11月に発売される、新型 「カマロ」 のニュースが目立つ。
「カマロ」 と言えば、スーパーカーブームの頃(何十年前だ…)に近所でドロドロ言わせていた印象が残っている。
恰好イイとか悪いとかより、反社会勢力が乗る車というイメージが未だに濃い。
今回はマッチョなスタイルをやや小ぶり(といっても日本の道路に対してはデカイ)にまとめ、エンジンも直4ターボ仕様を揃えて「エコ」 も前面に押し出してきている。
でも、多分 そんなに売れないだろうと見る。
過去のアメ車の大半がそうであったように、この 「カマロ」 も 「巨体」 で 「左ハンドルのみ」 と、日本の道路事情を全く考慮していない作りだ。
2Lの直四ターボでエコと言ってるが、メインは上位の 6.2L のV8でガバガバとガソリンを飲み込む。
環境性能だの、省エネだのとは対極に位置するのがアメ車という見方、あながち間違ってないだろう。
トランプ大統領が 「日本はアメリカの車を売り難くしている」 と攻め立ててるが、それ以前に日本で扱い易いサイズ、性能、デザインに対し、努力が足りてないと思うのは自分だけだろうか?
左ハンドル&左ウィンカーとか、日本の料金所を考えたら 「超使いづらい」。
軽自動車でも気を遣う道も多い国土に、横幅2m近い車を持ち込まれたって 「ジャマ」 だし 「走れない」。
「売れない理由を知りたければ、アメ車で日本の道路を自在に走り回ってからその身で味わえ」 と思ってしまう。
そんな中、残念ながら撤退してしまったが 「フォード」 は結構 頑張っていたと評価している。
「フォーカス」 しか試乗できなかったが、良く走り、装備も充実、右ハンドル&右ウィンカーで日本車と遜色ない魅力に溢れていた。
「フォーカスRS」 が正規輸入・販売になっていたらスバルを凌駕し 最強四駆スポーツの座も夢じゃなかったろうに。
運転席に座っただけだが、更にコンパクトな 「フィエスタ」 なんて国産車顔負けの質感に驚かされたものだ。
それでもSUV系は日本人の好みとは異なる米色が強く、販売は苦戦していたようだが、乗用車は本当に良かっただけに残念。
メーカー専門のディーラー制度が売り難くしてるという指摘も、近所の店舗を見るとアメ車も努力のし様があるだろうと思う。
近所のVW店は、右側がVWで、左側がトヨタになっていて建物が繋がっている。
さしずめ、トヨタ系VWディーラーといった感じだ。
フォードもマツダとの提携を解消してなかったら、もっと売れて撤退せずに済んだのではと今でも思う。
ごちゃごちゃと並べたが、要はアメリカは日本に本気で売る気がある車を作れて無いし、売る方法も片手間的で中途半端だという事。
日本は狭く、左側通行、壊れても迅速なアフターフォローが無ければユーザーは見向きもしない風土である事をもっと学ぶべきな気がしてならない。
「アメリカで人気の車種だから、ちょこっと手直しして日本で売ってやろう」 的なセールスは、興味範囲外の車であっても 気持ちの良いモノでは無いのです。