草履で歩きながら考える

笑う門には福来たるで、マイペースでやりたいこと やってみよう♪基本PTAブログですが、日常やがんのことも綴ります。

『居場所なき時代を生きる子どもたち 』三沢 直子/ 宮台 真司/保坂 展人:共著

2010年02月14日 | 本棚
宮台 真司氏の著作を読みたくて
借りてきた本。


  『居場所なき時代を生きる子どもたち
  共著:三沢 直子/宮台 真司/保坂 展人
  子ども劇場全国センター出版局、」1999年


この本、あるシンポジウムの内容をまとめたものらしいです。


三沢 直子さん

臨床心理士で、一定のテーマで子どもに絵を描かせ、
それを長年経年観察してきたご経験をもとにした話。

三沢さんは、子どもたちに
家、木、人の3要素を、必ず描かせるそうなのですが

「家」が小さくなり、「家」と「人」との
関係が薄れていく傾向にあるそうです。

「家」は、子どもの精神的な基地ともいえるべきもの。
その存在が薄れていると言うことは
どういう意味を持つでしょうか。

そして、赤ちゃんを、子どもを育てると言うことは、
女性は一度「下女」の役割に徹することなのだそうです。
なるほど、納得。

子育て不安で相談に見える女性の前職をきくと
立派な職業ばかりなのだそうです。
悩むのも無理はない、とのご意見でした。


宮台真司さん

教育改革と親子関係

専業主婦不要論を唱えている方。
我が子の出来具合等のみに集中することの弊害を指摘。

いわば、「母子カプセル」の危険。

おっしゃることは的を射ているし、わかりやすいんだけど
少々過激な言葉を使う方だなあ。
でもこういうのは嫌いじゃない。



保坂展人さん

危機にある子どもの声をすくい上げるため
英国の「チャイルドライン」を視察した上で、

世田谷区に「せたがやチャイルドライン」を
実験的に導入したお話。

  (のちに、せたがやチャイルドライン
   常設されました。
   プレーパークせたがやの天野秀昭氏も
   関わっておられました)

英国でのチャイルドラインは、
子どもの生の声を集約して、国の政策に
反映していく仕組みがあるそうです。

『知らずに子どもを傷つける親たち -チャイルド・マルトリートメントの恐怖 』伊藤 芳朗:著

2010年02月02日 | 本棚
図書館で、タイトルに惹かれて
中身をパラっと見て借りてきた本。


  『知らずに子どもを傷つける親たち
  -チャイルド・マルトリートメントの恐怖-

  著:伊藤 芳朗
  河出書房出版社、2000年


「チャイルド・マルトリートメント」
聞き慣れない言葉です。

「大人の子供に対する不適切な取り扱い」

という意味だそうです。

これは、大人も子供も自覚なく
ごく日常的に行われている現象で、
極端な場合は「虐待」に通じるもので

もしかすると「子供のために良かれと思って」
日々間違いをし
我が子をむしばんでいるかも知れません。

一つ一つは些細なことでも、
これが積み重なると、
子供がゆがんでしまったり、
家族が崩壊する危険があるもの・・・です。


  佐々木正美先生おっしゃるところ

  「今時の風潮で子育てすると
   子どもは必ず、ゆがみます」

ということに通じる話だと思います。


それが何かは、
わたしは親が子供に対する

  過剰期待
  過干渉
  厳しすぎるしつけ

  承認が足りない

ということだと思います。


具体的には
以下に紹介する目次からご想像ください。


      


プロローグ

第1部 モデルケース

 第1章 過干渉の果てのDV(夫婦間暴力)
 第2章 厳しいしつけが生んだ暴力
 第3章 援助交際をする女の子
 第4章 浮気グセとカルト宗教

第2部 親が子どもにしてはいけないこと

 第1章 子どものペット化現象(ケース1を中心に)
 第2章 「しつけ」という名の虐待(ケース2を中心に)
 第3章 子どもに夢を託してはいけない(ケース3を中心に)
 第4章 小さなネグレクト(ケース4を中心に)

第3部 親が子どもにすべきこと

 第1章 子どもをあるがままに受け止める
 第2章 子どもの可能性を信じることの本当の意味
 第3章 子どものストレスを理解する
 第4章 子どもから話しかけられる

第4部 不適切な親子関係を生み出す背景

 第1章 母性本能の怪
 第2章 少子化から必然的に生まれる親子関係の歪み
 第3章 無上の愛は子どもの話
 第4章 母親は自分の人生を生きよ

エピローグ

      


