自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

シソ

2006-07-11 22:15:52 | Weblog
 今日のこの暑さは何であろう!
ニイニイゼミもアブラゼミも鳴いている。
空には地震雲のような雲も見える。
まるで日本沈没の序章のように感じる日だ。




蝉の写真は声だけで姿が見えないので昨年のものを使用した。


冗談はさておいて今日は紫蘇(シソ)を紹介したい。
最近の例から成分を確認しておくと
カリウム(500mg) カルシウム(230mg)マグネシウム(70mg)亜鉛(13mg)
カロテン(11000μg)ビタミンE(3.9μg) ビタミンK(690μg)ビタミンC(26μg)
カロテンとくにβカロテンが抜きんでて多い。
体内で吸収されるとビタミンAになり眼のビタミンとも呼ばれてこれが不足すると
鳥目(夜盲症)になる。
そのほか肺がん、胃がん、子宮頚部がんなどに予防効果があるといわれている。
又、皮膚や粘膜などの上皮細胞の形成や働きにかかわりがあり、粘膜に細菌やウイルスが進入し風邪を引きやすかったり口内炎や歯ぐきのの腫れがでやすいのはカロテンが不足していると考えてもよい。
カロテンの効能は上記が良く知られているのでおぼえておくと役に立つ。

紫蘇には種類が沢山あるがムラサキ色の赤紫蘇と緑の青紫蘇が代表的である。
この紫蘇を漢方の名前では葉を蘇葉・実を蘇子といい、精神安定作用、汗を出す作用、咳をとめる作用、尿を出す作用に使う。
これら以外に貧血、吹き出物を直し、胃腸の働きを正し、食欲を回復させるという。
他に抗菌作用、防腐作用もあるので刺身のつまや、薬味にも使われている。




参考までに青じそと良く似ているエゴマを下に載せておく。


紫蘇には食べあわせをすると効果が大きくなる食べ物がある。
俗に言う食い合わせであるが下記が良く知られている。

うめ+しそ  良くご存知だからここでは省く
サトイモ、タマネギ、葱、ゴマ、+しそ  不眠、精神安定、イライラの解消
パセリ、黒大豆、米、しょうが+しそ   魚や貝の中毒、
かぶ、大根、葱、しょうが+しそ     風のひきはじめ 咳止め
大豆、キュウイフルーツ、落花生+しそ  がん、動脈硬化、脳卒中などの予防

以上を見れば繁殖力も旺盛だが人の体にも良い食材ということが分かるはずだ。
旬のしそを採取して家に入り、ふと庭を見るとオミナエシが花を付けている。
おかしい、日本沈没ではないがどこかに狂いが生じているように思えて仕方がない。