週末は、ダンナさんのお仲間の方々にご招待いただき、
根岸にあるお豆富料理店「笹乃雪」に行ってきました。
こちらは、創業315年。
元禄3年(1690)、後西天皇の第六皇子公弁親王が、
上野の寛永寺の山主に任じられて京を離れるとき、
ひいきにしていた豆腐商玉屋忠兵衛に江戸にくるようすすめて、
忠兵衛はそれにしたがって江戸に出て、お水のよい根岸にお店を構え、
絹ごし豆腐を発明しました。
親王はこの絹ごし豆富を大変お気に召され、
「笹乃雪」と名づけられ、
それが屋号となっているそうです。
夏目漱石、正岡子規、久保田万太郎、
二葉亭四迷、谷崎潤一郎をはじめ数え切れない
古今の文人、歌人、墨客からも愛されたそうで、
お店の前には正岡子規の句碑があります。
お仲間の1人、Aイさんのお兄さまがこちらで支配人をなさっていらっしゃるとのこと。
老舗の料理屋さんの支配人なんて素敵だわ・・・
玄関には、はきものを整理する方までいらっしゃって、
ゼイタクな気分。
赤いじゅうたんが敷かれた階段を上って、ゆったりした個室に通されました。
前菜(左)は、豆富の白和え。
まん中の白和えとまわりの野菜や生麩を全部混ぜていただくのです。
その他、たけのこの木の芽あえなど、どれも上品なお味。
続いては、あんかけ豆富。
まん中のカラシを溶かしていただきます。
前出の親王がご来店の際に、あまりにおいしくておかわりをなさり、
今後は2つ出すようにとおっしゃったそうです。
おかわりするのもうなずけるおいしさ。
王道のお豆富は、濃厚で、そのままいただいても十分の味でした。
ごま豆富・・・これも濃厚です。
柚子みそがまたアクセントになっていてオイシイ・・・
ちょっと目先が変わって、焼鳥が運ばれてきました・・・
これも上品でいいお味です。
その日は、ちょうど、近くの神社のお祭りがあったようで、
お神輿をかつぐ方たちの掛け声など聞こえて、
下町情緒も堪能できました。
ビールで乾杯した後は、焼酎をいただきましたが、
作ることもみんなやっていただいて、至れりつくせり・・・
オイシイものと楽しいお話・・・ゼイタクです・・・
明日に続きます・・・