著者は、子供の人権や家族問題を中心に
弁護士活動をしてこられました。

そのご視点から、チャイルド・マルトリートメントの
概要を説明していらっしゃるのが
以下の文です。

「人の人格は、親子関係に多大な影響を受ける。そしてそれは、親も子も気がつかないうちに形成されていく」

「人々の人格の歪みは、親子関係を解明することで問題点の多くを理解できる」


『 「社会を変える」を仕事にする -社会起業家という生き方』駒崎 弘樹:著

2009年11月30日 | 本棚
下北沢にある男女共同参画センター
「らぷらす」の本棚で、借りてきた本。

もともと、ネット広告か何かで見かけて
印象的な装丁とタイトルで
気になっていました。


  『 「社会を変える」を仕事にする
    - 社会起業家という生き方

  著:駒崎 弘樹
  英治出版、2007年、2009年


病児保育の NPO法人、フローレンス
を立ち上げられた方の本。

とっても読みやすく、わかりやすい文体で
フローレンスを立ち上げられた経緯、
その理念、苦労話が綴られています。


すごいと思ったのは、

国に事業モデルをパクられて、一人前

というくだり。

そして、

病気の子どもを看たがために
会社を辞めさせるような社会のほうが、
本当は、おかしい。

というご意見。


駒崎さん、本物だぁ~!!


巻末には
「社会的起業」をされたい方への
情報提供があって、勇気をもらえます!!


      



おまけですが、
フローレンスのサイト、すごいです!
病児保育にとどまらず、
病児保育を通して一人親家庭をサポートする事業

ワークライフバランスを実現する
働き方革命.net

などなどを展開されていて、
著書を執筆された当時よりも、進化なさっています!

この機運が、社会に広まりますように♪

『子どもの貧困白書』子どもの貧困白書編集委員会:編

2009年11月23日 | 本棚
図書館で、「借りて!!」と大声で
わたしに語りかけてきた本。
即、連れ帰って、じっくりと

ときに 悲しくて泣き、
ときに 怒り、
ときに 感動で涙しながら
読み終えました。


  『子どもの貧困白書
   編:子どもの貧困白書編集委員会
   明石書店、2009年9月


本書は、
まず、こどもの貧困の定義をし、
外観を説明し、
データで日本のこどもの現状を示した後、

かずかずの子どもの貧困現場に携わる
ひとびとの視点から、
貧困の現状を事例でレポートしています。


  ニッポン、どんだけひどい国なんだ!!
  ・・・って、憤りで涙が出ました。
  セーフティーネットが張られているはずなのに

  穴だらけのネットからこぼれ落ち、
  もがいている子どもたち。

  貧困という自覚がときにはなく
  顧みられることもない子どもたち(中高生含む)。


最後に、
イギリスとの比較
頑張って子どもを支えている現場からのレポート。

現場レポートでは、
既存の福祉の枠にとらわれない、
取り組み方法と希望のメッセージに、
救われました。


      



民主党が 子ども手当・高校無料化を 推進した理由

経済的貧困。
公立高校の学費さえも払えない

  ひとり親家庭
  障害児を抱える家庭
  親自身が病気の家庭
  etc

の貧困の実態。
学費が払えず、中退する高校生。
学歴中卒になってしまう、求職上の不利。


精神的貧困。
DVや虐待を受ける子ども・家庭は
貧困率も高い傾向にある。
貧困は、精神をもむしばむ現象。


その苦悩と悲しみ。


苦悩を背負うと、こどもは学ぶべきことが
学校で頭に入っていきません。
低学歴、貧困の再生産。


人は皆平等、って、誰が言ったの??


これは、個人の努力とは違う次元で
起こっている問題です。

弱いものいじめの社会構造。
本当に必要な人に、届かない、福祉。

社会構造、ひとの意識、を変えなければ。

労働基準法だって、守られてない現実。
ここさえも改善されていない。

家庭の精神的・経済的なゆとりを
増やすにはどうすればいいのでしょうか。


      



