ガマズミ[莢蒾](ガマズミ科)
北海道~本州、四国、九州の身近な山野や雑木林などに生える落葉低木。葉は対生し、倒卵形~円形。鋸歯はあまり尖らず波状で、葉の両面に毛があり、葉柄や若い枝にも毛が多いのが特徴です。5~6月、本年枝の枝先に散房花序をだし、小さな白い花をたくさん咲かせます。果実は核果で、9~10月頃に赤く熟します。
林縁でガマズミが、赤い実をたくさんつけていました。今年は豊作だったのでしょうか。枝が実の重さでしな垂れているようにも見えます。ガマズミの実には、ガマズミミケフシという虫こぶがついていることがあります。実を採取するときには、混ざらないように注意しないといけませんね。
ヤマコウバシ[山香](クスノキ科)
関東~九州の山地に生える雌雄異株の落葉低木。葉は互生し、葉柄が5mm以下と短く、冬でも枯れ葉が枝に残るのが特徴です。4~5月、葉の展開に先立って、前年枝の葉腋に散形花序を出し、数個の花をつけます。果実は液果で、秋に黒熟します。
2年ぶりにヤマコウバシの実を見ました。まだ葉が緑色をしていますが、実は黒く熟していました。ヤマコウバシの実を観察することは多いですが、花はしばらく観察できていません。以前花を観察した株は、すぐ近くまで行ける所に生えていましたが、切られてしまったので今は観察することができません。小さな花なので、このヤマコウバシでは花の様子がわからないと思います。またどこかで探さないといけません。
10月中旬 横浜市内にて