そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

編集後記第17号分

2021年07月18日 | 日めくり帖
2021/07/18
「昼めしに半田麺茹でカレーにて和えて食みたりイタリア風に
 [夜の分も茹で冷麺に][日記]」
「最終の『編集後記』直したりすっきりとしたいい文になる
 [奥村さんに手伝ってもらった][歌の小みち]」
「今回は修正箇所を連絡し少し念入りいつもよりかは
 [奥村さんの目の調子がよくないため][歌の小みち]」
「梅雨明けて急に暑くなってきて昼間は外出するがよきかと[クーラー代の節約で図書館で避暑][日記]」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『定綱、そうきたか!』より

2021年07月17日 | 三十一文字
2021/07/17
「ホバリング地に影落とす夏茜[ペタンク練習中][俳句]」
「七月の半ばになるも声聞かぬ初蝉の鳴く湯屋に聴きたり[][日記]」
「『定綱、そうきたか!』なる万智さんの歌の評には惹き付けられぬ[][短歌]」
「一匹のナメクジが紙の政治家を泣き顔に変えてゆくを見ており[『定綱、そうきたか!』より][短歌]」
「男性の吐瀉物眺める昼下がりカニチャーハンかおれも食いたい[『定綱、そうきたか!』より][短歌]」
「唇と唇の距離は0として確かめている君との距離を[『定綱、そうきたか!』より][短歌]」
「リビア産新鮮魚介ブイヤベース~難民船の破片を添えて~[『定綱、そうきたか!』より][短歌]」
「おれの名のラベルが貼られ液体のおれが奥へと運ばれてゆく[『定綱、そうきたか!』より][短歌]」
「食ったことないけど作ってみるもののできているのかわからぬロコモコ[ 『定綱、そうきたか!』より][短歌]」
「二十円引きのエクレア買ってきた君はひとくち無料でくれる[『定綱、そうきたか!』より][短歌]」
「『蟹の脳みそじゃないの』 と蟹みそを食む君脳を食いたいのかい?[『定綱、そうきたか!』より][短歌]」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【俵万智の一首一会④】定綱、そうきたか!

