葱の凍てたるよ
(加倉井秋を
/葱折れて凍れるさまが折り鶴のように見えたる瞬間があり)」
「196.折鶴をひらけばいちまいの朧
(澁谷道
/朧とは折り鶴開け一枚の紙に正体なきが如しか)」
「197.をりとりてはらりとおもきすすきかな
(飯田蛇笏
/穂が曲がり重心手元になきゆえにはらりと重く感じたるかな)」
「198.音楽漂う岸侵しゆく蛇の飢
(赤尾兜子/岸辺には静かな音楽漂える一瞬にして蛇は飲むごと)」
「199.貝こきと噛めば朧の安房の国
(飯田龍太
/貝噛めばよくわからぬも朧なる千葉房総が浮かぶというが
/安房の国置き換えできぬものなのか貝はアワビかこきと噛むとは)」
2018/03/30
「180.押し寄せて来ておそろしき流し雛
(乱草慶子
/流し雛押し寄せてくりゃ不気味にて怨み感じて恐ろしきか
/流したる雛が逆流押し寄せる風でも吹くか流れを変えて)」
「181.白粉花過去に妻の日ありしかな
(きくちつねこ
/嫁として白粉花の思い出がいまは離婚をしているのかな)」
「182.おそるべき君等の乳房夏来る
(西東三鬼
/繊細な中年男に誇らしげ傍若無人の女子高生ら)」
「183.落ち合うて川の名かはる紅葉かな
(大谷句仏
/紅葉川、竜田川かなその川はいずれにしても紅葉の名所)」
「184.をちこちの水集ひ合ふ春野かな
(黛執
/湿原に雪解け水の集い合い春野はしっとり風情のありし)」
「185.落椿われならば急流へ落つ
(鷹羽狩行
/落ちる時色々ありし椿だが作者は望む急流下り)」
「186.男手のなくて釘打つ霜柱
(澁谷道
/釘を打つ目的言わずもなんとなくわかるがうちの母は強けり)」
「187.音絶えしこの音が雪降る音か
(有働亨
/言うことはわかるしこれは言うならば黙モダなる音のことを歌うか)」
「188.をとゝひのへちまの水も取らざりき
(正岡子規
/死ぬ前の絶唱なりし採取する必要性がなくなるという)」
「189.踊下駄踊りはじめの緒がきつし
(佐野美智
/踊りにとまっさらの下駄下ろしたりそのわくわく感が現れし句よ)」