ニュースリリースに 「「平成28年度科学技術分野における文部科学大臣表彰」 の 「科学技術賞(開発部門)」 を受賞とあった。
長い名前で立派に見えるが、どの程度凄いのかは素人には判りません(汗。
要は、「i-ELOOP」 によって 10%もの 燃費改善 を実現したという辺りが評価されたのでしょうか。
でも、回生(減速エネルギーを溜め、効率的に生かす)はマツダのみならず、広く車に普及した技術のハズ。
もしかして、「キャパシタ」 に重金属&貴金属を使わず(ここ微妙)、 「ヤシ殻」 活性炭を主に使う技術が エコだったり、廃棄しても環境に優しいなんてところが良かったのだろうか。
電圧は一般的な12V固定のまま蓄えるのではなく、12~25v という 幅広い範囲で動作させている。
素人知恵だが、確か電圧が高い方が効率が高い面があると聞いたような…。
海外だと、ドイツのメーカーが 48Vのシステムを搭載したEVをリリースしたとかなんとか。
だから 効率が良い、とか?
まぁ 「キャパシタ」 に回生エネルギーを蓄えて使うというのは、良い事だと思うのです。
ただ、気になるのが 「10%の燃費改善」 という表記。
そんなに差があったっけ???
ネットに 「CX-3で見ると1%しか変わらない」 という書き込みを発見。
調べてみたら、確かにその差は約 1% の 0.2km/L(200mね)でした。
それに対し、「ボディサイズが小さい分、小型になってるからだ。アテンザは10%だ」 という反論も。
「え?そうなんだろうか??」。
ちょっと気になり、調べてみた。
が、そんな記述はドコにも見当たらなくて(汗。
「アテンザ」 の場合、現行型が登場してから、全グレード に 「i-ELOOP」 が標準だったらしく、非搭載車との燃費差が見つけられなかった。
これでは 「アテンザ」 は10%も違うという意見を裏付けられない。
「キャパシタ」 の容量が記載させてるのも 「アテンザ」 のみじゃ、車種でサイズが異なるというのも納得がいかない。
「CX-5」 で見ると、何故か 「i-ELOOP」 の搭載車どころか、オプションでも設定が見つからない(汗。
車重は回生に有利そうだし、2.5Lとか大きなエンジンは燃費補助の恩恵が少なくないように思えるのだが…。
「アクセラ」 では、1.5Lのガソリンと ハイブリッド には非搭載(オプション設定無し)。
2.0Lガソリンと、2.2L ディーゼルは全車標準装備となり、これまた 燃費の差が出て来ない。
「CX-3」 と 「デミオ」 は、搭載、非搭載が出てくる。
いずれも、その差は約1%です。
「ロードスター」 は グレードによって 搭載、非搭載 がありますね。
燃費差は 約10% 、ここには大きな差がでてきます。
謎だ(汗。
ここで勝手な推測(憶測)。
差が見える 「CX-3」&「デミオ」 と 「ロードスター」。
効果は燃費ベースで10倍も違う。
その差は?
「CX-3」 & 「デミオ」 は、「i-ELOOP」 単体の有無です。
対する 「ロードスター」 は、「i-STOP」 と 「セット」 での設定。
つまり、「i-ELOOP」 無しだと 「ロードスター」 は 「アイドリングストップ」 まで無くなってしまう!
これがざっと見て 一番大きな差でした。
「アイドリングストップ」 の有無で 10%どころか、それ以上の実燃費差が出るのは珍しい話じゃありません。
もしかすると、「アテンザ」 以外は 「キャパシタ が小さい」 のでは無く、元々 「i-ELOOP」 単体 では数字に表れるほどの効果は出ていなかった?
「i-ELOOP」 は 「i-STOP」 と組み合わせる事で、「アイドリングストップ時間」 を伸ばし、燃料を節約するとマツダのHPには説明されてます。
ユーザーボイスを見ると、確かに 「i-ELOOP」 が無いと 「アイドリングストップ」 しない頻度が高いとある。
それ以外にも、電装品のアシストという面もあるようですが、こちらは大きな差ではないのかもしれませんね。
こう見ていくと、ある 「仮説」 が思い浮かびます。
「i-ELOOP」 単体が 10% というのではなく、セットになっている 「i-STOP」 の効率が高いから出てくる数字という意味なのではないか?
「マツダ」 ももちろん、営利団体ですから 広告 は必要です。
「i-ELOOP」 と書けば、セットで動作する 「i-STOP」 も含まれると 「言えなくもない」。
何とも紛らわしい表現に苦笑いモード。
メディアの記事を鵜呑みにし、「i-ELOOP」 を付ければ 無条件に 10%アップだぁ って思う人、多いと思う。
「推測論」 で大脱線したが、受賞そのものは価値ある事だと思うし、「i-ELOOP」 が魅力的なのは変わらない。
でも、「三菱」 じゃないけど、「燃費合戦」 に触れるような 数字マジック とも取れる表記は 最注目してるマツダにはして欲しく無かったのです。
さて、実際の 「燃費10%改善」 の真相はいったい…、謎だ。
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