8~9月にCW@FTDX10Sでお試し使用した“BL-50TX”だが、今回はFTDX10Mで50WのSSB運用をやってみた。
とりあえずCW@10Wでの実績は約2.5時間だったので、SSB@50Wだとどう出るのか一度やってみたいと思い、11/3(日)のJA9コンテストHF電話で使ってみた。
■使用範囲と充電条件
・使用範囲:充電完了状態(注、満充電ではない)~ラックに常設の電圧計が受信時に12.0Vになるまで。
→【注】受信時とは、送信終了10秒後の電圧とする。
・充電条件:使用範囲まで使い切り、付属の充電用ACアダプターで充電完了状態まで充電。
→【注】充電完了状態とは、LEDが4個点滅開始直後5分以内の状態。これを確認直後、手動で充電停止する。
■運用条件
・使用リグ :FTDX10M
・送信出力 :50W(定格送信)
・運用パターン:SSB(ほぼ、こちらがCQを出し続け、地方コンテスト運用)
・アンテナ状態:低SWR(オートチューナー不使用、リグ内蔵のSWRメーターは僅かに触れる程度)
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■結果(運用関連)
FTDX10Mの消費電流(実測値)は、FMの50W送信で15~16A弱なので、この電池の最大出力電流値を超えている。したがってSSB以外で50W送信したり、通常の送信より大きな電流を必要とするオートチューンの実行は危険だ。なので、定格出力@50Wで使用する場合は、オートチューン無しでSSB限定が望ましいと思う。そういう条件で運用した結果、3時間5分使用できた。
ちなみに、この時に確認できた送信時の電圧ドロップ量は、CW時と同じく0.6Vであった。ただし、電圧計のレスポンスが若干遅めな気もするので、ボトム値を捉え切れていない可能性もあると思う。なので、とりあえず0.6Vとしたい。
それと、データはこの1チャージ分しか無いので、使用回数を重ねれば更に信憑性は上がると思うが、今のところ3時間以上をSSBで運用する機会は限定的なので、一応分かりやすい目安程度に位置付けようと思う。
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■所感と結論
CW@10Wと同じく、SSB@50Wでも謳い文句の5時間には到達しなかった。でもこれは、満充電~強制電源OFF、要するに目いっぱいの使い方じゃないからという条件もあると思う。これについて悪い評価を下すつもりは無いので、単に事実として受け入れるつもりだ。
また、リグ毎の消費電流測定や、こだわり?のアンテナ調整など、これまでの取り組み結果を踏まえて、電流の余裕が少な目だけど実行可能と判断できたコラボプランだったので、手前味噌ながら有意義な実験だったと思う。
これは別の言い方をすると、「こだわり?のアンテナ調整によって、オートチューンという無駄&電池の最大電流を超える場面が無いからこそ成立するコラボプランだ。」とも言えるので、つくづく「(それなりにシビアなアンテナ調整を)やってて良かった~!」とも思っている。
今回の結果を踏まえ、「BL-50TXは、50WのSSBでもお泊り先で充電可能な使える電池だ!」と言えるので、それも含めて今後の電源体制を検討したいと思う。でも、この電池は比較的コスパが悪いことに変わりは無いんだけどね。この点が唯一悩ましい所だな…。
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