昨日の葉月さんのコメントを見て『投名状』を見たくなってきたのでDVDを求めて上海新天地へ行ってみたものの、折悪しく売り切れでした。取り寄せも可能ということでしたが、こうなれば意地でも今日中に見たくなってきました。それで帰りしなに難波駅前のSaleに立ち寄り、香港版VCDを購入した次第。
龐青雲(李連杰:ジェット・リー)は匪賊の趙二虎(劉徳華:アンディ・ラウ)、姜午陽(金城武)と義兄弟の契りをかわし、官軍に身を投じて太平天国の乱の鎮圧に尽力し、出世を果たすが、趙二虎の妻(徐静蕾)を奪い取るため、また趙二虎自身が色々と邪魔になってきたので彼の殺害をはかり……という具合にあらすじは元の『刺馬』と一緒なんですが、主要登場人物の性格がだいぶ変わっております。
龐青雲(『刺馬』では馬新貽という名前でした)は、大物然とした人物からどことなく小物ぶりと、清朝の大官と匪賊出身の兄弟たちとの間で板挟みになるという中間管理職的な悲哀が感じられる人物へと、趙二虎(同じく黄縦)は粗野でいつまでも山賊根性が抜けない人物から義理人情に厚い侠客肌の親分へと変わっており、趙二虎の妻についても龐青雲の方が一方的に恋慕しているという感じです。
『刺馬』の方では殺される黄縦(趙二虎)の方も「まあ、これでは粛清されても仕方がないわなあ」と思わせるキャラでしたが、今作ではあくまでも官の立場で行動しようとする龐青雲と、義理人情を重んじる緑林の好漢としての立場を貫こうとする趙二虎、この二人にそれぞれ大義があるという描き方になっています。個人的には『刺馬』の方が黄縦(趙二虎)の死の原因が卑俗な分だけ却って現実味があり、今作は二人の関係の移り変わりを良いように美化しているきらいがあると思いますが、そのあたりは見る人の好みの問題かもしれません。
アクション・シーンは前半の太平天国軍との戦いで、賊軍が鉄砲や大砲を駆使してくるのに対し、官軍の方は弓矢しかなく戦況が思わしくないところに、龐・趙・姜の三兄弟が敵軍へと突進して鬼神のごとき活躍で乗り切っていくというムチャなシーンが繰り広げられたりと、見応えのあるものに仕上がっています。
龐青雲(李連杰:ジェット・リー)は匪賊の趙二虎(劉徳華:アンディ・ラウ)、姜午陽(金城武)と義兄弟の契りをかわし、官軍に身を投じて太平天国の乱の鎮圧に尽力し、出世を果たすが、趙二虎の妻(徐静蕾)を奪い取るため、また趙二虎自身が色々と邪魔になってきたので彼の殺害をはかり……という具合にあらすじは元の『刺馬』と一緒なんですが、主要登場人物の性格がだいぶ変わっております。
龐青雲(『刺馬』では馬新貽という名前でした)は、大物然とした人物からどことなく小物ぶりと、清朝の大官と匪賊出身の兄弟たちとの間で板挟みになるという中間管理職的な悲哀が感じられる人物へと、趙二虎(同じく黄縦)は粗野でいつまでも山賊根性が抜けない人物から義理人情に厚い侠客肌の親分へと変わっており、趙二虎の妻についても龐青雲の方が一方的に恋慕しているという感じです。
『刺馬』の方では殺される黄縦(趙二虎)の方も「まあ、これでは粛清されても仕方がないわなあ」と思わせるキャラでしたが、今作ではあくまでも官の立場で行動しようとする龐青雲と、義理人情を重んじる緑林の好漢としての立場を貫こうとする趙二虎、この二人にそれぞれ大義があるという描き方になっています。個人的には『刺馬』の方が黄縦(趙二虎)の死の原因が卑俗な分だけ却って現実味があり、今作は二人の関係の移り変わりを良いように美化しているきらいがあると思いますが、そのあたりは見る人の好みの問題かもしれません。
アクション・シーンは前半の太平天国軍との戦いで、賊軍が鉄砲や大砲を駆使してくるのに対し、官軍の方は弓矢しかなく戦況が思わしくないところに、龐・趙・姜の三兄弟が敵軍へと突進して鬼神のごとき活躍で乗り切っていくというムチャなシーンが繰り広げられたりと、見応えのあるものに仕上がっています。