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2018年版『笑傲江湖』その1

2018年03月28日 | 武侠ドラマ
ただいま配信中の2018年版『笑傲江湖』を見始めました。全37話(予定)中、今回は第1~3話まで鑑賞。

福威鏢局の林震南は嵩山派の丁勉より先祖伝来の『辟邪剣譜』を譲るよう求められ、旧知の華山派の岳不群に助けを求め、令狐冲・労徳諾・岳霊珊の三人が助っ人として福威鏢局に赴くことになります。


ということでのっけからアレンジ込みの展開ですが、今回の令狐冲はこちら。ネットでは令狐冲にしては幼い、かわいすぎると散々ですが、確かに大師兄というよりは小師弟みたいな雰囲気です (^_^;) 年下のはずの霊珊と同じ年頃のように見えます。


そしてこちらが林平之。パッと見、こちらが主役でもいいぐらいですよね……

しかし福威鏢局は謎の刺客集団の標的となり、林震南夫妻も刺客の手にかかり、その場に居合わせた令狐冲に『辟邪剣譜』の隠し場所を平之に伝えるよう託して息絶えます。刺客の正体は原作通り余滄海率いる青城派なのですが、林震南の背に令狐冲の剣が刺さっていたことから、やはり助っ人に駆けつけた丁勉は令狐冲が下手人だと断定、平之もそれを信じます。

当の令狐冲は余滄海に口封じに殺されそうになったところを、五毒教の藍鳳凰に拉致され、その藍鳳凰のペットの大蛇「黒王」を殺したことにより、青城派に加えて五毒教からも追われる身に。「黒王」の猛毒に冒されて昏倒しているところを緑竹翁に拾われ、「姑姑」こと任盈盈や桃谷四仙(六仙じゃない……)の治療を受けます。


ということで任盈盈も早々と登場。展開を先取りしているというか、原作を換骨奪胎している感じですね。

一方、平之のもとには外祖父の「金刀王家」の王元覇が駆けつけますが、彼が平之を自分のもとに引き取ると言い出すと、ともに『辟邪剣譜』を狙う丁勉と余滄海はこれでは剣譜が奪えないと、示し合わせて五毒教が襲撃をかけた際に王元覇を謀殺するのでした。武林怖い(確信) ここで林平之が「どうしてこんな…… お爺様の武功で五毒教にやられるはずがない!」と言い出すと、余滄海が「東方不敗のしわざだろう」と、めちゃくちゃ雑な嘘をついたのに草w

身寄りがなくなった平之は丁勉の言われるままに嵩山派に弟子入りすることになりますが、彼の狙いが『辟邪剣譜』の奪取にあることに気づくと、隙を突いて逃走し、武林の人士が劉正風の引退式のために集まる衡山を目指します。時を同じくしてやはり衡山をめざす令狐冲は、途中で色魔田伯光に襲われそうになっている儀琳を見かけ……というところで次回へ。

今回令狐冲が「いわゆる正邪とは人間がつけた符号にすぎない。何人の人がこの二文字にとらわれてきたのだろう」という台詞を発していたところを見ると、今回のドラマ版は原作のテーマに向かい合う気があるのかなと期待してしまいます。しかし原作者の金庸先生も、昨今のように「中立」とか「右でも左でもなく」と称しつつ思い切り右に寄るような政治的態度が大手を振るうとは予想できなかったのだろうなと何となく思ってしまいましたが……

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