2016/09/30
「不注意フノガリの沼というあり沢桔梗誰にも知られず咲きいたりけり(鳥海明子)」
「サワギキョウ花びら五弁不自然で上の二弁がへなちょこなりし
(花言葉:高貴)」
「フノガリは庄内地方の方言で不注意のこと危険と同意()」
「沢桔梗かわくひまなき石ばかり(将子)」
「日が落ちて月がでるまえ時間ありその闇のこと『宵闇』という(『宵闇と月代』)」
「月代は日の出と同じ闇の中月が明りで白みたること()」
「宵闇の牛の温みとすれちがふ(加賀)」
「宵闇の水うごきたる落葉かな(水巴)」
2016/09/30
「006/鵲の渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける/中納言家持/鵲/渡せる橋/季語:置く霜/白い/見る/夜/更ける(宮ノ内欄干白く霜が置く)」
「007/天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも/ 安倍仲麿/天の原/ふりさけ/見れば/春日なる/三笠の山に/出でし/月かも(止みがたしふるさと恋ふるけふの月)」
「008/わが庵は都の辰巳しかぞ住む 世をうぢ山と人はいふなり/喜撰法師/わが庵/都の辰巳/季語:鹿を暗示/しかぞ/住む/世を/うぢ山と/人は/いふなり(宇治山に久しく棲みて疎まれし)」
「009/花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに/小野小町/季語:桜のことも/花の色は/移りにけりな/いたづらに/わが身/世にふる/ながめせしまに(花も吾もいたずらに往き年老いし)」
「010/これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬもあふ坂の関/蝉丸/これやこの/行くも/帰るも/別れては/知るも/知らぬも/あふ坂の関(地球では離合が見えるエアポート)」
2016/09/29
「001/秋の田のかりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ/天智天皇/季:秋の田/かりほの庵/苫/粗い/わが衣手/季:露/濡れる/(秋露や濡らす衣手刈庵に)」
「002/春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣干すてふ天の香具山/持統天皇/季:春/過ぎる/季:夏/来る/白妙の衣/干す/天の香具山/(夏迎え白衣干せる香久山に)」
「003/あしびきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む/柿本人麻呂/あしびき/山鳥の尾/しだり尾/ながながし/夜/ひとり/寝る(秋の夜や山鳥の尾のごと長し)」
「004/田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ/山辺赤人/田子の浦/うち出でる/見る/白妙/富士の高嶺/季語:雪/降る(田子の浦あおぐ富士嶺は雪うける)」
「005/奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しき/猿丸大夫/奥山/季語:紅葉/踏み分け/鳴く/季語:鹿/声/聞く/時/季語:秋/悲しい(小雄鹿のぴうと啼く声山深し)」
2016/09/29
「いまか咲く今か動くと待つ声に月下美人は囲まれて咲く(鳥海明子)」
「サボテンの一種でありし夜に咲く咲く姿さえ見逃すことも
(花言葉:たった一度だけ会いたくて)」
「明日ありや月下美人に明日ありや(鷹羽狩行)」
「月下美人の咲き極まりて月高し(満佐子)」
「『来る福』と語呂合わせたる今日なれど招き猫の日言うはまことか
(『招き猫の手はどちら?』)」
「知っとるけ?猫はどちらの手で招く招かれるのはいったいなにか?
(右手:金運
/左手:千客万来)」
2016/09/28
「庭隅のこぼれ種なりトレニアの花みておれば人に逢いたし(鳥海明子)」
「夏菫・蔓瓜草の名もありて夏の間も花咲かせおり(花言葉:愛敬)」
「ぽっちゃりとした朝顔のようであり紫色の小さな花を()」
「啓蟄が春にはあれど反対に秋にはすごもり対応すると
(『蟄虫スゴモリノムシ戸を坏トザす』)」
「この時期に地に潜れるは早きかな自然の摂理不動なのかな()」