昨夜、オバマ大統領の来日に伴い、天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が開かれました。 ちょうどタイムリーに読み終えた、西川 恵著「饗宴外交」をまねて、昨夜のメニューを見てみました。 オバマ大統領宮中晩さん会のメニュー(4月24日) 【料理】 清羹(せいかん) 鶏肉や青豆、トマト入りコンソメスープ 真鯛洋酒蒸 真鯛のシャンパン蒸し 羊腿肉蒸焼 羊もも肉の蒸し焼き、ブロッコリーなどを添えて サラダ レタスやトマト、コカブ アイスクリーム 富士山型 果物 メロンとイチゴ 【飲み物】 (食前) ドライ・シェリー(サンデマン ミディアム・ドライ) トマトジュース、フレッシュオレンジジュース (卓上) 白ワイン コルトン・シャルルマーニュ 1999年 赤ワイン シャトー・マルゴー 1994年 シャンパン モエ・エ・シャンドン ドン・ペリニヨン 1998年 (食後) コーヒー、コニャック(ヘネシー・エクストラ) リキュール(コアントロー、ペパーミント) ウィスキー(バランタイン30年) 皇室においては、「誰にも平等に、最高のもてなしを」という姿勢を取っているので、ホワイトハウス、バッキンガム宮殿、エリゼ宮、中国の中南海のような国の元首の政治が絡んだ外交でのおもてなしとは、別次元と言われています。 宮中晩さん会は、フランス料理と決まっていて、フランスの最高のワインとシャンパンでもてなすのが、ルールだそうです。 コルトン・シャルルマーニュ 1999年は、ブルゴーニュ地方の特級畑の白ワインです。 1999年は素晴らしいヴィンテージ、ブルゴーニュでは最後に9が付く年は総じて素晴らしいヴィンテージです。 800年にローマ帝国の皇帝となったシャルルマーニュ(カール大帝のフランス語読み)が所有していたため、その名が付いています。 銘醸白ワインが造られるようになった伝説として、皇帝が赤ワインを飲んでいたら髭が赤く染まってしまい、周りにはやし立てられたため、怒った皇帝が「私のぶどう畑からは、今後いっさい赤ワインを造る事は許さない。すべて白にする。」といった事に由来するそうです。 皇帝が愛飲するにふさわしい白ワインを、名誉をかけて研究に研究をかさねて造り出されて、現在の世界を代表する白ワインの一つになりました。 シャトー・マルゴー 1994年は、ラベルに19世紀初頭に造られた壮麗なシャトーが描かれている大変有名なボルドーの第1級格付けをもつ赤ワインです。 文豪ヘミングウェイは、このシャトーに滞在し、マルゴーに酔いしれ、自分の孫娘にこの名前をつけました。 なめらかで繊細で上品な女性的なワインとして、人々に愛飲されています。 1994年は、ちょうど飲み頃を迎えた素晴らしいヴィンテージで、羊もも肉の蒸し焼きとよく合ったと思います。 シャンパン モエ・エ・シャンドン ドン・ペリニヨン 1998年 日本でも「ドンペリ」という相性で、もっとも有名なシャンパンです。 シャンパンの誕生に大きく貢献したドン・ペリニヨン僧侶の名前がついていて、こういう席で出されるトップクラスのシャンパンと言われています。 皇室の「誰にも平等に、最高のもてなしを」は、お題目ではなく、天皇、皇后両陛下のふるまいやもてなし、お言葉に表れているそうです。 毎年春秋の2回、赤坂御苑で開催される園遊会で、2千人前後の各界の功労者が招かれ、最前列に選ばれた人が並びますが、その数だけでも半端ない人数だそうです。 そうしたときも、両陛下は一人一人きちんと向き合い、目を見て話されるそうです。 その人の社会的地位や、話題のある人かどうかには関係なく、等しく相対し、親しく声をかけられるそうです。 宮中晩さん会の華やかなイメージの土台となっているのは、「すべてに平等」にもてなす、深くて、あたたかい気持ちなのですね。 |
*~*~*~ アミの想い ~*~*~*~*~*
大切な人たちとの楽しいおしゃべり、幸せな時間
自然の恵みに感謝と喜びあふれる豊かな時間
私たちの笑顔、喜び、幸せが地域に波及して
明るい未来につながることを心から祈っています。
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