お茶の水女子大学名誉教授の

袖井孝子先生は

おっしゃいました



「所得税の累進課税率を上げればいいと思う」、と。


そのお言葉が、この本を読んで、
スッと腑に落ちました。

『愛するもののために-教師に異議あり-』門野晴子:著

2009年11月01日 | 本棚
ネットで、紹介されていたので読んでみた本。


 『愛するもののために-教師に異議あり-』
 著:門野晴子
 学陽文庫、朝日文庫


批判精神に満ちた作者、
どこかねじれた学校教育や教員の欺瞞を、
快刀乱麻を断つがごとく切り捨てていて、
いやぁ~すごいな、と思いました。

作者は、自分にはないものの見方をするので
そこがとても参考になりました。

1995年に出版された本なので、
内容がもしかしたらすこし古いのかも・・と思いつつ、
学校に携わる「人」の本質は
そう変わらないのかも知れないとも思ってみたり。


PTAは、「任意団体」だと
作者はさらっと書いています。

PTA任意加入問題、ネットであたった資料にあるとおり、
古くて新しい問題なのね、と
再認識できた本でした。

『シドニー子育て記-シュタイナー教育との出会い』雁屋 哲:著

2009年09月25日 | 本棚
分厚く、内容も熱い本。

オーストラリアでシュタイナーの学校に
4人のお子さんを通わせた
「美味しんぼ」の原作者、雁屋 哲さんの
体験記と教育論です。

「シュタイナー教育とはなにか」を知りたい方にも
お薦めの本です。最新動向が載っています。


  『シドニー子育て記-シュタイナー教育との出会い
  著:雁屋 哲
  遊幻舎、2008年


雁屋さんは、そもそも、日本の進学主体の教育体制に
疑問を抱かれ、お子さんたちを「日本の教育からひっぺがす」
ためにオーストラリア移住を決意なさったとか。

はじめは2~3年のつもりだったのに
いつのまにか20年も経ってしまったとのこと。

20年もの間、シュタイナー教育の実際を、
お子さんの成長を見守られつつ、
つぶさにご覧になってこられました。

そして、お子さん方皆さんが社会に羽ばたかれる歳に
なってはじめてこの本を出版されたこと、
すごいなあ・・・!と尊敬します。


そもそも、「日本の教育」に対する雁屋さんの思いと
原体験には強い物があって、その部分には
キリキリと共感しつつ、ある程度日本に失望しつつ
またシュタイナー教育に憧れつつ、読んでしまいました。

シュタイナー教育については丁寧に紹介されていますし
近年のシュタイナー批判にも、難解なシュタイナー関連著書を
10冊近く読破された上で丁寧に考察してあって
とても好感が持てました。

また、シュタイナーの神秘思想についても
ちらっとふれてあります。

しかし、オーストラリアのシュタイナー学校では、
シュタイナーの教育法と神秘主義は別物として、
教育に神秘主義を持ち込まないスタイルだとのことでした。


参考サイト:
雁屋哲のシドニー子育て記
http://kariyatetsu.com/category/kosodate


      



この本との出会いは、あるブログです。

この本の書評をみつけたあとすぐに
ネットで図書館で予約したのが、4月。

7月にようやく手元に届いたはいいけれど
貸出期限内に読み切れませんでした(とほほ)。

再び借りようとしたら、またまた大人数の待ち。

というわけで、結局買い求めたのでした。


      



シュタイナー教育は、中学生の時にその存在を知り、
ミュンヘンの小学生』子安美智子:著を
友人から借りて読みふけった思い出があります。

シュタイナー思想に影響を受けた ミヒャエル・エンデの
『モモ』や『はてしない物語』など大好きです。
でも「人智学」はちんぷんかんぷん(爆)

こんなわたしでも、シュタイナー教育は、あこがれます。
とても丁寧な教育法で、人間的なものを、
大切にしているようです。

時を経て、シュタイナー教育は
日本でもいくつか実現されているそうですが

学校法人として文科省に認可されている物は
神奈川県と北海道の2カ所だそうです。
シュタイナー教育 wiki:参照)

学校法人シュタイナー学園初等部・中等部
http://www.steiner.ed.jp/

『エピデミック』川端裕人:著

2009年06月05日 | 本棚
久々に小説を読みました♪

文句なく、面白かった!!
冒頭から、ぐいぐい引き込まれてしまいました。

川端さんの小説は、どれを読んでも
世界観が実にリアルで、主人公の経験を
読み手である自分が実際に体験したような気になります。

  『エピデミック
  著:川端 裕人
  角川書店、2007年


この作品で、「疫学」それも「フィールド疫学」
というものが存在することを初めて知りました。

お話しは、疫病相手の探偵もの、と表現すればよいでしょうか。


いいえ、こんな半端な表現では追いつきません。


緻密に練り上げられた世界は、
「もし、ある町に疫病が起こったら・・」という設定で
「フィールド疫学」を武器に
謎を解き明かしていく主人公を軸にしながらも、

周辺の人間の反応や行政対応などを
シミュレートしていたり、

主人公の師匠の含蓄に富んだ言葉(思考)が
一元的なものの見方への
著者からのメッセージになっていたり、

とにかく内容てんこもりで
分厚い本でしたが、夢中になってしまいました♪


      



