草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

私の考える「勉強バカ」とは

2016年12月16日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと

「勉強バカ」にはならないでくれ、と常々私は娘に対して思っています。「子どもの仕事は遊びだよ!」と、娘が小さいころには口にしてきました。

勉強はほどほどで良いから、きちんと自分の考えや気持ちを相手に伝えられるようになってほしい。そして、問題を発見し、自らの頭で考え、他者と協力して問題解決にあたってゆく力を養ってほしいと願っています。

さっきお風呂に入っていて、ふっと考えが浮かびました。「勉強バカ」とは、概念と現実をつなぐことができない人、ではないかと。

確かに、高学歴の人ほど、抽象概念を把握したり整理することにたけています。

けれど、そういう人の中には、抽象概念(机上)と、現実をつなぐことが不得手な人がいるに違いない、と。

いや、実際に居ました。かつて受け持ったあるアルバイトさんは、国立大、某東〇大の大学院の建築学部にいながら、仕事ができなかったのです。求めていた仕事は、住宅建築現場に行って、大工さんなどの仕事を逐一記録するというものでした。彼は、大工さんが何をしているか、分からなかったのです。

なぜそうなったのか、彼に聞いてみました。

彼は、中高一貫の私立で(もしかしたら小学校からかも)、勉強はいわゆる5教科ばかり、技術家庭科などはなかったとか。

勉強ばかりしているとろくなことにならないよ、と思った瞬間でした。


自分の意見を一般化して語る人には、要注意

2016年07月15日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと

ふと、思いました。

  • 自分の意見を一般化して語る人には、要注意

ネットでときどき見かけます。リアルでも、たまに遭遇します。そして、かつての自分がそうでした。

誰かが一般論で何かを語るとき、その意見が、なんの目的で語られているかを見極めたい。

  1. その人個人の意見を、一般論になぞらえているならまだいい。
  2. その人個人の意見を、一般化して、あたかも普遍的なもののようにして語るのには要注意。

1. と 2. は、似ているけれど、はっきりちがう。

1. は、一般論をひっぱってきて、その人個人の意見を説明していること。

対して2. は、その人個人の意見を一般化して見せることで、権威づけようとし、話相手を従わせようとすること。

…だと、感じました。2.は、本当はケースバイケースですけれど…
「要注意」という表現に、思いを込めました。

主語を省きがちな日本語コミュニケーションにおいて、はっきりと「私は~~と思う」という表現は使いにくいかもしれないけれど、自分の意見を表明するときは、どうどうと、「私は~~と思う」と言おうではありませんか。

これ、よく子育て本などで見かける「I メッセージ」というやつです。


一を見て断ず、はやっちゃいけない

2016年03月23日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと

これ、ずいぶん前から自分に戒めていることなんだけれど、なんとなくここでも紹介したくなりました。

一を見て断ず、はやっちゃいけない

だって、世の中には多様性、というものがありますもの。

***

夜に追記します。一を見て断ず、という意味は

一を見て(少数のサンプルで)、物事を一般化してはいけない

と書きたかったのだと、コメントを頂いて気づきました! 


私の考える、学習の構造

2015年12月02日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと

中学生の娘と勉強について話していました。ディスカッションしていた感じです。

その過程ででてきた、学習の構造をメモしておきます。

学習する、つまり勉強する目的は、社会問題はじめ、なんらかの課題解決を行うことにあると私は考えています。これは、先日の講演でリヒテルズ直子さんもおっしゃっていたことです。

残念ながら、人の評価はどんなものをアウトプットするか、で行われるのが現実です。教育に携わる人は、学ぶ過程や、行動の途中経過をきちんと評価してくれるのですが、世間一般ではそうもいきません。

大さっぱにみると、学校の勉強は、授業をうけて、テストの結果で評価されるといえます。

つまり、インプット ⇒ アウトプット の関係です。

この関係を細かく見ていきます。

ものを知る(授業を受ける、インプット)
   ↓
理解する
   ↓
覚える
   ↓
関連させる
   ↓
知識を使う(テスト、アウトプット)

この繰り返しです。
知識を使っていくことで、知識は身について行くと考えています。

脳科学では、知識をインプットして、忘れたころ(1週間~2週間くらい)に復習すると、記憶が定着すると言われています。

私がいう「知識が身につく」とは、テスト結果を上げることだけではなく、もっと有機的なイメージです。知識同士が有機的につながって、「知識を知恵に変えていく(世田谷教育長・堀氏談)」おおもとの力になっていくことを意味しています。


ものを知らないと、知恵が出てこない

2015年11月22日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと

ふと思いました。

ものを知らないと、知恵が出てこない、と。

私は、無知がこわい。

さっきある本を読んでいたら、物事をただ知るだけでは、本当にわかったことにはならない、と書いてありました。

自分の言葉でその物事の状況を表現できるようになってはじめて、本当にわかったことになる、とも。

本の言葉は私の言葉で説明してしまいました。

私は、知らないことだらけ。毎日が発見で面白いです。知識を知恵に換えるために、日々勉強していきたい。
……格好つけすぎちゃった。


「義務」には2種類ある

2015年05月06日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと

田所さんのブログにコメントしていて、ふと気づきました。

「義務」には、2種類あると。

  1. 法的義務
  2. 社会通念上の義務

「義務」は、手持ちの辞書(三省堂 新明解国語辞典 第四版)によると
「その立場にある人として当然やらなければいけないとされている事」と定義されています。これより一歩踏み込んだ、解釈です。

