昔「ルート66」というアメリカのTV番組があり、お気に入りであった。二人の若者が、このルート66をオープンカーに乗って旅をしてゆき、その先々で遭遇する事件をドラマにしたものである。主人公はトッドとバズという二人で、トッドはインテリで、落ち着いている。一方のバスは空手が得意な熱血漢という役どころ。ドラマの筋書きが結構しゃれていて、主題歌も聴いていると心が弾み、自分も旅している気分になってくる。主題歌はジャズ歌手のナット・キング・コールも歌っており、その娘のナタリー・コールも親父に対抗して歌っていたが、テレビの主題歌のほうが弾むようなリズムで乗りがよかった。
この物語を真剣に、食い入るように見ていて、感動的なストーリーを日記にも書いてあったのを、以下に書いてみる。
【ローズマリー】
ローズマリーは踊りを踊っているときが一番幸せである。彼女が舞台で踊る姿はさながら蝶のようであり、狂女のようでもある。だが、実生活の彼女は麻薬中毒者の夫を持ち、それこそどん底の生活をしており、勇気はみせるものの、孤独、狂乱し、すべてに絶望していく。そんなとき、過去に彼女を愛したトッドが救いの手を差し伸べる。彼女は死に物狂いの努力をし、8年間のブランクを克服して昔の明るいローズマリーに戻るという物語である。
【ミリアム・ムーア】
かって自分を精神病院に送った人達に復讐をする女の物語である。ミリアム・ムーアは、賢こいのだが、少々エキセントリックを演技して生活している。旅の途中彼女と知り合いになったバズが話す「蛙」の話し(どんな話しだったかは忘れた)を聞いて、自分のしている復讐が悪意以外の何物でもないことに気づき、すべてを捨てて家を出る決心をする。しかし、彼女の母親はそんな娘を理解せず心配のあまり、でていくミリアムを必死で呼び止める。しかし、ミリアムは立ち止まらずに去っていくという物語である。
最近、コンバットとかローハイドとかを深夜のNHK,BSでやっていたのを懐かしく見たけれど、チームワーク、リーダシップとか、人間の成長とかを、このような番組で学んできたのではないかと強く思う。「アイ・ラブ・ルーシー」とか、「奥様は魔女」なども、アメリカの家庭生活を覗き見て、電化製品に囲まれた理想的な家庭、夢のような生活として見ていた気がする。できることなら、「ルート66」の再放送をしてほしいものである。
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