自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

夕日と月と琴の音と

2006-10-07 14:03:15 | Weblog
 姿が見えない木犀の優しい香りを乗せて風が通る。
地元の方や保存会の方が中秋の名月を見ながら、葛原邸で楽しもうと会を開かれている。



飛び入りで参加させていただき、お抹茶や甘酒を頂いた。
このお家は葛原勾当先生、そして孫のしげる先生の生家である。
勾当先生は勾当日記やお琴、しげる先生は童謡や学校の校歌で良く知られている。
勾当先生の作であるお琴をみていただきたい。
材が手前から竹、桑、桐の胴で2弦のものである。



しげる先生の「夕日」や「とんび」の歌は広く知られ、歌われている。



お家の中や外の大きな銀杏の樹やタラヨウの樹を眺めていたら
夕日が沈む時刻が近づいた。
今日は雲の走りが早い。
沈み始めた夕日は隠れたり、顔を出したり、かくれんぼみたいだ。
稲刈りがすんだ田圃に、自分の影がだんだん長くなっていく。
(陰の声、こうしてみれば足が長くて格好が良いね)



かなり辛抱したかいがあり、しげる先生の世界には程遠いが夕日が見えた。



月が顔を出す少しの間、琴の音に癒やしを貰いながら友人と談笑していたら、
山の端から月が顔を出し始めた。



月も顔を出すのが恥ずかしいのか、雲間で悩んでいたが少しずつ明るさを見せてくれた。



今晩は「月々に月見る月はこの月の月」といわれる中秋の名月、
そんな、こんなの出来事があった葛原邸でした。

(保存会、地元の方、お忙しい中、飛び入りの私にも、いろいろ気を使っていただきありがとうございました)




名実共に日本一

2006-10-05 15:10:14 | Weblog
 セイダカアワダチソウとススキが勢力を伸ばす戦いをしているが、
最近はススキの方が勝ってきたような感がある。
どちらも今綺麗で美的には甲乙つけにくい。

昨日のこと広島県の方と話す機会があり情報をいただいた。
今年初め堂々川砂留が登録自然文化財に内定していたが
登録されて明後日、国から検分に来られると教えてもらった。
以下砂留の一部を再度紹介したい。





一番砂留とその案内(今年最高の雨量があった7月)





昨日草刈をして、本日焼却場へ持参した三番砂留、四番砂留の現在。
ビオトープの設計図を見て現地を確認する。
そのために刈った草が検分では邪魔になると判断した。





五番砂留と六番砂留で何度も使った写真だと思うので深く追求は止めてください。



この川が流れるトウトウ谷山林の境界をめぐって起きた訴訟合戦は
明治26年4月21日廣島地方裁判所尾道支部が判決を出した。
そんな出来事を「潼々谷餘滴」と言う記録本にして残されている。
昭和51年堂々公園が完成したことからそれを石碑にして建ててある。

話は変わってこの堂々川には源氏、平家のホタルが住む。
今日も幼虫を探したが、昼間は洗われた蔓葦の根の中や石の下の隙間にいるから、見つからなかった。
しかしホタルの餌、カワニナは数人の会員が何回となく放流してくれているので沢山いる。
カワニナの姿を見て欲しい。




下の写真の中央にいるのがホタルの幼虫2匹(昨年撮影)でその周辺に散らばっているのが幼虫に食されたカワニナの殻である。

砂留が国の文化財に指定されたので今日は真面目に歴史の本をめくりました。

薬のリスク

2006-10-03 22:03:58 | Weblog
 コスモスが満開になり、季節を間違えたアーモンドが一輪咲いている。



お米の話の時と同じように大学の無料公開講座を聴講した。
福山大学を始めとした薬学部などの専門教授が「医療への応用を目指して」の副題で1人あたり1時間の講座だから分かれば勉強になり役に立つはずだが!
高校生も十人程、聴講しており、鋭い質問をして、教授を驚かした。
日本の将来もまだ捨てたものではないと実感した瞬間であった。

