11月の上旬、子どもの発達をよく知る児童精神科医の
佐々木正美先生の講演を聴く機会がありました。
すっごくいい話だったので
日記に書こう書こうと思っていて今になり。f(^ー^;
時間が経ってしまったので要点しか思い出せないのだけれど、
お友達の日記に「夜回り先生」の講演の話が載っていて
いい話はやっぱり記録しておきたいなぁと思ったので書いてみます。
「かわいがり子育て」 ~じっくり待つということ~
--問題提起と現状--
今の世の中、自己愛が強い人が多くなっています。
自己愛の強い親に育てられた子どもは、不幸であります。
今から30年前に、ある自閉症の男の子が普通学級で過ごす様子を追いかけた映画を撮影しました。この映画を上映すると、先生達が関心を示すのは、普通の子ども達の様子です。
「昔の子は、こんなにしっかりしていたんですか!?」と驚かれます。
中高生へ各国でアンケートをとった結果
年老いた親を養うかという質問に対して「どんなことをしてでも親を養う」と回答した割合が、日本は25%、韓国39%、アメリカ73%
「売春など性を売り物にすること」という質問に対して、「本人の自由でよい」と回答した割合は、アメリカと中国が約10%で日本は50%。
つまり、「自分さえよければ他はどうでもいい」といった、自己愛の強い子どもの姿が透けて見えてきます。
保育園で、おままごとをしようとすると、お母さん役を引き受ける子どもがほとんどいません。
いやいや引き受けたある女の子は、「あれしなさい、これしなさい」と指示や命令ばかりしました。
お父さん役を引き受けたある男の子は、ぼーっと突っ立ったままです。何かするように言うと、ごろんと横になりました。ごろ寝テレビですね。
子どもはよ~~く見ています。
ちなみに一番人気は、「ペット」です(笑)。昔は雑種犬が外でうっちゃられていましたが、今や血統書付きですから(笑)。
--子どものすがたと処方箋--
※細かなハウツーはあえていいません。ご家庭の事情に合わせて、問題解決方法は、ご自身で考えてください。
核家族で、今時の風潮にしたがって子育てをすると、子どもは必ず歪みます。(!!)
家で甘えんぼでだめだめな子ほど、外(学校等)できちんと過ごしているものです。
家できちんとしている子は、必ずと言っていいほど外で問題を起こしています。例えば、保育士の愛情を独り占めしようとしたり、お友達を支配しようとしたり、いじめたり。
子どもとスキンシップをとってください。
例えば、お風呂で一緒に遊ぶのがちょうどいい機会ではないでしょうか。
子どもにとっては、お風呂は水遊びです。
暖まって、身体洗って、頭洗って、ハイ終わり!では子どもはがっかりです。
親の愛と、おじいちゃんおばあちゃんの愛は、違います。違って良いんです。
例えば、夕飯の支度がたまたま遅くなり、お母さんが一所懸命作っているとします。祖父母と同居しているとします。
子どもは「ごはんまだ?」
母は「もうすぐだから我慢しなさい」
子どもは成長期、お腹の空き具合たるや大人の想像もつかないほどです。
こんなやりとりを何回か繰り返した後、おじいちゃんおばあちゃんのところに行き、おせんべいをもらったりします。まんじゅうなんかも出てきたりして、ニコニコしながら食べちゃったりします(笑)。
(これ、あたし的に思いっきり心当たりあるわ~~(爆))
食事まで我慢させるのは、親の愛。
お腹が空いてるのはかわいそうだと思うのは、じじばばの愛。
おじいちゃんおばあちゃんというものは、孫がニコニコしているのを見ていたいものなのです。
できるなら同居をおすすめしますが、そう簡単にはいかないでしょうから
頻繁におじいちゃんおばあちゃんのところを行き来してみてください。
ご近所の方、お友達のお母さんなど、いろんなひとから、いろんな形の愛を、子どもさんにもらってください。
そのためには、お母さん自身が、豊かな人間関係を築いてください。
分かち合うことで喜びは2倍になり、悲しみは半分になるような・・・。
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佐々木先生のサイト(代表は息子さん)
http://www.budouno-ki.net/index.html
佐々木先生へのインタビュー
http://mindsun.net/kyokai/comikare/asoberuko.htm
世界青年意識調査
http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/worldyouth7/pdf/top.html
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佐々木先生は、とってもやさしい方で
いいオーラばしばし出しておられました。
児童精神科医で、自閉症の第一人者でおられるそうです。
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どうしてこの講演を聴きに行ったかというと、
小茄子が朝の支度をもたもたもたもたしていて毎朝困ってるの。
「あたし、待って育てたからいけなかったのかな~~?」なんて悩んだりして。
で、最後に支度が遅くて悩んでいることを質問してみました。
佐々木先生のご回答は
「行く先が、楽しくないからではありませんか??
楽しいところへ行くときは、支度、早いでしょ?」
目から鱗!!
確かに!
小茄子は、最近人間関係に関心が向いてきて
「○○ちゃんがいじわるするからようちえんやだ」なんて言ってました。
いろいろ言い聞かせてはいたものの、
幼稚園で頑張っているから、気が重いのね。
反面プールへ行くときなんか、こっちが驚くほど支度が早いモンね。
講演会には担任の先生もいらしていたので
相談して、一ヶ月ほど経った今では、落ち着いてきて
件の子とも少しは仲良くやっているようです。