博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大秦賦』その9

2021年01月26日 | 中国歴史ドラマ
いつの間にかテンセント国際版のWeTVで『大秦帝国~天下統一への道~』という邦題で日本語版の配信が開始されてしまいましたが、こちらはチクチクと中文版で鑑賞を続けます。ということで『大秦賦』第49~54話まで見ました。


呂不韋が咸陽の市民の皆さんに見守られつつ封地の洛陽へと退避する中で、鄭国渠の工事の陣頭指揮に当たっていた鄭国さんが韓のスパイであると判明。当然の如く彼は地位を追われ、嫪毐の乱の論功行賞で不満をため込んでいた宗室の面々が宮廷から外客を一掃する「逐客令」の執行を要求。嬴政も彼らの要望を受け入れざるを得なくなります。

宗室たちは鄭国渠の工事の指揮を引き継ぎ、自分たちの力を見せてやると意気込みますが、長雨で水路の堤が無残にも決壊。自分たちの無力を思い知ります。渭陽君は李斯から預かった「諫逐客書」を献上し、逐客令の解除に同意します。


さて、この間に李斯ら外客たちが続々と秦から退去するのを目の当たりにし、趙が多額の契約金をチラつかせて彼らの取り込みを図ります。そこで李斯の意を受けた外客の陳馳が一芝居。趙に仕官するということで大勢の食客を引き連れ、邯鄲の宿屋でツケで飲み食い&長逗留をしたりと、わざと邯鄲市民からの評判を下げるような行動を繰り返します。

趙の丞相の郭開の方も、秦からの外客を登用すると秦で人質経験が長かった元の太子の春平君の勢力が強くなるということで、彼らを体よく追い出そうとします。結局外客たちは逐客令解除のタイミングを見計らって秦へと帰還することに。陳馳はあべこべに趙の重臣の頓弱を引き抜いたりしていますw

で、李斯らが朝堂に復帰していよいよ東出を開始。最初の標的は魏。魏から三城を得て今度は韓か趙かということになりますが、ここで嫪毐の乱以後雍城で軟禁状態にある趙姫の処遇が問題に。趙が彼女を人質に取るかもしれないという懸案が浮上します。


実際趙の倡后の提案により、丞相の郭開自らが雍城に潜入し、お忍びでスイーツを味わおうとしていた趙姫を捕縛しますが、間一髪自ら駆けつけた嬴政らによってあべこべに郭開が囚われの身に。郭開は以後秦との内通者となることを約束させられてしまい……というところで次回へ。
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