さて、4つの講座の中から少し紹介すると
緑の香りはストレスを緩和する。
緑の香りは聞いても良く分からなかったが
カラタチとアゲハチョウの関係を見ると食べる場所によりさなぎの色が緑や、茶色になるそうだ。
又、山椒の小木を1晩で裸にするアゲハの幼虫は触ると角を出し特別な嫌なにおいを出す。



この幼虫の出す匂いやカメムシの匂いは緑の香りを凝縮している。
身を守る遺伝子がそうさせているのだろうがこれを使わないてはない。
難しい話は端折って
緑の香りは、心身のリラックス効果を期待してアロマテラピーとして使われている。
今回の公開講演会は以下のチラシで見て欲しい。
私には理解が無理な話のようだ。
くすりにはりすくがあると言うことが分かったくらいかな。



体内時計の分子機構を取り出している研究に興味を持った。
人間の生態時計は1日25時間だそうでよく聞く時間だ。
例えば朝、朝日を浴びるとそこで時計がリセットされて24時間の地球時間に合う。これが健康になる源だといわれている。

人間の行動を比較したデータがある。

            1960年     2000年
22時~23時睡眠開始   15%       18%
23時~0時         6%       25%
0時以降           3%       10%
夜形生活の人間が大幅に増えている。
この人達、それぞれ同じような病気でも薬は効く人と効かない人がでる。
だから体内分子を取り出してその対応の薬を作れば個別には良く効く薬が出来る説である。
でも薬はあくまでも薬で副作用と言うリスクが伴うものである。
そのリスクが比較的少ないのが食物から自然に取るものである。
今日の薬草講座は間違って咲いたアーモンドを紹介する。 



アーモンドにはたんぱく質、脂肪、カルシウム、鉄、ビタミンB1、B2、Eを豊富に含んで栄養学で言うバランスの取れた食べ物です。

滋養強壮に役立ち、つわりの時の食材としては最高、又とんかつの衣の中にスライスしたのを混ぜ合わすと過酸化脂質が大幅に減らせるようです。

ビタミンEは女性の味方で細胞の老化を抑制し、他に不妊症、冷え性、シミ、そばかす退治にも効果を示します。
最後に一言、食べすぎは肥満と言うリスクを背負います。



ぼけ

2006-10-01 16:06:12 | Weblog
しばらく続いて、トンビにまで八つ当たりした晴天も
八幡様のご加護で雨になった。
しかし、地区の子供の数が減り、雨が降ったのだからお参りが少ない。
お天気なら家族総出でこの子らの晴れ姿を見に来る人たちの姿が見えない。
でも、祭りは行われている。100メートル以上の行列と鐘の音が彩をそえる。



行列の通り過ぎた後、何気なく向いた左脇にボケの花が一輪咲いていた。



このボケの花、ぼけっと咲いている。
いやいや、遅れ咲きでもこの赤色、表に出せば結構目立つているかも。
 今はまだ緑色のボケの実はもう少しして採取、輪切りにして焼酎漬けにすると疲労回復に効果があり、乾燥させた果実を煎じて飲むと暑気あたりの時よく起きる痙攣防止になるようだ。

あらら、悪い癖で薬草研究を始めてしまった。
今日も予定を変更して、今花が咲いているシオン、クコを紹介する。



シオンは10月から11月に根を掘り上げて洗い、日干しにする。
細根が多いから根をほぐしながら洗わないと土が残るから注意する。
薬効は咳止めや、去痰作用がある。
早く言えば風邪をひいた時よい薬になる。





クコの花、ぼけっとして写したからボケてしまった。
再度挑戦したら、花、白い実、緑の実、熟した実が1度に撮れている。
このようにボケと疲れがでている人にはクコが良いのでクコの薬効を調べてみた。
動脈硬化、高血圧症・・・葉を使う、乾燥させてお茶にしたり、煎じたりする。
疲労回復・・・薬酒
めまい、霞み目、強壮、血糖降下・・・実を乾燥させたものが枸杞子これを利用する。
そのほかに若返り効果も期待できる。
本日はボケに始まって、若返りが出来るお話でした。