阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や平和構築活動、趣味や日常生活についてメッセージを発信します。

海外ボランティアの経験を成長戦略に活用する

2010年06月16日 11時32分39秒 | 政治

 今日は朝8時50分から外務委員会が開催され、私は再生可能エネルギーの推進を国家戦略にするための政府の考えについて質問しました。そのためには「国際再生可能エネルギー機関憲章」参加を国会で承認することが不可欠なのですが、野党の「内閣不信任決議案」提出のため委員会が止まってしまいました。是非採決されるよう、党利党略を超えた協力を求めます。

 さて、一昨日の夜、青年海外協力隊に参加した方々の報告会が首相官邸で行われました。インターバンドの事務局長として、カンボジア総選挙の監視ミッションを派遣した時に参加してくれた女性が、バヌアツでの活動を終えて報告会に参加しており、声をかけてくれました! 私は、カンボジア、東ティモール、パキスタン、アフガニスタンなどで行われた選挙監視チームの団長を務め、国際協力に情熱を持った多くの方々と現地での活動を共にした経験があります。そんな方々が、協力隊員や国連職員、またNGO職員などになり、理想を実現していく様子を見るのは嬉しい限りです。

 しかし、問題は、国際協力活動の現場に飛び込んだ人たちが、その経験を継続的に活かす場を見つけるのが難しいことです。私自身も経験したことですが、安定した職を投げ打って参加しても後の仕事探しに苦労するようでは、参加を促進するのは困難です。報告会は女性が多くて華やかでしたが、不況が続く中、特に男性にとって、参加のハードルが高くなっていることを実感しました。
 
 解決方法としては、3つあると思います。

1.社会福祉や環境、農業を成長産業にするとの政策を実施し、日本国内、特に過疎地域など、若い労働力が必要な地域に、協力隊など海外ボランティア経験者の雇用を作る。

2.国際協力NGOなど国際協力の現場の活動を支える組織、また、プロジェクトに予算配分を厚くし、NGOの中に雇用を作る。

3.「ボランティア休職制度」を企業が実施し、元の職場に戻れるよう環境整備を行う。

 どれも重要です。その中で菅内閣の所信表明演説とも関連するのは最初の方法だと思います。再生可能エネルギーの推進を国家戦略にする外務委員会での今日の私の質問も、「1」の政策を実現する上での有効な方法だと確信しています。

 これから本会議に出席します。どんな展開になるのでしょうか。


 写真:青年海外協力隊OG、および福田衣里子議員と一緒に記念撮影(首相官邸にて)


阪口直人政治活動ホームページ
阪口直人国際協力活動ホームページ

阪口直人のつぶやき(ツイッター)

ブログ「もうひとりの阪口直人」