しまった。
簡単なAED講習を受けていながら、
救急救命の初期対応《
気道の確保》を間違えた。
できるだけのことはしたけれど、ベストではなかった。
無念やるかたなし。
ムスメは学校のプールへ行き、じじばばは病院へ出かけ、
今日の午前中も終わろうというころ、
のんびり家事をしていたところに、玄関の呼び鈴が鳴りました。
てっきり生協さんかと思って脳天気に出たわたし。
せっぱ詰まった女性の声で
「おばあさんがそこの道に倒れてるの!!」
わたし
「ええーーーーーーっ!!」
熱中症かと思って、いそいで空きペットボトルに
水道水を詰めて外に出ました。
(もっと気の利いたものは思いつかなかった)
うちは、その地点から最寄りの立地。
おばあさんが、道ばたの植え込みに突っ伏しておられました。
・・・意識が、ない!!
そばには、ピンポンして下さった方の自転車。
動転していたので、行動の順番は記憶があやふやなのだけど。
通りすがりの方が、さっと携帯を取り出して
119番して下さいました。
住所を、わたしに聞きながら。
携帯で119番や110番をするときは、
全国のセンターにつながるので、
地点を伝えるときは、区名や県名からがいいそうです。
それから、その方がおばあさんを寝かせる、というので
わたしなぜか 必要なものを取りに家に入りかけ
「一人じゃ無理ですよね」と気づき
2人がかりでおばあさんを道に横たえ、
相方さんがおばあさんの荷物を枕にして差し上げ
(ここで、枕の使い方を間違えた!
なにか引っかかったのですが
気道の確保を失念していたわたし。
返す返すも悔やまれます。)
わたしは、心臓に手を当てて、脈を確かめました。
かすかですが、ある。
鼻先に手を当てて、息を確かめました。
少し待ちましたが、これもごく弱く、一瞬、手のひらが
すっと、涼しくなりました。うん。息ある。
おばあさまの口元は、開いています。
わたしは、おばあさんの身体が冷えていたので
バスタオルと何故か氷枕を取りに家に戻り、
すぐに目的のものを見つけ、
サンダル履きの素足をくるむようにして
バスタオルを掛けて差し上げました。
氷枕もあてました。
う~~ん、心臓マッサージするべきか否か。
自信がなかったので、まねごとだけ一瞬しました。
相方さんの携帯に、消防署から連絡が入りました。
救急車が今混んでいるので、まずは
救急隊だけ来るとのこと。
そうこうしているうちに、
消防車のサイレンが聞こえてきました。
うちから徒歩5分のところに消防署の出張所があります。
ここまで、たぶん、5分程度しかかかっていないと思います。
相方さんは、「おばあちゃん!おばあちゃん!」と
懸命に呼びかけていらっしゃいます。
サイレンが近づいてきたので、今までいた裏道から
救急隊を迎えに出ました。
気が気でないので、わたしは小走り。
むこうはプロ。
落ち着いて歩いています。
たぶん、冷静な判断力を保つため。
あとはプロにお任せ。
一番最初に、発見したときのおばあさんの意識の
有無を、通りすがりの相方さんに確認されていました。
そして、たぶん、脈や呼吸や身元を確認して
いらしたでしょう。
はじまったのは、
心臓マッサージ
人工呼吸
AED(電気ショック)
簡易心電図(たぶん)
そうこうするうちに、救急車が到着し、
キャスター式担架(ストレッチャー)も来て、
息がかすかにあったことを確認されて、
おばあさまをバスタオルごとストレッチャーに載せて
相方さんとわたしは、おばあさまの身の回り品を
救急隊に託して、
ストレッチャーは救急車に乗せられていったのでした。
その間、ずっと心臓マッサージは続けられていました。
あっという間の出来事。
真夏の真昼の80代の一人歩きっていうと・・・たぶん
病院の行き帰りのどちらかかしら??
おばあさまの安否が、気にかかります。
どうか無事でいらっしゃいますように。