17才でギターを買ってから、
ずっとギターでバンドをしてきた。
現在はベースでバンドをしている。
ベースの経験は過去にもないわけじゃない。
でもベースを弾きながらも、
常に並行してギターでバンドをしていた。
ギターのほうが何倍も長くしているのだけど、
弾くものを褒められるのは
なぜかベースのほうが多い。
ギター長いことしてきたのに
少しだけ悔しいのだけれど、
でも、素直に思うけれど、
私はベースのほうが、
感情をリアルタイムでプレイに表わせる。
感情を爆発させることもできる。
昔はスタジオでベースを借りて弾くと
「似合わない」と言われたけれど、
最近はベースも似合うやん、
と言われるようになった。
弾いてるときではなく
聴いているときに思うけど
聴く者のせつなくさせ方が
ギターとベースでは
ぜんぜん違う気がする。
皮膚や粘膜に垂直に突き刺さり、
爪痕をつけるように性急にせつなくさせるのがギターだ。
心臓を掴むように
ぎゅぅ、と胸を締めつけ
息ができないほどに切なくさせるのがベースだ。