日経ビジネスオンラインに、
川端裕人さんのニュージーランドの
学校経営の話の続きが載りました。
川端裕人のゆるゆるで回す「明日の学校」体験記
日本の1/4の時間で、普通の父母たちが学校を動かす
画面にして、7ページにも及ぶ大作です。
本日中でしたら、登録なしでも全文読めますので
ご興味ある方、お急ぎ下さい。
ニュージーランドの学校では、
普通の父母たちが、自ら手を挙げ、学校を経営する
様子や仕組みが、詳しく紹介されています。
校長先生も、教諭も、保護者が雇うのだとか!!
それと、学校運営のための会議にかける時間が
日本のPTAのそれに比べて、うんと短いそうです。
効率的な会議のさまが活写されていて
読んでいるこちらとしても、
とてもすがすがしい気分になれました。
学校運営の重要事項が次々に、意志決定されていくんですもの。
その秘訣は、リンク先をご参照頂くとして。
もうひとつ、いいな、と思ったのは、
一部引用させて頂きますと
以来、理事会のミーティングには毎回顔を出した。
ほぼ同じ流れで、校長や各担当者からの報告の報告を受け、問題がある場合はそれを共有し、解決が図られるのを見てきた。
特に、ICTを重視した上でのインターネット回線の増強や、学校事務の効率化のための管理ソフト導入などは、日本なら個々の公立校ごとに行うことはできないはずだ。自治体に何年がかりかで予算を求め、同じ自治体の中で足並みを揃えてやっと実現すれば良い方だろう。それが、ぼくが見ている目の前で、さっさと実現してしまった機動力は、
「個々の判断をできるだけ現場に近い場所で」という学校理事会の仕組みの醍醐味と感じた。
理念を実現すること、金銭的な事柄に関しても、
現場の裁量が大きいのだろうな、
だから問題への対処がスムーズなのだろうな、
と感じました。
日本ではこうはいかないのではないか
と感じます。
話は逸れますが、仕事をしていて遭遇した
経験談。
ある住宅メーカーの建築現場に足繁く
通ったことがあります。
住宅を建てるのは、下請けの大工さんがほとんど。
高齢者も多く、その道ン十年なんてかたもおられます。
そこに、会社から、
現場を知らない、新卒の若者が、現場監督として
送り込まれます。
きちんと大工さんたちの仕事を見て、理解するかたが
大半だとは思います。
見事な采配をふるうかたもいらっしゃいます。
が、たまに、現場を知ろうともしないで
とんちんかんな指示を出し
現場に混乱を引き起こす監督さんが出ることがあります。
アメリカでは、現場監督は、
フレーマー(大工)の経験を規定の年数積んだ上、
国家試験を通って、やっとなれるもの、と
聞いたことがあります。
つまり、現場を詳しく知らない者が
ものごとを判断しては危険、と
いいたいのです。
階層構造をもつ日本のシステムには
じつは疑問を感じています。
自分自身としては
地に足のついた視点と同時に、
俯瞰した視点をももちたい。
疑問をもって勉強すると、自分がいかに
ものを知らないか見えてきます。
じたばたしながら、ブログ、かいてます。