ムクロジ[無患子](ムクロジ科)
昨年も観察したムクロジに、今年もたくさんの実が生っていました。まだ葉は青く、上の方にあると思われる実の姿ははっきりと確認できませんでした。
このムクロジの果皮には、ムクロジサポニン等のサポニン類を多く含みます。サポニンは界面活性作用があり、水と混ぜるとよく泡立つため、以前は天然の洗剤として使われていました。ムクロジの他にエゴの実などもサポニンを含むため同じように洗剤として使われていたそうです。ただ細胞に対しては、この界面活性作用が細胞膜を壊すため毒性を示します。ムクロジの実も誤食すると胃腸障害や下痢を引き起こすこともありますから、むやみに口にすることは避けなければいけません。
11月も半ばを過ぎ、このムクロジの葉も色付いている頃でしょうか。来年は花の咲く様子を久し振りに見てみたいと思います。
10月下旬 大和市内にて