「笹舟を作りし記憶あるけれど子供同士のノウハウだった()」
「笹の葉の色も十色にあらざらん空気や水と土によりてか()」
「笹の葉はまわりが白いものもあり白緑なる形容はあり?
(白・緑内症みたいだ)」
「笹舟を作るからには必要か時に渦ある静かな流れ()」
2007/06/30
「天台の六十巻の書を読みて不審なところの説明受ける()」
「久しくも滞在すれば帰るのが億劫なれど寺を去りたり()」
「風吹けばまずぞ乱るる色変わるあさぢが露にかかるささがに(若紫の歌)」
「藤壺に紅葉を添えて便りするほかに結べり小さな便り()」
「見る人もなくて散りぬる奥山の紅葉は夜の錦なりけり(古今集)」
「中宮が退出される時を見て内裏に上り院に会いたり()」
「朱雀院朧月夜と源氏との関係知るも咎めはあらず()」
「帰り道今をときめく頭の弁皮肉言いたり『白紅』の例()」
「九重に霧やへだつる雲の上の月をはるかに思ひやるかな(#153)」
「月影は見し世の秋に変わらぬをへだつる霧のつらくもあるかな(#154)」
「山桜見に行く道をへだつれば霞も人の心なるべし(源氏物語奥入所引)」
2007/06/29
「大将の君も春宮気にすれどつれない中宮に見せしめをする()」
「見せしめも効果はなくて当て外れ暇もてあまし秋の野にでる()」
「雲林院訪ねて勤行するために2,3日ほど逗留をする()」
「出家して世を捨てなんと思えども未練の一つ紫がいる()」
「天の戸を押し明け方の月見れば憂き人しもぞ恋しかりける(新古今集)」
「紫のこと気にかかり文をやる『わたしのいないあいだ何する』()」
「浅茅生の露のやどりに君をおきて四方のあらしぞしづ心なき(#149)」
「頼りなきあなたのまわりで吹く風にわたしの心は穏やかでない()」
「風吹けばまづぞ乱るる色変わるあさぢが露にかかるささがに(#150)」
「なんであれおこれば揺れる私です嵐のようなあなたにつれて()」
「かけまくは畏けれどもそのかみの秋おもほゆる木綿襷かな(#151)」
「古のしづのをだまきくり返し昔を今になすよしもがな(伊勢物語)」
「そのかみやいかがはありし木綿襷心にかけてしのぶらんゆえ(#152)」