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「(また霍公鳥の喧ナくこと晩きを怨む歌三首)」
「霍公鳥鳴き渡りぬと告げれども吾聞き継がず花は過ぎつつ(歌三首 1/3 #19.4194)」
「霍公鳥鳴き渡れると告げられどわたしは聞けぬ花は過ぎるが()」
「吾がここだ偲シヌはく知らに霍公鳥いづへの山を鳴きか越ゆらむ(歌三首 2/3 #19.4195)」
「こんなにもわれが思うに霍公鳥いづこの山を鳴いて越えるか()」
「月立ちし日より招ヲきつつ打ち慕シヌひ待てど来鳴かぬ霍公鳥かも(歌三首 3/3 #19.4196)」
「月立って来てくださいと楽しみに待てど来ません霍公鳥です()」