以下、ネタバレご注意。

川端さんご自身のブログでの本紹介
あらためて「エピデミック」を紹介致します(このブログについての種明かし?も)

疫学関係者の、もっと深い書評
書評:川端裕人『エピデミック』(角川書店)

『大人のためのフィンランド式勉強法』 小林朝夫:著

2009年05月26日 | 本棚
ネットで書評を見て、図書館で予約した本。

これは、おすすめです。


  『大人のためのフィンランド式勉強法
  著:小林朝夫
  KKロングセラーズ、2008年


本書のテーマである
フィンランド式勉強法(アヤトゥス・カルタ)の
紹介の他にも、

近年、学力世界一となり、国際的に注目されている
フィンランドの教育環境と思想が
概観されています。

後半部分では、人間関係を円滑にするための
表現力、批判的思考力、コミュニケーション力の
鍛え方が紹介されています。


      


本のテーマとはずれてしまいますが、
フィンランドについて、生き方について深く共感してしまいました。

フィンランドは、教育環境の良さだけでなく
福祉国家としても非常によく知られていることは
改めて紹介するまでもありません。

先日、日経ビジネスオンライン「教育費をタダにせよ」について
このブログでも取り上げました

元記事のコメントには、
「スウェーデン礼賛が強い」と批判する意見が
多数ありました。
(追記:隣国とごっちゃになっており失礼しました)

・・・でも、本書を読めば納得。

フィンランドでは、「子は宝」とし、
「一人の子供を育てる義務は、フィンランド人全体にある」
という方針で、確固たる思想の元に政策が
実行されているそうです。

フィンランドは、現在、タルヤ・ハネロンという
女性大統領に統治されています。

彼女は、
「国民のために国が存在し、国民のために私がいる」と
明言され

 ・男女格差の徹底的な是正
 ・フィンランドの子ども達の生きる力の向上
 ・老後の生活の安定

を三本柱にして国の運営をされているそうです。
さらに引用すると、

「国に入る国民の税金の流れをすべてガラス張りにして公開し、国民の信頼を得て、国を運営することを実践している。
 そして、フィンランドという国をよりよい国にするために必要なものは、何をおいても「教育」であると考えている。人と人が仲良くしたり、自分の住む町をきれいに保ったり、よりよい国づくりのために自分ができることは何かを考えたりといった、それらすべての事柄は「教育」によって正しい道筋がつけられるのだと彼女は断言する。」

・・・う~~む、脱帽。

人を大切にする姿勢が、貫かれています。

      


フィンランド、住んでみたいな~・・。

と思ってしまった本でした。

でも、お米と醤油とみそ汁がないと、1週間
持たないだろうな~~(爆)!

『「片づけられない女」は太る』 - 小林光恵 :著

2009年05月03日 | 本棚
図書館で、タイトルが目に飛び込んできました。
「わ!まるで、わたしのことだあ!!」
(写真は単行本です)


  『「片づけられない女」は太る
  著:小林光恵
  新講社、2005年(単行本)

新書版もでています
  新講社、WIDE SHINSHO、2009年


イラスト入りのわかりやすい文体、
具体的なダイエットの方法などなどで
肩が凝らずにとても楽しく読めました。

読み終わって、著者プロフィールを見て気付きました。

小林光恵さんって、TVドラマにもなった漫画
おたんこナース』の原著者だったのね。
道理で面白いハズだわ~~。

  1章◎片づけられない女は太る?
  2章◎光恵式「片づけて痩せる!」の実践
  3章◎片づけて痩せる、たったこれだけのコツ

の3章立てで、

1章の、「片づけられない女は太る」といわれた
光恵さんが葛藤を繰り返して
「ならば片づけて、痩せてやろうじゃないの!」と
決心されるに至った経緯が面白かったです。

また、一番目から鱗が落ちたのは


2章冒頭の「私の散らかしポイント」で・・・

 ・居間や仕事部屋など具体的にものを片づける

 ・考えや気持ち、つまり頭の中の散らかりを片づける

とあったこと。

そして、頭の中の散らかり(思いこみ)が片づいたとき
光恵さんの目の前に、
正に理想的なダイエットスポットがあったことに
気が付かれた・・・

というくだりが、なるほどなぁ~~と
思いました。
ここに気が付いただけでも、借りて良かったなぁ。

『正しい保健体育』みうらじゅん:著

2009年04月30日 | 本棚
いやぁ~参りました。

拾い読みして大爆笑、
通読してなぜか真面目に
読めてしまった不思議な1冊。

男子の心理(悩み)って、これかぁ・・・!


