
幼稚園の頃の
数えるほどしかない少ない記憶のひとつ。
ある日、母がお弁当箱を新調してくれた。
幼稚園のお弁当の時間に
開けて初めて気づくよう
サプライズを企てた母。
私に見られないよう
通園かばんに入れてしまおうと
腕でお弁当をかくし、部屋を横切った。
しかし、朝御飯を食べていた私は
母の腕のスキマから
あたらしいキキララのお弁当箱を見てしまった。
でも、気づかないふりをして
幼稚園から帰って
びっくりしたよ、うれしかったよ
なんて言った。
お弁当箱、ひとつあるのに
キキララの新しく買ってくれたことと、
わざわざ内緒にしてくれてたこと
それだけのことだけど、
子ども心に、やたらやたら嬉しかったんだよなー。
私の息子は小学校1年。
あしたは遠足。
私は早朝、キキララのお弁当のことを不意に思い出し、
Amazonの、超特急当日お急ぎ便みたいなやつで
息子の大好きなスターウオーズのお弁当箱一式を取り寄せた。ニヤリ。
明日の朝、
気づかれないようにリュックに詰めなければならない。
(`_´)ゞ