2021年07月16日 | 三十一文字
2021/07/16
「タイトルが意味のありげに耳につくググってちょっと調べてみたり[2020/01/10(西日本新聞2019年12月10日掲載/題字デザイン・挿画=北村直登)][短歌]」
「定綱とおばちゃん万智の観察がピリッと効きおり文章もよし[][短歌]」
「頼綱は定綱の兄選者には枠はずれない兄がよきかな[][短歌]」
「一匹のナメクジが紙の政治家を泣き顔に変えてゆくを見ており[佐佐木定綱][短歌]」
「妙なザラつきが残る読後感だ。これが佐佐木定綱の持ち味の一つである。一般的には嫌われがちなナメクジという生き物。その主役の存在感に比して『紙の政治家』という表現には、薄っぺらなニュアンスが漂う。会ったこともない(のにたぶん笑顔で何かを訴えかけている)政治家などより、今目の前を這ってゆくナメクジと、ナメクジが作り出す軌跡にこそ作者は確かなものを感じている。粘液と捩れによる『泣き顔』からは、かすかな嫌悪と揶揄のようなものが伝わってくる。もしかしたら、わざとナメクジを置いたのかもしれない。
 何をリアルに感じるか。現象であれ、感覚であれ、そのことに忠実な言葉選びをする人だなと感じる。[][短歌]」
「男性の吐瀉物眺める昼下がりカニチャーハンかおれも食いたい[佐佐木定綱][短歌]」
「ぼそっとつぶやくような結句だが、食欲など湧くはずがないという思いこみは、鮮やかに打ちのめされる。そして打ちのめしやろうなどとも思っていないことが、作為のない破壊力を生む。[][短歌]」
「佐佐木定綱は、1986年生まれ。2016年に第62回角川短歌賞を受賞、先ごろ第一歌集『月を食う』を上梓した。この連載の第一回に登場した佐佐木幸綱の次男である。『息子が生まれたら、絶対に綱の字をつけろ』と幸綱に言ったのは、寺山修司だった。そのエピソードを、私は早稲田の教室で聞いた。弘綱、信綱、治綱、幸綱……と続く歌の家。綱の字なんてやめちまえ、と言うほうが簡単でカッコいい。が、難しいほうの道を行けと、寺山は言ったのだ。それは、生まれてくる子へのエールでもあるだろ。[][短歌]」
「定綱が生まれた頃には、私は歌誌『心の花』の編集で佐佐木家に出入りしていたので、月に一度は顔を見にいく親戚のおばちゃんみたいなもの。しかし、彼の短歌作品を読むようになってからの感慨は『ご立派になられて……』というような余裕のあるものではなく、『定綱、そうきたか!』と毎回読者として軽く眩暈を覚えるというのが実感だ。[][短歌]」
「唇と唇の距離は0として確かめている君との距離を[][短歌]」
「恋を詠んで、かくのごとし。キスをしている時に、なんちゅうことを考えているのだ。[][短歌]」
「リビア産新鮮魚介ブイヤベース~難民船の破片を添えて~[][短歌]」
「社会を詠んで、かくのごとし。洒落た料理に舌鼓を打つ私たちに、地球規模の無自覚を突きつけてくる。[][短歌]」
「おれの名のラベルが貼られ液体のおれが奥へと運ばれてゆく[][短歌]」
「自我を詠んで、かくのごとし。採血か採尿の場面だろう。[][短歌]」
「歌集の帯には、こう書かせてもらった。『強度のある言葉と表現が、定型と折り合う緊張感。それが、心に揺さぶりをかけてくる。かわいたユーモアと不思議な健やかさを、時に笑窪のように浮かべながら。』編集者からは『幼い頃を知っているからこその笑窪の比喩でしょうか』と指摘された。はからずも、こんなところでおばちゃんが出てしまった。[][短歌]」
「その笑窪のようなユーモアを、最後にご紹介しよう。[][短歌]」
「食ったことないけど作ってみるもののできているのかわからぬロコモコ[][短歌]」
「二十円引きのエクレア買ってきた君はひとくち無料でくれる[][短歌]」
「『蟹の脳みそじゃないの』 と蟹みそを食む君脳を食いたいのかい?[][短歌]」
「ロコモコ、エクレア、蟹みそという具体の選び方が絶妙だ。いずれも食にまつわる場面で、くすっと笑わせる。けれど『わあ、食べてみたい』とは金輪際思わせないところが、彼らしい。[][短歌]」



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌の小みちの校正

2021年07月16日 | 日めくり帖
2021/07/16
「明け方は雨でペタンクできないと思えど上がり五人でやれる[][ペタンク]」
「風が出て空は曇りて湿り持つグランドのもとペタンクをする[][ペタンク]」
「谷上に届け物して図書館で6時前までゆっくりとせし[本返す][日記]」
「夜になり先生からの電話あり本の校正意見をもらう[原画を持っていく][短歌]」
「先生に本借りたしと申し出て『出逢いに生きて』を読んでみんとす[][読書]」
「万智さんが歌を評する定綱の次は頼綱よく読んでみん[][短歌]」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あぐりの話

2021年07月15日 | 日めくり帖
2021/07/15
「劇中話『和子懐妊』話すのは吉行和子とあぐり役とで[あぐり役:田中美里][芸能]」
「ぷっと吹く吉行和子の役割にどこかの華族の奥様役に[大きなお腹をみて『きっと女の子よ』と未来の自分のことをいう台詞][芸能]」
「エイスケも戦争近づき筆折りぬあとは株屋をやっていたらし[成績の悪いトレーダー][芸能]」
「もしあぐりいなけりゃ彼の人生も全然別の道を歩めり[][芸能]」
「ダダイスト詩人の彼はランボーが詩を書かないで死ぬに似ている[二人とも30代でなくなる。狭心症][芸能]」
「一日を歌の小みちの作成でエイヤッと形あるものにした[3部作り愛原、奥村、天宅に配布予定を][短歌]」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする