JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

ハンドマイク掛け面の製作&取り付け

2022年04月10日 21時00分52秒 | シャック構築

モービルシャックの立ち上げと言うことで、WXと作業時間を踏まえて順不同的に色々進めてきたが、次はハンドマイクを掛ける所を立ち上げる作業の番となった。

実際問題、掛ける数が1個であれば幾つかのプランがありそうだけど、今回は2個だ。2個とも乗車時の邪魔になりにくい&運転時でも安全に取り扱える場所となると、かなり限られてくる。更に2個とも“でべそフック”(←個人的俗称です。)なので、いずれもマイク掛け形状が特殊だ。もう正直言って、嫌がらせレベルだと思う。

そんなことを思いながら車内を見渡してみた結果、センタークラスターの下側が唯一の候補になりえるようだった。ところが、この部位はアンダー&大半が湾局面になっているため、何かブラケットを取り付けても着地ではなく、超強力両面テープの粘着力だけで宙吊りにしかならないので、何か別のプランが必要だ。

しばらく考えるも何も浮かばなかったけど、お風呂に入っている時に「確か100円ショップにL型のブックエンドがあったぞ!」と思い出し、「大きいものがあれば、それを加工して対応出来るかもしれん。」となり、翌日に100円ショップに行って、幅133×高さ192×奥行110で濃いグレー色のものがあったので、「これだけあればOK(加工の余地がある大きさ)っしょ。」と思い、即購入してきた。

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最初の作業は寸法確認。3辺のうち幅133はそのまま使えそうだったので、高さと奥行を詰める。正確ではないが車内を測ってみた結果、奥行は110を50にカットすれば、フタ付きUSB充電ジャックよりブックエンド面が手前になる貼り付けが出来そうだ。高さは192を150にカットすれば、短過ぎにはならずに1~2回のトライ&エラーに持ち込めると見た。

加工方法だが、本命はシャーリングだけど、既にL型に曲げてあるため50部は刃先に届かなかった。一方150部はバッチリ届くので、ここはシャーリングでカットして、50部はケガキ線を入れてからコンタマシンで粗切りした後に鉄工やすり仕上げとした。

カット後は車内に持ち込んで、長さの見極めを行う。その結果、50部はOKだったけど150部が長いようで、①目標ラインをケガキ、②両頭グラインダーで削り落し、③鉄工やすりでフラットに整える。このサイクルで2回のトライ&エラーを経て143とした。

長さが決まれば、次は角R付けを行う。取り付け場所が足元付近なので、角が立っているとズボンや靴を傷めてしまうから、これは必須ネタだ。でも目的が無線的じゃないので、大きさは何でもOKだ。

とりあえず50側の角は普段は、両頭グラインダーで適当に加工してR8くらいの丸みを付けた。一方、143側の角はR30くらいの丸みを付けようと、材ジャンク箱の中を物色。その結果、φ70(R35)の円板を見つけたので、それを型板にしてブックエンドの角部に四半円をケガく。そのケガキ線を目安にコンタマシンで粗切りしてから、両頭グラインダーで滑らかに仕上げる。最後にバリ取りを行いエッジを無くした。

形が決まったので、次はマイク掛けの取り付け穴だ。それぞれのマイクに付属していたマイク掛けを、ブックエンドに当てて取り付け位置を決めて穴をあける。具体的には、①穴の中心にマジックを突っ込んで目印を付ける、②1か所目の穴位置をケガく、③マイク掛けの穴位置を測定して2か所目以降の穴位置をケガく、④マイク掛けを当ててみてケガキ位置が間違っていないか確認、⑤ケガキ線の交点をポンチング、⑥卓上ボール盤でポンチング位置に穴あけ、この流れで計5か所(YAESU用に2か所、KENNWOOD用に3か所)の穴をあけた。

穴あけの次は、塗装。切断およびR付けした面、それと穴の内面から錆びてこないようにするためだが、ブックエンドと同じ色の塗装は持っていないし、このためだけに同じor近い色塗料を探して買うのは馬鹿馬鹿しい。と言うことで、可能な限りマスキングして、色が違うことを承知の上で大昔(たぶん20世紀終盤)に買った黒色のクルマ用補修スプレーを吹きかけた。「そんなの全面スプレーすればいいじゃん!」というプランも考えたけど、塗料の密着性?堪え性?が未知数だったので、念のため必要最小限とした。これが単なる取り越し苦労で、もし大丈夫そうだったら後々再塗装しようと思う。

塗装の次は、マイク掛けの取り付け(組立)だ。走行中に振動音が鳴らないように、クッション材としてマイク掛けに超強力両面テープを貼って、取り付け穴をカッターでくり抜く。取り付けはSUS製の六角穴付きボルト(M4×15)と六角ナット(JIS1種)、もちろんダブルナットで緩み止め対策とした。

最後はモービルに取り付け。貼り付け部をパーツクリーナーで脱脂してから、ブックエンドの下端が着地するように位置をねらって超強力両面テープで貼り付け。以上で完了だ。

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作業時間は、撤収込みで2時間30分くらいかな。工程が多かったからか、意外と時間がかかった気がする。でもこれで、車内が整った状態で運用できると思う。まぁ、仕事もあるので一気に満喫モードには出来そうにないが、通勤の道中など毎日少しずつ楽しんでいきたい。


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