先ほど、NHKアニメ『銀河へキックオフ!』を楽しく見終わり、
直後のニュースに接しました。
政府は
いじめ対策に、道徳を必須科目にするとのこと。
安倍首相が、その目的を教育再生会議(うろ覚えですが)
追記: 内閣官房 教育再生実行会議 でした。
リンク先の人事に注目!
の席上で原稿を読んでおられました。
「いじめ防止対策基本法」を合わせて制定するとのこと。
自民党サイト 該当ページ
ニュースサイト
【衆院選・政策比較】自民が打ち出したいじめ防止法は、幸福実現党が09年から打ち出していた
こちらは、いま読み込む時間がないため、
リンク貼り付けにとどめておきます。
***
わたしがいいたいのは。
子どもの道徳教育を強化することで、いじめをなくせると思うなんて、
わかってない!!
ということ。
道徳の教科書なんて、どうせ、表面ばかりうつくしい
つまらないものになるにきまってる。
教える教師の人間力にも、かかっている。
子どもは賢いから、そういう上っ面なものは
すぐに見抜いてしまい、こころには響かない。
――からである。
いじめの定義
◆文科省版:
【新定義】(平成18年度間の調査より)
本調査において、個々の行為が「いじめ」に当たるか否かの判断は、表
面的・形式的に行うことなく、いじめられた児童生徒の立場に立って行う
ものとする。
「いじめ」とは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」
とする。
なお、起こった場所は学校の内外を問わない。
(注1) 「いじめられた児童生徒の立場に立って」とは、いじめられたとする児童生徒の気持ちを重視することである。
(注2) 「一定の人間関係のある者」とは、学校の内外を問わず、例えば、同じ学校・学級や部活動の者、当該児童生徒が関わっている仲間や集団(グループ)など、当該児童生徒と何らかの人間関係のある者を指す。
(注3) 「攻撃」とは、「仲間はずれ」や「集団による無視」など直接的にかかわるものではないが、心理的な圧迫などで相手に苦痛を与えるものも含む。
(注4) 「物理的な攻撃」とは、身体的な攻撃のほか、金品をたかられたり、隠されたりすることなどを意味する。
(注5) けんか等を除く。
◆児童精神科医、子育て協会代表 杉浦正明先生によるいじめの定義:
いじめとは、ストレスの下方移譲(弱者にぶつけること)である。
両者を比べて、どう感じていただけるだろうか。
文科省版は、さすがに官庁だけあって、いじめの場を、教育界に限定しています。
そして、当事者の、いじめっ子/いじめられっ子を、子どもに限定しています。
いじめられた当事者の心理を重視する点が、画期的で、すばらしいです。
いっぽう、臨床で子どものケアを続けておられる、児童精神科医版は、
場や当事者をもっと 広げておられます。
まぁ、シンプルな分、細かい解釈はいかようにでも可能ですが。
***
わたしは、いじめ対策は、もっと広く社会的全体で取り組んでほしい。
たとえば…
サービス残業は、企業から労働者への「いじめ」ではなかろうか。
家庭内のDVは、パートナーへの「いじめ」ではなかろうか。
活動内容の説明を十分にせず、給食費とPTA会費を抱きあわせ
徴収し、合意のない保護者を都合よい労働力にするようなPTAシステムは、
学校/教育委員会から保護者への「いじめ」ではないだろうか。
所得再分配が上手になされないシステムがまかり通る社会は、
強者から弱者への「いじめ」ではなかろうか。
風通しの悪い隠蔽体質は、「いじめ」の被害者が相談できにくい
心理をつくりだしてはいないだろうか。
ワークライフバランスをととのえ、 社会全体が時間とこころの「ゆとり」を
取り戻してこそ、 子どもたちはのびのびと育って行けるのではないでしょうか。
少なくとも、いじめ問題にかかわる方には、教育関係の資料のみならず、
『子どもの貧困白書』明石書店
『子どもの貧困』阿部彩:著
「子どもの貧困」拙ブログ検索結果(手前味噌で恐縮です)
ぐらいは読み込んでいただきたい。
ついでに、発達障害に関しても理解を深めていただきたい。
「変な子」は、やはり攻撃対象になりやすいので。
しかし、「変な行動」には理由があるのです。
認知や感覚には、それぞれ個性があるのですから。
***
はぁ~~、怒りのあまり、乱文となり失礼いたしました。