例えて言うなら、
給食費をはらうことは、明確な法的根拠を持つ「法的義務」。
学用品代をはらうことは、法律の明文規定はないけれども、社会的にみとめられた「社会通念上の義務」。
…と、解することができそうです。 

 

学用品の保護者負担に関しては、最高裁判例( 昭和38(オ)361「義務教育費負担請求」)が出ています。これはもともと教科書費用負担をめぐっての裁判だったようです。リンク先のPDF(直リン注意)から、関連する部分を引用します。

*** 憲法解釈と、教育基本法解釈 ***

 憲法二六条二項後段の「義務教育は、これを無償とする。」という意義は、国が 義務教育を提供するにつき有償としないこと、換言すれば、子女の保護者に対しそ の子女に普通教育を受けさせるにつき、その対価を徴収しないことを定めたもので あり、教育提供に対する対価とは授業料を意味するものと認められるから、同条項 の無償とは授業料不徴収の意味と解するのが相当である。そして、かく解すること は、従来一般に国または公共団体の設置にかかる学校における義務教育には月謝を 無料として来た沿革にも合致するものである。また、教育基本法四条二項および学 校教育法六条但書において、義務教育については授業料はこれを徴収しない旨規定している所以も、右の憲法の趣旨を確認したものであると解することができる。

*** 学用品について、上記の解釈をうけて ***

 それ故、憲法の義務教育は無償とするとの規定は、授業料のほかに、教科書、学用品 その他教育に必要な一切の費用まで無償としなければならないことを定めたものと解することはできない。

*** 学用品を無償化するには、立法措置が必要 ***

 もとより、憲法はすべての国民に対しその保護する子女をして普通教育を受けさ せることを義務として強制しているのであるから、国が保護者の教科書等の費用の 負担についても、これをできるだけ軽減するよう配慮、努力することは望ましいと ころであるが、それは、国の財政等の事情を考慮て立法政策の問題として解決すべ き事柄であつて、憲法の前記法条の規定するところではないというべきである。

*** 引用以上 ***

現在は教科書は無料になっています。

これについては、文科省サイト「教育基本法資料室へようこそ!」にて、「現在は教科書無償措置法等により、義務教育段階においては国公私を通じて教科書も無償」と確認できます。



本などを読んでわかったつもりになっても、こなれるには時間がかかる。

2015年04月21日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと

言いたいことは、まさにタイトル通りです。

  • 本などを読んでわかったつもりになっても、こなれるには時間がかかる。

いいかえると、

  • 本などを読んでわかったつもりになっても、本当の意味は入ってこない。
  • 経験しないと、書いてあることの意味がわからない。

類似として、

  • 我がことにならないと、事前情報は意味をなさないことがある。 

***

そのいい例が、

再発見!!世田谷区発行『PTAのしおり―みんなで学ぶPTA―』に、「自由加入が原則です」の記述が!追記有

です。

わたし、『みんP』(略称失礼)を最初に読んだのが2008年です。
意味に気づいたのが、2013年です。

実に、5年越しです。

うん、今気づきました。含意と明記の差、 ってのも、大きいかもしれません。
今は明記の時代ですね。 実用文書においては特にそれが求められるように思います。


責める(批判)ばかりじゃ、人も物事も動かない

2013年10月22日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと

いろいろ問題があって、腹の立つことが多い近頃の日本。

モノのいくつも申したくなります。

 

でもね、こつがあって…

相手を責めるばかりでは、物事は好転しないと思うの。

 

ここが問題だから、具体的にこうするのはどう?

と、解決策を提案できるレベルまで、モノ申したい問題について

まずは勉強!

 

相手の事情も勘案しつつ…

こうすれば、みんなハッピーになれる!

という解決策が、それもシンプルなものが見つかればめっけもの♪

 

きっと、交渉相手も動いてくれるはずです。

私、そんな経験、なんどかあります。

  ( 追記: うまくいかないことも、もちろんありますけれど )

***

ここからは、私のたわごと。

 

人が、人らしく、豊かでなくていいから 小さな幸せを大切に

生きていける社会が私の理想なのだけど。

 

少なくとも、サービス残業がなくなり、アンペイドワーク が評価され、

長時間労働がなくなるといいよなぁ。

「過労死」 Karoushi が英語になっているのは、日本の恥だよ。

企業自治体は、人の使い捨てを止め、人を大切にしてほしい。

 

特に、介護職、保育職は、仕事のきつさのわりに、収入がメチャ少ないそうです。

ぼろぼろに疲れ果て、休日は寝て過ごすしかない人も。

それでは、志あって職に就いた人も、辞めちゃうよ、持たないよ。

ヒューマンケアは、ゆとりがないと、うまくいかない分野のはず。

 

ほんと、どうやって解決すればいいんだろうね?


