大阪都構想の応援に駆け回り、報告が遅くなりましたが、5月2日にイシククル湖畔で行われた『第4回キルギス・シルクロード国際マラソン』にアントニオ猪木議員と一緒に参加しました。
キルギスでは『走る』と言えば馬に乗って走ることが一般的。子どもが自転車に乗るように馬に乗って走っている国ですが、マラソンの実施によって人々の間に、そして子どもたちにも走る文化が生まれつつあることを実感することができました。
それにしても世界中から要人に招待されているアントニオ猪木議員が手弁当で首都から遠く離れたイシククル湖畔まで来てくれるとは、本当になんて感謝すればいいのか・・・。キルギスの人々は大感激でした!
さて、私がこのマラソンの実施に関わってきた大きな理由のひとつは、キルギスの経済発展や民主化支援にどのように関わっていけるか、現地の政治家や人々と関係を構築してきっかけを見出すことです。日本ではあまり知られていませんが、隣接する中国の新彊ウイグル自治区は今、大きな開発のうねりの中にあります。中国が安定と繁栄を続けるためには、毎年10%近い経済成長が必要とされていますが、現在は5~6%程度に下がってきていると言われています。そのため、内陸部、そして新彊ウイグル自治区の開発を推進力として、経済成長率を回復させることが急務になっています。そのための事業として、7000メートルを超える天山山脈を抜けるトンネルを建設し、中央アジアのキルギスからヨーロッパに抜ける鉄道を建設する事業が進んでいます。さらに7000~8000メートル級が連なるカラコルム山脈をトンネルで突き抜けてパキスタンからアラビア海へ向かう道路と鉄道も、カシュガルからパキスタンに向かう『カラコルム・ハイウェイ』に沿って大規模な工事が2020年の完成を目指し工事が進んでいました。
このような状況を活かす一方で、中国に『呑み込まれる』ことなく、独自性を活かした開発を行うにはどうするか、猪木議員、そしてキルギスの有力議員であるサマコフ議員ともども話し合いを続けました。その結果、日本の技術を活かした地熱発電を行う可能性について視察して頂くとともに、放牧に適した土地を活かし、より付加価値の高い畜産を行うための技術の移転について、政治的サポートをしていこうとの結論になりました。
アントニオ猪木議員は40年以上前に『アントンハイセル社』を作り、ブラジルにおけるエネルギー問題、環境問題、畜産産業の解決に尽力した経験があります。このような事業をサポートするには最適だと思います。
子ども駅伝大会の開会式で
子どもたちに走ること、そしてスポーツの楽しさを語る
子ども駅伝大会の表彰式で
子どもたちにも猪木イズムは浸透しているようです!
カラコルム山脈で。背景の7000メートルを超えるゴングール連峰
標高3800メートルのカラクリ湖で。背景はムスタグ・アタ峰(7546メートル)
カラコルム山脈を抜ける鉄道工事が進む
第一回のマラソン実行委員長をともに務めたサマコフ議員と
カシュガルの旧市街をキルギス人のビジネスマンに案内してもらう。