   『正しい保健体育』(よりみちパン!セ)
   著:みうら じゅん
   理論社、YA新書、2004年


この本、図書館のヤングアダルトコーナーに
似たような中高生向けのお悩み解決本と
共に、澄ましておいてありました。

書名と、著者のギャップに興味をそそられ
手にとって、「ぶ!!!」
これは迷わず 借り でしょう~♪

みうらじゅんさんは、ご存じの通り
「イラストレーター、他」の肩書きを持つ
独特かつ鋭い感性をお持ちの方。

マイブームいやげものゆるキャラ見仏(けんぶつ)…etc

いとうせいこうさんとの共著、『見仏記』を
読むとわかるんだけど
みうらさん、仏教関係、とてもお詳しいです。

「六波羅密」という難しい仏教用語を本書で
解説されていらっしゃるくらいですから。
ある意味悟りを得ていらっしゃるのではないかと
思えるほどです。

本書は、全体的に、性にまつわる赤裸々な真実が
語られている、「楽しく学べる教科書」だと思います。
老いる・食事・飲酒の項もありまして、なかなかおもしろい。

でも正直言って、ちょこちょこと
つっこみたいところがあるのも確かです。

      


ハッキリ言って、この本は、読み手を選びます。

対象とする読者は、中高生の男子を想定しています。

でもね、「思春期の息子の気持ちがわからない」と
お悩み中のお母様方にも、読んでもらえると
得るものは大きいのではないでしょうか。

みうらさん独特の感性で、真実に斬り込む。

その論理は、時として飛躍しているように
思えるかも知れないけれど・・・
深いところで、つながっているような気がしてなりません。


みうらさんは、
『もともと男子は、○玉に
支配されるようにできています』
と、のっけから書いておられます。

そして、本来なら人間の男には
二大テーゼ があれば事足りるはずです、とも。


「二大テーゼ」とは

  「やりてーぜ」「入れてーぜ」のこと!!


もう~、みうらさんたら~。
真摯かつ体当たりなんだから。
ここで笑えるか否かが、本書を楽しめるかそうでないかの
鍵となりそうです。

図版とキャプションも、洒落ていて
なかなかヨイです。
笑えます。

      


人間、ここのところ
頭でっかちになりすぎていて、
本当の大切なことを、なかなか認めない傾向に
あると、わたしは思っています。

生きとし生けるもの、すべてが
次世代を残すこと、種を保存すること
を至上命題にして存在してるんではなかったっけ?

だから、中高生、二大テーゼで悶々として当然。

そして「自分塾」開催のすすめ。
これも洒落た表現です。
五感を鍛え、想像力を豊かにし、
やさしさを育むそうです。(でも隠れてやってね)


そして、「二十歳までセックスはしてはいけません」と
堂々と教えているのは あっぱれ!だと
思いました。

理由は「国会で決まっています」だそうですが(笑)

  何かあったときに、社会的に責任を取れない
  状態で、コトに及ぶのはよろしくないと
  わたしは思います。
  不幸な子どもと、不幸な家族を増やすだけ。

      


そして、一点だけ、家庭を持つ ハハとして、女性として、
強く補足したい点があります。

それは、

 >「どうしてくれんのよ!」と女子にすごまれないために

に対すること。

みうらさんは、男性なので、こうして一言で簡潔に
まとめてくれちゃっていますが・・。

万一の思わぬ妊娠は、女性の人生設計を狂わせます。

女性のライフステージにもよりますけれど、

 ●産む選択をした場合、「でき婚」に普通なります。

  相手との相性を吟味しない結婚と家庭生活は、
  冷えたものになる可能性が高くなりがちです。

  不幸な子どもと、不幸な家族になる確率が、
  望んで子供を設けた家庭に比べると、高くなります。


 ●産まない選択をした場合、女性の心に一生の傷を付けます。

  「後悔しない」と決めても、
  産めなかった子供の歳を数えるのが、女性心理です。

  身体も傷つきますから、次の子供を授かる割合が低くなります。


さらにいうと、避妊をしない行為の後は、不安な気持ちで
つぎの「スカイフィッシュ」の訪れを待つものです。
きっぱり言って、ナマでしたがる男は、つきあう資格なし!

