11/30
「み空行く雲も使と人は言へど家苞イヘヅト遣らむたづき知らずも(#20.4410)」
「空の雲が 使いと人は 言えるけど 土産を託す 手段わからず()」
「家苞に貝そ拾ヒリへる浜波はいやしくしくに高く寄すれど(#20.4411)」
「土産にと貝を拾ろえる浜の波いや益々と高く寄せるが()」
「島陰に我が船泊てて告げやらむ使を無みや恋ひつつ行かむ(#20.4412)」
「島陰にわが船泊めて告げてやる使いせずとは恋い続けるか()」
「この長歌反歌が四つもついており少し多いもいかなることか(二月の二十三日、兵部少輔大伴宿禰家持)」
11/30
「アルバイト三日目なれどようように体もなれてペースもできる()」
「帰宅時は少し体がいたいけど歌詠むために寄り道をせん()」
「六時では時間が少しあわただし五時に起きよう目覚ましをかけ()」
「五時に起き新聞読んで馬券買い番組予約して家を出る()」
「電車乗る時間はほんの十分で雨ふらなけりゃ易き通勤()」
「望むのか望まないのかわからずも惰性で少し続けんとする()」
11/29
「気になるがまだ手をつけぬ堤氏が肝不全らし逝ってしまいし享年85才()」
「詩人なり堤清二は小説も書くが西武の総帥だった(異能の人、義弟の義明が国土開発のトップだった)」
「ペンネーム辻井喬の書を読まん一冊積みしまずそれからか(古寺巡礼の本)」
「芸術に理解を示し一級の人ら育てりパトロンとして()」
「親父さん康次郎氏は滋賀県の湖東で生まれ名をはせた人(衆議院議長でピストル康と呼ばれていた)」
「康次郎祖母が育てり父母は漁師なれども早くなくなる(東近江市に買い物に出てきて、女性にも関わらず立ったまま小便をして、警察にとがめられたら、康に謝ってもらうといったらしい)」
「箱根など開発するは康次郎義明継ぐがバブルで変に()」
11/29
「防人はすごい犠牲の上になる廃止されたはいかなるときぞ(防人の悲別ワカレの情ココロを陳ぶる歌一首、また、短歌)」
「大王の命ずるままに防人にわれ来たけれど母父嘆く(大王の任マケのまにまに島守サキモリに我が発ち来ればははそ葉の母の命は御裳ミモの裾摘み上げ掻き撫でちちの実の父の命は栲綱タクヅヌの白髭の上ゆ涙垂り嘆きのたばく)」
「鹿の子のごとく寂しく出るならば長く逢えない少し語ろう(鹿子カコじものただ独りして朝戸出の愛カナしき吾が子あら玉の年の緒長く相見ずは恋しくあるべし今日だにも言問コトドヒせむと惜しみつつ悲しびいませ)」
「あちこちの妻も子供も集まって衣を濡らしすがってきたり(若草の妻も子どももをちこちにさはに囲み居春鳥の声のさまよひ白妙の袖泣き濡らしたづさはり別れかてにと引き留め慕ひしものを)」
「大王の命ゆえ畏れ多いけど長い道のり苦しき思い(天皇オホキミの命かしこみ玉ほこの道に出で立ち岡の崎い廻タムむるごとに万ヨロヅたびかへり見しつつはろばろに別れし来れば思ふそら安くもあらず恋ふるそら苦しきものを)」
「現実はどうなることかわからない親はご無事で妻には待てと(うつせみの世の人なれば玉きはる命も知らず海原の恐カシコき道を島伝ひい榜ぎ渡りてあり巡り我が来るまでに平らけく親はいまさねつつみなく妻は待たせと)」
「住吉の神に幤を祀っては難波から水手カコととのへて出たと伝えて(住吉スミノエの吾アが統神スメカミに幣ヌサまつり祈り申マウして難波津に船を浮け据ゑ八十楫ヤソカ貫ヌき水手カコととのへて朝開き我ワは榜ぎ出ぬと家に告げこそ)」
「大王の 任マケのまにまに 島守サキモリに 我が発ち来れば ははそ葉の 母の命は 御裳ミモの裾 摘み上げ掻き撫で ちちの実の 父の命は 栲綱タクヅヌの 白髭の上ゆ 涙垂り 嘆きのたばく 鹿子カコじもの ただ独りして 朝戸出の 愛カナしき吾が子 あら玉の 年の緒長く 相見ずは 恋しくあるべし 今日だにも 言問コトドヒせむと 惜しみつつ 悲しびいませ 若草の 妻も子どもも をちこちに さはに囲み居 春鳥の 声のさまよひ 白妙の 袖泣き濡らし たづさはり 別れかてにと 引き留め 慕ひしものを 天皇オホキミの 命かしこみ 玉ほこの 道に出で立ち 岡の崎 い廻タムむるごとに 万ヨロヅたび かへり見しつつ はろばろに 別れ
し来れば 思ふそら 安くもあらず 恋ふるそら 苦しきものを うつせみの 世の人なれば 玉きはる 命も知らず 海原の 恐カシコき道を 島伝ひ い榜ぎ渡りて あり巡り 我が来るまでに 平らけく 親はいまさね つつみなく 妻は待たせと 住吉スミノエの 吾アが統神スメカミに 幣ヌサまつり 祈り申マウして 難波津に 船を浮け据ゑ 八十楫ヤソカ貫ヌき 水手カコととのへて 朝開き 我ワは榜ぎ出ぬと 家に告げこそ(#20.4408)」
「家人イヘビトの斎へにかあらむ平らけく船出はしぬと親に申マウさね(反し歌 #20.4409)」
「家族らが祈ってくれたそのせいか無事に船出と親に言いたい()」
「()」
11/28
「老いたれば人の言うこと聞けぬもの嫌われたれど仕方なきこと(ありがたいという気持ちだけは持つようにしよう)」
「心技体ままにならないその中で心体好かれるための技とは(素直になれないとかテンポがスローとか、体が動かないとか)」
「金がありちらつかせれば子や孫は近づきたれど意味ないことよ(金で吊るのは邪道)」
「妻も子もわが意を汲まず口応え向こうも同じ思いでいるか()」
「わが願い経堂の内に立て籠り最期をそこで彼岸にいくを()」
「悪口は聞くは堪えない少しだけ褒められあの世に逝きたいものよ()」
「四十歳シジュウ前ライフプランを立てたけど出世の道は果たされぬなり(25年間の)」
「少し前スローな読書してからは焦る心がいづこかに消え(発句経、徒然草、源氏物語、漫画能百番、万葉集等をやったです)」
「心体が不自由になっても生かされる意識を持てて感謝できれば(今のところ痴呆になったらどうするか考えられない)」