そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

笹公人(09/30)

2020年09月30日 | 日めくり帖

2020/09/30

「立たされたまんま死にたる子のために建立されし廊下地蔵や
 [笹公人/六地蔵座るをみては驚きぬ地蔵はいつも立つと思いし][短歌]」

「ランドセル揺らして逃げるきみの背にどんどんでかくなる夜の図書館
 [笹公人/勉強が嫌いな君よ図書館をばけもののように思うな][短歌]」

「夕焼けの鎌倉はしる サイドミラーに移る落ち武者見ないふりして
 [笹公人/鎌倉も三浦や新田の落武者が写り混んでもおかしくはない][短歌]」

「池の主を刺身にしたる三郎の奇病あやうし夜の呻き声
 [笹公人/大きなる鯉が主なり刺身など罪作りして奇病患う][短歌]」

「体育館で黒ミサにふける少女たちいっせいにわれに剣ツルギを向ける
 [笹公人/黒ミサや剣は道具変えたならこんな感じで挑まれるかも][短歌]」

「朝焼けの町は紫。息止めてオバケ薬局の前を過ぎたり
 [笹公人/薬局をオバケというは知らないが薄気味わるい家ならあろう][短歌]」

「赤紙のはられた家から暗くなる模型の町を逃げている俺
 [笹公人/逃げるのはなにからなのか赤紙を受け取らぬよう逃げ惑うかな][短歌]」

「『念力』という名のつきしシリーズで有名なりし笹公人は[][]」
「八、九月夜毎クーラーつけたまま寝てはいたけど涼しくなりぬ[][]」
「この頃は残暑がなくて冷え込んでどこから見ても秋の景色に
 [空気の澄み具合、日射し、温度etc.][日記]」

「プロ野球MLBもあと少しコロナのせいで燃焼できず[][スポーツ]」
「なんとなく例年にない時が過ぎこ心が開き切ったようなり[][日記]」



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大久保春乃(09/29)

2020年09月29日 | 日めくり帖

2020/09/29

「のっぽの男ひとり沈めておくのだから一番大きな甕をください
 [大久保春乃/棺桶を呉れというならわかるけど信楽狸を買って帰れば][短歌]」

「死はかすかにふるえるものとしてありぬエンジンキーをまわす右手に
 [大久保春乃/運転をするものとしてあるあるもこんな感じで歌にするのか][短歌]」

「人という不可思議な生 ものいうごとに顔の配置をばらばらにする
  [大久保春乃/言われれば表情のない人のいて話しされれば生きるがわかる
 /アンドロイドとか、腹話術のいっこく堂が浮かんだ][短歌]」

「だんだらの横断歩道をすべりゆくうねうねと血を吐きつつ蝶が
 [大久保春乃/蝶が血をうねうねと吐く幻想はわたしの脳に浮かびこないが][短歌]」

「ペタンクで西区までいき練習す天気もよくて参加者多し[22名][ペタンク]」
「五輪書を一応全部を読んだあと必要なとこ深読みしたし[][読書]」
「ツールなる『魚の骨』の見直しをテキスト枠を大きくしたり[][思考ツール]」


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荻原裕幸(09/28)

2020年09月28日 | 日めくり帖

2020/09/28

「歌、卵、ル、虹、凩、好きな字を拾ひ書きして世界が欠ける
 [荻原裕幸/好きなこと高じた果ての発想も世界が欠けるはこれまた嫌に][短歌]」

「真理ひびく秋の巷にまぼろしとルビをふるべき日常がある
 [萩原裕幸/まぼろしとポストイットに書き記し秋の巷に貼るもまたよし][短歌]」

「ゆふぐれにもつとも近き岬にて音もなくそれはぼくを攫サラつた
 [萩原裕幸/攫サラうもの風より潮の匂いとか記憶の欠片ようなものかな][短歌]」

「午前中愛原さん宅伺える最終校正GOを出したり[奥村さんも行く][短歌]」



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大塚寅彦(09/27)

2020年09月27日 | 日めくり帖

2020/09/27

「眼科医院の眼球模型むらむらと四肢生えて立ち上がる夜なきや
 [大塚寅彦/妄想も夜には何が起こるやら目玉オヤジの四肢がかわいい][短歌]」

「エスカレーター下りゆきつつその裏を上りゆく死者のあらむこと想ふ
 [大塚寅彦/反世界死者が裏では上るとは急がしからん光景になる][短歌]」

「死者として素足のままに歩みたきゼブラゾーンの白き音階
 [大塚寅彦/もし君がゼブラゾーンの白いとこ素足でふめば死者になれるか][短歌]」

「渦が森ペタンク行けば樹シュウ君がひさしぶりなる練習に来る
 [体も精神的にも大きくなっていてうまくなっている][ペタンク]」

「ジョイフルで五輪書を読みペタンクに反映せんとメモ書きしたり
 [歌の小みちの校正もする][短歌]」


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江畑賓(09/26)

2020年09月26日 | 日めくり帖

2020/09/26

「窓口に恐怖映画の切符さし出だす女人の屍蝋の手首
 [江畑賓/切符もぐときにかくなるなる手首見りゃ悪寒が走り回りを見たり][短歌]」

「二十一世紀廃品処理場のすみに累なるクローンの死屍
 [江畑實/このような景色のあるも現実になりたることの恐ろしきかな][短歌]」

「雑踏にゐてくらぐらと幻視する人間柱のならぶ廃墟を
 [江畑實/雑踏が廃墟に化せる幻視では違う幻視もみてみたきかな][短歌]」

「ほほゑみに死の影させり青年がふいに絵日傘さしかけられて
 [江畑實/日傘にはいかなるもよう描きたるか青年その後生きていくのか][短歌]」

「本日は休息日だがただひとつ十月歌稿のインプットする[][日記]」





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