花冷えの今日、聖路加国際大学でひらかれた、
に行ってきました!
フォーラムには200人は超える聴衆が集まり、熱気がありました。
登壇されたのは、下記の方々です。
- 保坂 隆 先生(保坂サイコオンコロジークリニック院長)
- 中野 絵里子 先生(聖路加国際病院 腫瘍内科 医師)
- ステージ4のがん患者さん、4人
保坂先生からは、いろいろなお話が伺えました。
ステージ4乳がんの5年生存率は37.1%(2007-2009年)であること、10年経った今は、もっと生存率は上がっていること。
鬱には注意すること。鬱は、薬で治る病気です。
がんになった「意味」を考えること。◎歳までは絶対に生きなければならない「理由」「目標」を明確にすること。
家族のケア。家族は、「予期悲嘆」と「大切な人を励ます」という矛盾した状況におかれるため、バーンアウトが起きることがあります。家族間の遠慮を…(とりはらうとよい?)夫婦療法・家族療法をクリニックでは行っています。
死がよぎったとき、スピリチュアルが喚起されます。(この話は時間の関係で端折られましたが、もっとたくさん伺いたかった!)
中野先生からは、腫瘍内科のABCを伺いました。メモが追い付かなかったので、簡単にまとめます。
標準治療とは。
がん治療薬を開発→マウス・ラットで実験→治験(第Ⅰ相、第Ⅱ相、第Ⅲ相の3段階)を経て、既存治療とガチンコ勝負させ、効果のある方を標準としていく、トーナメントを生き残った治療法のこと。多くの症例を比較している。ミラノ試験、ランダム比較、という手法を使うと信頼性が高くなる。
最善の医療とは。
研究結果、医者の腕、患者の希望が合わさったところに見いだされるもの。ただし、これは医療者側の視点にたった見方。(患者側の視点からも説明がありましたが、メモし損ねました)
日本は、がん患者に世界一やさしい国。
国民皆保険、高額医療費制度がある。例えば2017年12月に日本で保険適用された、乳がんの「イブランス」という薬がある。これは1日1カプセル服用して3週間続け1週間休薬するもの。1ヶ月分21カプセルで、アメリカでは138万円もする(ちなみに日本では47.4万円/10割、14.2万円/3割)。高額医療費制度を使うと、もっと安くなる。
中野先生からのメッセージ。
- 宿命は神様(仏様でも大いなる存在でもなんでもOK)が決める
- 運命はあなたが決める
- 本当の主治医は、あなた自身です
患者さんの話は、3人ががん体験の話、1人がキャンサーペアレンツの話でした。共感したり、はっとしたりしながら話を伺いました。それぞれすてき!と感じたことをメモします。
- 出会いが人生を良いものに
- 今日この1日を、1秒1秒を大切に
- 良い子でいよう、を止めた
- ステージ4にもいろいろある
その後、質疑応答が30分ほどありました。
最後に、保坂先生から示された、ステージ4をぶっとばしている人の共通点を紹介します。
- 標準治療をメインに据えている
- 人のために何かをしている
- 夢や希望をもっている
- 食生活を見直している
- 治療法を選んでいる
- 直感を大切にしている
- 抑圧された感情を解き放つ
- スピリチュアルなものを大切にしている