自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

水辺の薬草・・・ガマ

2011-02-21 16:34:00 | お散歩


ガマ[蒲](ガマ科)
池や沼、川のふちなどに生える多年草。雌花群のすぐ上に雄花群が続き、間に花のつかない裸出した軸の部分がありません。花粉は4個ずつ合着します。葉は幅1~2cm、雌花群の長さは10~20cmになります。
よく似た植物に、コガマとヒメガマがあります。コガマは、葉の幅が0.5~1cm、雌花群の長さは6~10cmとガマより小ぶりで、花粉は単粒で合着しません。また、ヒメガマは、雌花群と雄花群の間に、花のつかない裸出した軸があります。
6~7月、花粉を放出する前に採取し、花粉を集め、これを乾燥したものを「ホオウ(蒲黄)」といって、そのまま外用として火傷や止血に用いたり、内服して消炎や利尿に用います。
このガマは、川のほとりに生えていましたが、まだ綿毛が残っていて、面白い姿を見せてくれました。「因幡の白兎」に出てくる、白兎の毛をむしられた後の赤肌を、この綿毛を使って治療したそうです。昔から薬草として用いられてきたのですね。
今年は花の時期にも訪れて、その様子を確認してみたいと思います。

2月中旬 横浜市内にて

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ディック)
2011-02-21 19:47:52
ああ、これが「ガマの穂綿」ですか!
歌は覚えていますが、憶えたときはどんなものかも知らないわけで…。
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Unknown (YAKUMA)
2011-02-21 20:59:59
ディックさん
これが「蒲の穂綿」というものだそうです。
今まで、記録していなかったとは思いませんでした。
何度か目にしていたのですが、見過ごしていたのかもしれません。
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Unknown ()
2011-02-22 09:39:57
おはようございます~♪
本当に面白い姿をしてますね (^^)
まだ見た事は無いので一度は見てみたいです♪
これだけあったら目立ちますよねぇ~
お花の時期を楽しみにしています♪
PP☆
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Unknown (とんとん)
2011-02-22 18:45:23
蒲の穂綿はいろいろ楽しませてくれる、面白い植物ですね。
ウインナーソーセージかと思うと、綿が一斉に風に吹かれて飛美始めると、一面吹雪のようになりとても幻想的です。
ものすごく、愉快な穂綿も以前見つけました。

因幡の白ウサギの歌詞の穂綿の部分は間違っているというのです。
穂綿には治療効果はなくウサギを治療できるのは、雄花の黄色い花粉の「ホオウ(蒲黄)」なのだそうです。
観察会の時に教えてもらいました。^^
夏に、ぜひともその花を観察してみたいと思いながら、まだ出会っていません。

お時間のある時に覗いて下さるとうれしいです。
雪景色
http://blog.livedoor.jp/muku765/archives/2008-01.html#20080112

狸の穂綿
http://blog.livedoor.jp/muku765/archives/2009-12.html#20091224
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Unknown (YAKUMA)
2011-02-22 21:05:46
恵さん、こんばんは
ここには、まとまってガマがあったので、私の目にも留まりました。
ガマの四季も追ってみようと思っていますが、どうなるでしょう。
こんな姿も面白いです。
PP☆、ありがとうございます。
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Unknown (YAKUMA)
2011-02-22 21:13:51
とんとんさん、こんばんは
そうですか、薬効のあるのは「蒲黄」ですか。
穂綿の季節では、間に合いませんね。
雪景色や狸の穂綿、拝見させていただきました。
飛散する様子はすごいのですね。
私も一度見てみたいと思いました。
ガマの穂の表情も色々とあるのですね。
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