9月11日から13日まで「アジア政党会議」の一員としてミャンマーを訪問。野党NLD代表のアウンサンスーチー議員、政権与党USDPの幹事長、また国会議長などと意見交換をしました。日本からは私が選ばれて参加しました。
アウンサンスーチー氏は、1月9日に会った時に比べ、表情が柔らかく、ユーモアを交えたスピーチで私たちを和ませるなど、民主化が順調に進んでいる自信にあふれていました。彼女のスピーチに続いて、アジアの主要政党から派遣された党首クラスの政治家が5分前後で質問やコメントをするのですが、あらゆる質問を余裕を持って受け止め、的確に答えているのが印象的でした。
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私は今年1月の訪問で民主化や憲法改正、持続可能な経済開発などについて話していたので、今回は、党の運営や政策決定のシステム作りについて質問しました。
「ミャンマーの未来を担うNLDだが、アウンサンスーチー党首のカリスマ性に依存し過ぎているのではないか?例えばネットワーク型のシンクタンクをつくって、持続可能な経済政策の在り方など構築すべきでは?」と質問しました、彼女は、「今、若い人たちが党の運営の重要な役割を担っていて、例えば、スピーチなどは私が一番下手なぐらいです!」と笑わせた後、「私たちにアドバイスしてくれる人は世界中にいるのですが、彼らの声を聞き過ぎても政策が定まりません。国民の声をしっかり聞いて、彼らの声を政策にしていく仕組み作りと理論を組み合わせていくことが重要です」との回答でした。また、「若い頃の夢は、全国に公立図書館を作ることでしたね?」との質問には、「私、そんなに年をとったかしら?」と笑わせた後、「確かにまだまだ未整備です。移動図書館などは増えていますが、この点では、国際社会がサポートしてくださると助かります」とのことでした。
今回は日本が開発権を得たティラワ経済開発区、また、伊藤忠商事などの日本企業を訪ねた他、日本語学校も訪問し、日本企業が進出する際の情報収集も行いました。詳しくは、インターバンドのミャンマー勉強会にて報告します。
写真上:NLD党首のアウンサンスーチー議員と
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写真上:スーチー氏とは1月9日以来の再会!
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写真上:政権与党USDPの幹事長ウーテーオー氏と
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写真上:国会議長と
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写真上:片側10車線の首都ネピドーの道路。オートバイに先導された私たちの車列以外はほとんど他の車に出会うことはありませんでした。
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写真上:ミャンマーの国会。アウンサンスーチー議員の席です。
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写真上:日本語学校の学生たちと
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写真上:ホテルから見たインヤ湖。真ん中がアウンサンスーチー議員が軟禁されていた家です。