女子は、すごむときは、本気で凄みますよ~!

      


このように、正しい保健体育の知識の普及は、
重要な社会問題を解決する
方法の一つになると信じています。

キーワードは、「リプロダクティブ・ヘルスの性」。


さらに、性教育の一環として、
子育ての実態と心構えを、中高生の段階で
男女ともに、教える必要を感じています。

今は、核家族社会になって何十年も経ちますから
赤ちゃんがどんなにかわいくて、手間のかかる生き物かが、
実際に産むまでは実感できないのです。

残念ながら、学校の性教育はたいてい、出産のシーンで終わります・・。
出産がゴールではないでしょうに。
本当はその後の方が、ずっと大切なのに。

オオカミに育てられた少女が
人間にはなれなかったように、人は食べ物だけでは
育たないそうです。

人間が、人間らしくあるためには。

子ども達に、人の情(思いやり)を育むためには
五感を磨き、コミュニケーション能力を高めること、

  自分の気持ちに素直に生きて、
  自分の気持ちをきちんとことばにできる能力、
  ひとのはなしをきちんと受け止める能力

すなわち豊かでしなやかな心が必要です。

そして、
わたしたち親が、人間(子供)には各時期における
発達段階と発達課題があり、やるべきときにやるべきことを
(遊ぶときに遊ぶことなど)しっかりやっておかないと
後々に、子供に悪い影響が出ることを
しっかり認識しておかなければなりません。



みんな、興味本位で避妊なしのえっちはしないようにね☆

『キリスト教は邪教です!-現代語訳「アンチクリスト」』ニーチェ:著 適菜収:訳

2009年04月21日 | 本棚
クリスチャンの方に、ごめんなさい。
読み終わって、まだ興奮しています。

  ニーチェ、スゲェ~!
  訳者の方、スゲェー!

危険で、スリリングで、痛快な1冊。

   『キリスト教は邪教です!-現代語訳「アンチクリスト」』
   ニーチェ:著、適菜収:訳
   講談社+α新書、2005年

こんなものの見方があったのか!という驚きで一杯です。
しかも、18世紀、裕福な牧師の子として産まれた哲学者、ニーチェ。
成人するまでは、毎日のようにキリスト教的価値観の中で育ったはずです。

なのに、それなのに、「キリスト教は有罪です」と
堂々と言ってのけてます。
イエス・キリスト本人のことは、批判の対象にはなっていません。
むしろ、教えを行動で表した人として、尊敬の念すら文面に感じます。

では、なぜキリスト教は有罪か・・?

それは本書をお読み下さい。

      


現代にも通じる部分、感銘した部分を、ほんの少しだけつまみ食い的に引用します。

・私たちは再び、人間をスタートラインまで戻して、「人間は動物である」と考えました。人間はこの地球上で一番強い動物です。なぜなら人間が一番ずる賢いからです。
 しかし、それは必ずしも人間が一番進化しているという意味ではありません。そう思ってしまうのは人間のおごりです。自然界の生物は、どれも人間と同じように、完全な形にできているものなのです。
 他の動物たちに比べてみれば、人間なんて、むしろできそこないのほうかもしれませんよ。それは人間が本能を踏み外してしまった動物だからです。


・キリスト教の敵は、「現実」です。なぜなら、彼らの思い描いている世界と現実はあまりにもかけ離れているからです。
 彼らは現実がつらいから逃げているにすぎません。
 彼らは苦しんでばかりいたので、すなおに現実を認めることができなくなってしまったのですね。
 それが作り物の道徳や宗教の本質です。

・(ローマ文明をキリスト教が破壊した、という話の後で)
 すべての文化や学問の前提となる科学的方法は、すでにそこに存在していたのです。
 自然科学は、数学や力学と手をとりあって、順調に発展していました。「事実をきちんとつかむ」という、もっとも価値のある究極的な感覚が、すでに数千年の古い伝統となっていたのです。
 皆さん、おわかりになりますでしょうか。
 大きな仕事に手をつけるための、すべての本質的なものが、すでに発見されていたのです。
 もっとも本質であり、もっとも難しいもの。習慣やなまけ癖を乗り越えて、やっと手に入れたもの。(中略)自由なまなざし、慎重な手法、ささいなことについての忍耐と真剣さ、認識の正直さ、これらものが二〇〇〇年以上も昔に、すでにあったのです。

