最近、同じ世田谷区内に、「こぎつねの家」という素敵スポットができました♪ ここは、多様な人たちの学び合いの場として、そしてドイツのNPOの支援の場としてしつらえられたそうです。
ちょうど一週間前に、そこでオープン記念のオクトーバーフェストが開催されました。いろんな人とのお話があり、ビール、ドイツ料理ほかでの交流会があったそうです。
「もう遅いかも…」と思いつつ私がお邪魔した時には、関係者の慰労会である第二部が始まろうとしている時でした。でも、管理人のしんさんは、私をハグしてくれ、こころよく迎えてくださいました♪
ビールと焼きたてのチョリソーを受け取って、ガレージの奥に入ったら、素敵な竹林がお出迎え。竹林は塀の向うですが。
庭には、お坊さん(?)の像が置いてあります。これは関係者どなたかの手作りだそうです。建物は普通の家なのですが、洋風の紺色が随所に使われていて、かわいいオレンジ色のきつねの絵がついています。
ボランティアの方々の労作、ガレージポートの屋根です。立派な木材が使われていました。この下で飲食しながらおしゃべりしました。
お料理とビールが出そろって皆さん落ち着いた頃、一人一人順番に自己紹介。感度の高い、様々な方が集まっていらっしゃいました。 上智大学大学院の留学生、若者の就労支援をなさっている方、様々です。立派な方ほど腰が低いなぁ、と実感しました。
ドイツNPOの方だと思われる、ドイツ在住のフックス真理子さんから、ドイツの難民受け入れ事情の話を伺いました。PowerPointを使ってのプレゼンでした。
感銘を受けたこと、印象に残ったことを、いくつか紹介します。
- メルケル首相の難民受け入れ政策は、日本では彼女の方針と受け入れられているが、そうではない。ドイツ基本法第一条に沿った政策をした。
- ドイツ基本法
- 第1条 [人間の尊厳、基本権による国家権力の拘束]
- (1) 人間の尊厳は不可侵である。これを尊重し、および保護することは、すべての国家権力の義務である。
- ドイツの歴史教育は、ナチスの出した声明文を生徒に読ませ、どう感じるかを書かせる。
- ホロコーストの反省から、たとえ皆がJa(Yes)と言っても、Nine(No)と言える可能性をさぐる態度を育てる教育をする。
- ここは、場がどよめきました!日本ならきっと「空気を読め」で終わるだろうと。
- イスラムでは家に暴力があるから、その習慣をドイツ国内で出さないようにという課題がある。
民主主義は何のためにあるのか?人道とはなにか?ということを考えさせられました。