yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

日の名残り(字幕)  - 予告編

2017年12月15日 | 映画
日の名残り(字幕)  - 予告編


カズオイシグロ氏がノーベル文学賞を受賞してこの映画のレンタルがひっきりなしだったからなかなか観れなかったんだけど、今週ようやく観ることができた。
「日の名残り」
まずは、配給会社の紹介文を。

1958年。ダーリントン邸の老執事スティーブンスのもとに、以前共に屋敷で働いていた女性ミス・ケントンから一通の手紙が届く。懐かしさに駆られる彼の胸に20年前の思い出が蘇る。当時、主人に対して常に忠実なスティーブンスと勝気なケントンは仕事上の対立を繰り返していた。二人には互いへの思慕の情が少しずつ芽生えていたが、仕事を最優先するスティーブンスがそれに気づくはずもなかった。そんな中、ケントンに結婚話が持ち上がる。それを知ったスティーブンスは激しく動揺するが・・・。
*  *  *
個人的な感想を言うと、上記の紹介文とはちょっと違う印象を持ったな~。
以下、ネタバレあるかもなんで嫌な人はスルーしてくださいませ。



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主人公の執事スティーブンスは、「自分の意思を殺すことが良いこと」と考えていた節がある。
だから、
ダーリントン氏がナチに親近感があったと非難された戦後では決してダーリントン氏の執事をやっていたなどとは言わない、
自分の父親がもう仕事に不向きだということも認められない、
そして、ミス・ケントンに対して思慕の情があったのにもかかわらずそれを最後まで打ち明けられない。



こういうかたちで自分の都合の悪いものに対して直視できないのは、
まさに、「隠ぺい体質」が身に沁みついているからだと思われるのである。

その隠ぺい体質が、執事という仕事をするうえではうまく機能したのだが、
いざ、それとは関係のない「自分自身の人生」ではどうだったのか?
どうにもこうにもなんだか上手くいかないような形になってしまっている。



*  *  *



この映画の言いたいことは、
「自分の意思を大切にして、正直に生きることが大切なんだ」ということが言いたかったんじゃないだろうか。


他人からどう思われようが構わないじゃないか。

自分にとって大事なものが他者にとって取るに足らないものであったって何ら問題ではないだろう?


「他人からどう思われるか」ではなく
「自分自身がどう思うか」に軸足を置いたほうが有意義な人生が送れる。

こういうことを言いたかった映画なんじゃないかと感じた。



自分自身のこれまでの足跡を振り返ってみたいと思ってる人にお勧めしたいですね。
コメント
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