      


ニーチェは、哲学者であると同時に、文献学者でもありました。
当時の情報を得る手段は、文献(書物)であったようです。


ここで、ささいな疑問を感じます。

もしも、ニーチェが、中世ヨーロッパで起きた

   魔女裁判 や
   バラエティに富んだ 拷問道具の数々 があること

をご存じだったとしたら・・・?
当然、『アンチクライスト』で言及されているはず。
見解を聞いてみたかったな。

      


この本を読みながら、中学生の頃『旧約聖書』『新約聖書』を
岩波少年文庫版で読んだことを思い出しました。

「旧約」はエピソード満載でそれなりに面白かったけど
「新約」は、わけがわからなくて、中学生なりに習いたての言葉で「これが詭弁だな」、と感じた記憶があります。

そして、学生の頃、教養で取った「西洋思想」の講義で先生に勧められた、キリスト教の暗部と本質を示す小説『緋文字』ナサニエル・ホーソン:著 を思い出しました。
これは、暗くって、神父が汚くって、いやんなっちゃう話です。

      


追記です。

ある牧師さんのブログに、この本の書評が載っていました。
きちんと受け入れていらっしゃるところに、拍手!
http://saeru.shirayuri.ch/?eid=116802

『日本の貧困-家計とジェンダーからの考察-』室住 眞麻子:著

2009年04月13日 | 本棚
固くなったフランスパンにかじりつくようにして
時間をかけて読んだ本。

本の質が非常に高く、学術論文のようでした。

なんでそんな小難しい本を借りたかって?
図書館ネットの検索画面で書名だけを見て、
予約して借りたのです。
中身見て、「うひゃ~」ってなもんです。

率直に言って、男女問わず、政府の方々に
ぜひとも最後まで読んでいただきたいと思いました。


  『日本の貧困-家計とジェンダーからの考察-
   著:室住 眞麻子
   法律文化社、2006年

      


この本は、各国(主にヨーロッパ)と日本の
各種家計調査データを基に、論考が展開されています。

そう、室住氏は、精神的なことは何一ついわずに
客観的に比較でき、誰もがわかる、家計(お金)の数字と
着目点の解説のみで、いいたいことを論理的に
導いておられます。

客観的な調査データの表やグラフから、
あぶり出されてくるものは何か・・・?

家計を預かる主婦ならば、日々感じているはずのこと
を、わたしは読み取りました。

  子どもが小さいうちの主婦って、
  結構がまんしてるのよ。
  やりくり大変なのよ。

  育休なんてあっても取れないから、会社辞めなきゃいけなかったし。
  働きたくても保育園に子ども入れるのが大変だしねぇ。
  子どもが学校に上がるまでガマンしようかしら。

・・・て感じ?

もしもあなたがシングルマザーであるならば、
毎月のやりくりが大変という経済的なことのほかにも
なんらかの生きにくさを感じていらっしゃることと思います。

      


本書から、何をどこまで読み取るのかは、
ひとによって変わるかも知れません。

しかし、さらにいうと、
わたしが読み取ったものは、
日本にいまだ蔓延している(あるいは改善されていない)

  「女は男の付属物」という発想の社会保障システム
  「働かざる者食うべからず」の思想
  「稼いでいる人が偉い」という発想
  男女不平等の給与体系
  累進性が低く、不平等な所得再分配の実態

でした。

日本の実態は、しっかりした統計が取れている
約10数カ国の中で、まあまあ中程度の
位置を占めているようです。

そして、誰もが生きやすい世の中にするための提案が、
第7章に凝縮されています。
決して男性を攻撃するものではなく、軽やかに・・。

      



論理的考察の例として、本の序盤で、
ここ数年日本で起こっている「消費不況論」に
対するアンチテーゼを、家計分析をもとに行っておられます。

家計収入。

 ・賃金・給与
 ・個人営業による収入
 ・財産収入
 ・公的年金
 ・社会保障給付金
 ・その他


家計支出。

 ・税金
 ・社会保険

   ※たいていこれは強制的に引かれる支出ですよね。

 ・住宅ローンなどの借金返済
 ・水道光熱費
 ・食費
 ・子どもの教育費
 
   ※家計のなかで、優先的な支出ですよね。

などなどを引いていくと、比較的自由に使えるお金は、

  ほとんど残っていない状態!!

