そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集〈摂津1〉万葉集#7.1140-7 .1146

2010年04月30日 |  / 万葉集
4/29
「しなが鳥猪名野を来れば有馬山夕霧立ちぬ宿は無くして(摂津の歌1/21首 #7.1140)」
「にお鳥が猪名野を通り有馬山夕霧が立つ宿もないのに()」

「武庫川ムコカワの水脈を速みと赤駒の足掻くたぎちに濡れにけるかも
(摂津の歌2/21首 #7.1141)」
「武庫川の流れ早いと馬の足当たるしぶきに濡れてしまった()」

「命を幸サキくあらむと石走る垂水の水を結びて飲みつ(摂津の歌3/21首 #7.1142)」
「命無事あってほしいと流れたる垂水の水を手で掬いのむ()」

「さ夜更けて堀江榜ぐなる松浦船マツラブネ楫の音ト高し水脈速みかも
(摂津の歌4/21首 #7.1143)」
「夜が更けて堀江を漕げる松浦船楫の音たかい波が速いか()」

「悔しくも満ちぬる潮か住吉スミノエの岸の浦廻よ行かましものを
(摂津の歌5/21首 #7.1144)」
「悔しいな満潮になる住吉の行ければ浦廻したかったけど()」

「妹がため貝を拾ヒリふと茅渟チヌの海に濡れにし袖は干せど乾かず
(摂津の歌6/21首 #7.1145)」
「妻のため貝拾わんと茅渟チヌの海で濡れてしまった袖は乾かず()」

「めづらしき人を我家ワギヘに住吉の岸の埴生ハニフを見むよしもがも
(摂津の歌7/21首 #7.1146)」
「愛すべき人なら共に住吉と岸の埴生ハニフを見たいものだが()」

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万葉の覊旅

2010年04月29日 | 日めくり帖
4/29
「万葉の歌の翻訳語呂合わせ七巻目なり1200首あたり()」
「覊旅タビの歌百首足らずもありけるは少し手強い気力を入れよ()」
「覊旅といえ今と違って宿もなしどんな旅する古代の人は()」
「年を経て地形も変わり文明も変わったけれど原点いかに()」
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万葉集〈山背〉#7.1135-7.1139

2010年04月28日 |  / 万葉集
4/28
「宇治川は淀瀬無からし網代人アジロヒト舟呼ばふ声をちこち聞こゆ
(山背の歌1/5首 #7.1135)」
「宇治川は淀みし流れがないためか漁師呼ぶ声あちこちでする()」

「宇治川に生ふる菅藻を川速み採らず来にけり苞ツトにせましを(#7.1136)」
「宇治川は流れがはやく生える藻を土産と思えどとれなかったよ()」

「宇治人の譬ひの網代君しあらば今は寄らまし木積コツならずとも(#7.1137)」
「宇治の人誓いあいたる網代だがいまは行けない木屑でなくも()」

「宇治川を船渡せをと呼ばへども聞こえざるらし楫の音もせず(#7.1138)」
「宇治川で船渡をせんと呼んだけど聞こえないのか楫の音もせず()」

「ちはや人宇治川波を清みかも旅行く人の立ちかてにする(#7.1139)」
「はげしかる宇治の川波清いから旅する人は立ち去りがたい()」

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万葉集〈吉野〉#7.1130-7.1134

2010年04月27日 |  / 万葉集
4/27
「神さぶる岩根こごしきみ吉野の水分山ミキマリヤマを見れば愛カナしも
(芳野の歌1/5首 #7.1130)」
「神さぶる吉野の山の水分領岩根こごしく胸キュンとする()」

「人皆の恋ふるみ吉野今日見ればうべも恋ひけり山川清み(芳野の歌2/5首 #7.1131)」
「人が皆恋しがりたるみ吉野をなるほどそうだ山川清く()」

「夢の和太ワダ言にしありけり現ウツツにも見て来しものを思ひし思モへば
(芳野の歌3/5首 #7.1132)」
「わだのこと妄想気味に思いしを現に見れば大袈裟だった()」

「皇祖神スメロキの神の宮人野老葛トコロヅラいや常しくに吾かへり見む
(芳野の歌4/5首 #7.1133)」
「皇祖神スメロキの神に仕えるこのわたし芋蔓のごとまた還りみる()」

「吉野川石と柏と常磐なす吾は通はむ万代までに(芳野の歌5/5首 #7.1134)」
「吉野川岩と柏のごと永遠にわたしは通う後の世までも()」

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万葉集〈和琴〉#7.1129

2010年04月26日 |  / 万葉集
4/26
「琴取れば嘆き先立つけだしくも琴の下樋シタヒに妻や隠コモれる
(和琴ヤマトコトを詠める#7.1129)」
「琴の音嘆きの声に聞こえるは嬬隠れるかその胴の中()」
「倭琴形も知らずまして音妻をみたれば高き音かな
(悲しい響きをしたのであろうが、想像できない。)」
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