2013年11月5日「キアンティ・ザ・ワイン」(キアンティDOCG協会主催、イタリア大使館貿易促進部、日本ソムリエ協会共催)に参加しました。 「キアンティワインセミナー」「ブラインドテイスティングコンテスト」「食とワインのマッティング」の3部構成で、その後キアンティ生産者40社が来日しての合同試飲会です。 前半3部までは、50名定員でコンテストの優勝者はイタリア旅行がプレゼントされます。 今年で2回目の催しらしく、コンテスト2回目のチャレンジという方も多かったようです。 1次予選で7名に絞られ、2次で5名に、3次で1~3位まで決まります。 私は1次で敗退しましたが、セミナー講師宮嶋勲氏の講座から、キアンティワインの魅力をお伝えしたいと思います。 キアンティ(通常キャンティと書いていますが、今回はキアンティとなっていたので)は、イタリアのトスカーナ州(フィレンツェ州都)で造られているDOCG(原産地呼称の一番上のランク)です。 キアンティとキアンティ・クラシコを合わせると、年間1億4000万本生産されているイタリア最大のDOCGワインです。 サンジョベーゼ種主体ですが、白ブドウのトレビアーノ種とマルヴァジーア種を加えて造っていたり、藁で巻いたフィアスコ瓶で売られていて早飲みの量産ワインのイメージが強いワインです。 1980年に入るとイタリアワインルネッサンスの時代と言われ、パワフルで濃いワインが流行し(世界的なブーム)、キアンティもサンジョベーゼ100%のものや黒ブドウのカベルネやメルローなどを少量加えることで、ワインにコクを出そうという生産者が出てきて、同じキアンティでも軽い早飲みタイプから熟成タイプまで幅広くあり、生産者もワインも多様で選ぶのに苦労するワインです。 宮嶋氏いわく、本来のキアンティはサンジョベーゼ種本来のスミレのようなフラワリーな香りや、チェリーのようなフレッシュな果実味が前面にあって、飲んだときに心地よい酸味があって、最後に少しタンニンが感じられるワインであり、どんな食事にも寄り添って食材を引き立てることができるワインだということです。 イタリアワインルネッサンスによって、本来のキアンティのアイデンティティから離れてしまったけれど、最近はサンジョゼーゼ本来の味わいを引き出し、食事にあわせやすく、飲みやすいワインに戻りつつあるということです。 今回のワインと食事とのマッチングは、セミナーと同じ8種類のキアンティと8品のプレートが出されたのですが、お料理のコンセプトは種々様々な食材と味わいだそうです。 キアンティがどんなお料理にも合うということを体感してほしい、というのが今回のコンセプトでした。 たしかに食材も色々ですが、味わいも辛いものや塩気の強いもの酸味があるもの、苦いものなど種々様々、日本酒まであってちょっと驚きでした。 確かにどのお料理、食材にも寄り添い(いい表現ですね)、引き立てるワインでした。 特に前半4種類は2011年ヴィンテージで、8月中旬まで涼しくそれ以降9月中旬まで暑く10月始めに少し雨が降って収穫をしたらしく、フレッシュな果実味と酸味がしっかりとしているので、食事と本当にあわせやすいワインでした。 後半4種類は2012年ヴィンテージ、5月から9月までほとんど雨が降らず暑すぎて生産量は少なくて濃いワインですが、酸味が不足していているので、お料理とのマッチングとなると2011年の方がいいと思いました。 いずれにしても、贅沢な体感セミナーに参加させていただけて光栄でした。 場所は、「ペニンシュラ東京」初めての訪問でこちらもいい体験となりました。 余談ですが、イタリアから来日している生産者は、女性も多く妊婦さんや小さなお子さん連れている方もみえて、イタリア女性のたくましさも感じられました!
8種類のキアンティは、下記です。( )内は生産者 (1)Chianti DOCG 2011(Fattoria San Fabiano) (2)Chianti Rufina DOCG 2011(Fattoria San Fabiano) (3)Chianti DOCG 2011(Tenuta di Fratenita) (4)Chianti Colli Fiorentini DOCG 2011(Castelvecchio) (5)Chianti DOCG “Sorrettole” 2012(La Querce) (6)Chianti Montalbano DOCG 2012(Tenuta Cantagallo) (7)Chianti DOCG 2012(Valvirginio)) (8)Chianti DOCG 2012(Le Fonti a San Giorgio) |
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