本当にやりたいことがあれば、誰かに言う前に人は行動しているもの

2013年07月29日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと

このごろ、こう思う。

本当にやりたいことがあれば、
誰かに言う前に
人は行動しているもの

じゃないかな、って。

 

行動のきっかけは、なんだっていいはず。

けれど、本当にやりたいことって、
おそらく どうしようもない心の動き、
つまり自発的動機に導かれてのもののはず。 

 

あっ、でも、犯罪者がよくいう
「手が勝手に動いた(そして物を盗んだ)」
とかいう類の事とは、ちょっと話を別にしたい。 


一年前の目標、その後

2013年04月15日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと
Gooブログの機能の中に、たまに、「1年前の記事」ってのがメールで届きます。こっぱずかしいけど、文字化しておくと、願いがかなうみたいなので、アップしてみます。
 
 
 
 
目標

わたしの目標。子どもの笑顔を増やしたい。子どもを支える、おかあさん、おとうさんの笑顔を増やしたい。子どもの家族(両親を含め、おじいちゃん、おばあちゃん)の笑顔を増やした...
 
  
すこしは、目標にちかづけてるかな~・・なんて(照)
 

わからないことを正直に「わからない」と言える人の言葉は、そのまま受け取っていいのでは?

2013年03月12日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと

いま、掃除しながら、ふっと思いつきました。

 

わからないことを正直に「わからない」と
言える人の言葉は、
行間や言葉の裏を読んだりせず、あえて
言葉通り受け取るといいのではないでしょうか?

 

わからないことを、「わからない」と正直にいえること、
けっこう難しいことだと思います。
さらにいうなら、この点がわからない、と
自己分析できることは、もっと難しい。

 

掲示板の論争を読んでいると、「行き違い」 で
論者がヒートアップする場面を、まま見掛けます。

ある場面でのやり取り。

それは、論ずる内容の問題ではなく、「国語の問題」だと
片方の論者は言っていました。
論点を明確に出して、ここ、矛盾しているけど
あなたの見解はどう?論旨が一貫していないよ、 
自分がモヤモヤするので、説明してください。

と、丁寧にお願いしているのですが、なぜか、片方の論者は
それに、聞かれたとおりに答えられません。

たぶん、論旨が一貫していないことを指摘され、
「恥をかかされた」 と思うのかな~・・
と想像してしまいます。

これ、質問している方は、わからないことは
「わからない」と、明確に答えられる方なんです。

それぞれ一所懸命議論しているものの、
矛盾を指摘される方は、段々ブチ切れモードに。
最後に「わからない」という発言をするものの
それを認める時は、とっても悔しそう。 

 

精神的に消耗しそうな気配になってきたので、 
全部のツリーを読むのは、今はまだ。
休み休み、ときどきだなあ。

 

私が思うに、認知が違う者同士が、
そのことをわきまえないで、語り合うと
擦れ違いが起きる、というふうに解きました。

とくに、文字だけのやり取りの場では、そうですよね。

フィーリングやニュアンスだけで、普段議論している人と、
そうでない人の差が、出ます。

自分自身の 体験を踏まえてもそうです。

***

PTAの役員会で、通信費を認めるかどうかの議題が出ました。
これくらいの議題でも、発言する人、あんまりいませんでした。 

なので、その時、わたしは
「うちは主人と携帯代が一緒なんですけど、
 役員受けてから、 パケ代がひと月1000円は上がりました」
と、発言しました。

そうしたら、会計の人が慌てちゃって。

すぐにフォローせざるを得ませんでした。
「あ、いやいや、通信費が欲しいというわけじゃなくて。
 単なる、事実を、お知らせしたまでです。
 皆さんはどうですか?」
と、いいました。

他の人の、通信費の実態に関する発言は、ありませんでした。
でも、最終的に、役員通信費は、運営委員会で
承認される運びとなりました。 

***

 

コミュニケーションは、
「相手が自分の意図を受け取って初めて成立する」
ものだと、なにかに書いてありました。

だから、誤解のないように、双方、すり寄る努力をしないといけないのだけど。

定型発達の人は、 ニュアンスやフィーリングと言ったものを
理解しづらい人がこの世にはいるということを、
知ったうえで、対応をわきまえて欲しいな、と思います。


お説教のコツ

2012年07月06日 | ちょこっと背伸び - 猫紫紺の気付いたこと

子どもって、思いがけないことをいろいろやらかしてくれる。
(えっ、うちの子だけ!?)

小5ともなると、反論、屁理屈、いっちょまえ。

 

だらだら叱っても、こちらは消耗するし

向こうだって、途中から聞く耳を持たなくなる。

 

この間、あることを試してみたら、 結構効いたのでご紹介。

 

 お説教、タイミングを見て、一言ですます!

 

お試しあれ。