阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

決められる政治へー国会の制度改革を野田総理に提言

2012年09月19日 23時44分08秒 | 政治

 ねじれ国会のもと、参議院で問責決議が多発され国会が機能不全に陥り、重要法案の審議が進まない国民不在の政治が続いています。法的拘束力のない問責決議案ですが、審議が止まり、予算を執行する上で必要な特例公債法案が通らないと、国民生活に重大な影響が出てしまいます。

 そこで、一院制に移行するのか、あるいは、憲法改正を経ずに国会改革を図る手段として、衆参の議決が異なった際に開かれる両院協議会の運用を改善(国会法89条の改正)し、衆議院の優越が結果に反映される制度に変えるべきではないかと民主党代表選挙の候補者に問題提起をしました。

 野田総理は、日本は予算関連法案(特に特例公債法案)と予算の成立が分離しているが、海外では予算と関連法案は一体して成立する国が多い。日本でもそうなるように、自民党総裁選挙の後に、党首討論を呼びかけて合意を目指していきたいと一歩踏み込んだ考えも披露してくれました。

 一方、昨日申し入れを行った原口一博候補は、一院制を実現する超党派議連の賛同者であり、一院制は理想形であること、また、国会法89条の改正は非常に良いアイディアで、議員立法に会派の承認が必要とされている現在の縛りはなくすべきだと発言しました。また、私が問題提起した諮問型国民投票についても代表選挙に勝利した際には必ず導入すると積極的な姿勢を改めて表明してくれました。

 政府は19日「2030年代に原発稼動ゼロ」との目標を掲げた革新的エネルギー・環境戦略の閣議決定を見送りました。産業界や原発のある自治体、また日本の原子力技術に安全保障戦略を依存している米国などから批判があったことが理由と思われますが、「国民投票」によってみんなが一票を投じて決めたことであれば、どのような批判にも揺らぐことはないし、政権が交代しても大方針が変わることはないはずです。

 スピード感を持って決められる政治、そして国民が主役になってみんなで決める政治。両方の実現のために頑張っていきます。
 



写真上:野田総理に申し入れを行う有志の議員




写真上:マスコミ退席の後は野田総理は口がなめらかになり、熱く思いを語ってくれました。