この本も、『人間を幸福にしない日本というシステム』と同様、
タイトルに惹かれて図書館から借りてきました。
だって、周辺でちらほら耳にする、小学生の通塾状況に
「私立中じゃないとだめなの?」という単純な
疑問があるからです。
『公立学校の底力』
志水宏吉:著
ちくま新書、2008年
著者は教育社会学にずっと携わってこられた方で、
主に関西圏の学校の取り組みを、
長年にわたってご覧になっていらっしゃいます。
氏の、あたたかい目線に大共感!!
あたたかい目線って、教育だけじゃなくて子育てにも
とっても大事だよな~。
だって希望がわいてきません??
序章「逆風の中の公立学校」では、
現在の公立学校の置かれている現況が概観されています。
また、学校に託された4つの「夢」を氏独自の視点で
解説されています。
1章から12章までは、
「がんばっている」公立校12校の紹介。
氏が実地に足を運んでおられる学校ばかりです。
「しんどい子」を支えるための取り組みや
国際化の中で増えている、外国にルーツを持つ子の受入事例などが
紹介されています。
より詳しく知りたい人のために、既出の書名を
随所にもりこんでおられます。
終章が圧巻です。
引用させていただくと
「わたし自身が公立学校の理想像だと考える「力のある学校」(empowering school)という考え方を提示した上で、私たちの研究グループが二〇〇七年度に行った調査研究の成果である「スクールバスモデル」というものを提示したい。公立学校がめざすべき姿のひとつのイメージがそこには提示されている」
とのことです。
読み終わってみると、公立学校も、先生も、頑張ってる!
アマゾンのレビューにもあったけど、
「教育は買ったり、選んだりするものではなく、一緒につくっていくものだと思う。できあいのものを消費するものが教育なのではない。」
というくだりに、共感してしまいます。
小学生の親としては、
学校や先生になにかを一方的に要求するのではなくて、
先生方を信頼して子供をお任せする・・・、状態になるよう
コミュニケーションを取って行ければいいのかな、
なんて思いました。
そう、お互いが本音をいえるような関係を
築きたいよな~~。
だってさ、
ムスメの件では、本当に、学校にお世話になりっぱなしです。
きこえの教室に通う前後、滲出性中耳炎の手術の前後など
担任の先生はじめ聞こえの先生方は、連携を取られ、
いろんな機会できめ細かくムスメのことを
みてくださっておられます。
周囲では、私立小受験や私立中受験の話題が
ちらほら聞こえてきます。
うちは~、まぁ・・、まだ1年生でもあるし
中学受験をするにしてもしないにしても、
まずは情報を集めないとなんともいえないところです。
でも公立中だと助かるよなぁ~。なんていう実情もあります。
『公立学校の底力』に関して、
めちゃんこハイレベルな書評を見つけたので、よかったらご覧下さい。
■社会の期待に学校は応えられるのか
http://book.asahi.com/review/TKY200810280102.html
[評者]耳塚寛明(お茶の水女子大学教授・教育社会学)
タイトルに惹かれて図書館から借りてきました。
だって、周辺でちらほら耳にする、小学生の通塾状況に
「私立中じゃないとだめなの?」という単純な
疑問があるからです。
『公立学校の底力』
志水宏吉:著
ちくま新書、2008年
著者は教育社会学にずっと携わってこられた方で、
主に関西圏の学校の取り組みを、
長年にわたってご覧になっていらっしゃいます。
氏の、あたたかい目線に大共感!!
あたたかい目線って、教育だけじゃなくて子育てにも
とっても大事だよな~。
だって希望がわいてきません??
序章「逆風の中の公立学校」では、
現在の公立学校の置かれている現況が概観されています。
また、学校に託された4つの「夢」を氏独自の視点で
解説されています。
1章から12章までは、
「がんばっている」公立校12校の紹介。
氏が実地に足を運んでおられる学校ばかりです。
「しんどい子」を支えるための取り組みや
国際化の中で増えている、外国にルーツを持つ子の受入事例などが
紹介されています。
より詳しく知りたい人のために、既出の書名を
随所にもりこんでおられます。
終章が圧巻です。
引用させていただくと
「わたし自身が公立学校の理想像だと考える「力のある学校」(empowering school)という考え方を提示した上で、私たちの研究グループが二〇〇七年度に行った調査研究の成果である「スクールバスモデル」というものを提示したい。公立学校がめざすべき姿のひとつのイメージがそこには提示されている」
とのことです。
読み終わってみると、公立学校も、先生も、頑張ってる!
アマゾンのレビューにもあったけど、
「教育は買ったり、選んだりするものではなく、一緒につくっていくものだと思う。できあいのものを消費するものが教育なのではない。」
というくだりに、共感してしまいます。
小学生の親としては、
学校や先生になにかを一方的に要求するのではなくて、
先生方を信頼して子供をお任せする・・・、状態になるよう
コミュニケーションを取って行ければいいのかな、
なんて思いました。
そう、お互いが本音をいえるような関係を
築きたいよな~~。
だってさ、
ムスメの件では、本当に、学校にお世話になりっぱなしです。
きこえの教室に通う前後、滲出性中耳炎の手術の前後など
担任の先生はじめ聞こえの先生方は、連携を取られ、
いろんな機会できめ細かくムスメのことを
みてくださっておられます。
周囲では、私立小受験や私立中受験の話題が
ちらほら聞こえてきます。
うちは~、まぁ・・、まだ1年生でもあるし
中学受験をするにしてもしないにしても、
まずは情報を集めないとなんともいえないところです。
でも公立中だと助かるよなぁ~。なんていう実情もあります。
『公立学校の底力』に関して、
めちゃんこハイレベルな書評を見つけたので、よかったらご覧下さい。
■社会の期待に学校は応えられるのか
http://book.asahi.com/review/TKY200810280102.html
[評者]耳塚寛明(お茶の水女子大学教授・教育社会学)