にあいなります。

  贅沢品をいろいろ買いたくても、
  暮らしていくだけで精一杯なんですよ。
  子どもの教育にもお金かかりますしねぇ。

というような町の声が、そのまんまデータに表れています。

      


各種家計調査の表は、
所得帯別、家族構成別、年齢別、妻が働いている場合は夫の収入比
などなど、データをあらゆる角度から
まとめあげたものがバンバン出てきます。


そして、所得を家族の誰にどのように使っていくか(再分配)の
優先順位をみると、妻が家計を握っていても
働き手の夫が第1位、子どもが第2位、
妻が最後になっています。

主婦って、がまんしてるでしょ??

そして、興味深いのが、どんなに貧乏でもお金持ちでも、
妻の所得がそのまま子どもの教育費に
移行している事実です。

このブログでも取り上げました

  「教育費をタダにせよ」-日経ビジネスオンライン
  親の所得格差が生み出す教育格差は亡国への道

という考察が、つい最近発表されました。
一見はリンクしない話かも知れませんが、収入に余裕があると
子どもの教育費に回る、という事実を示しています。


そしてもう一つクローズアップしたいのが、
貧困論です。

一体年収いくら以下が、貧乏といえるのでしょうか・・?
線引きは難しく、各種の貧困論を取り上げておられます。

ただひとついえるのは、
生活保護を受けている人たちの年間所得以下で
働いて暮らしている家庭がたくさんある、という事実があること。

ワーキングプアなんて、哀しすぎますよね。
でもみんながんばってる。

年間所得の構成比と、年間所得別の生活満足度調査、
なんてものがあったら、個人的には、みてみたいです。

論がさらに深まり、
「豊かさとはなにか」を考えるきっかけになりそうです。

(あ~~肩凝った(笑))

余計なことだけど、各種の表をみていたら
「じぶんのうちって・・・」と
哀しくなりました☆

      


【目次紹介】

第1章 家族家計・家計内個々人への収支配分・社会保障
第2章 不況下の家計消費―家計消費と福祉国家に関する予備的考察
第3章 家計のジェンダー化と貧困測定
第4章 ジェンダーと貧困における家計分析の可能性―経済格差と低賃金・貧困測定における個人の所得と世帯所得
第5章 母親の収入と子どもの貧困防御
第6章 近年日本における多層的な貧困測定
第7章 家計・ジェンダー・福祉ビジョン

実家に帰ったら - 読書のルーツ

2009年04月05日 | 本棚
実家に帰ったら、
わたしが子どもの頃に買ってもらっていた
福音館の月刊絵本や、発刊当時の頃の
岩波少年文庫などが、取ってありました!

どこかにしまってあったのを
掘り出しておいてくれたのです。

大好きだった絵本がたくさんあって、
いろいろ手にとって開いてみたら、
懐かしくて胸がキュンキュン。

佐々木マキ『ぼくがとぶ』は、
いわば冒険物の絵本なのですが
思わず、胸が熱くなってしまいました!

そのかわり、埃だらけ、シミだらけ、
本によっては落書きもあり・・・!(爆)

福音館の絵本の裏表紙には、氏名を書く欄があります。

わたしは3人兄弟なのですが、
とりわけ好きだった絵本の氏名欄に、
勝手に自分の名前がかいてあるものがありました。

その後、親に怒られたらしく、

   なまえ: ねこしこんの でも みんなの

なんて書いてありました~。
わはは。

10冊ほど、大好きな絵本をもらってきました。

古い本なので
電解液を使って1頁1頁拭き取って・・・♪


最近の綺麗な絵本も好きだけれど
昔の絵本は、言葉が美しいし、絵も味があるし
なんていうのか・・・ひとの精神の豊かさを感じます。

『傷つくのがこわい』根本橘夫:著

2009年03月17日 | 本棚
心理学の本。

図書館で中身をさっと見て、とてもわかりやすそうなので
借りてきました。

  『傷つくのがこわい
  著:根本橘夫
  文春新書、2005

「傷つく」という視点で、個人の心象や世の中を
切った本、といえばいいかなあ。

「傷つく」ということ、「傷つき」の背後にあるもの、
「傷つかない」ための対処法
などなどが載っています。

わたし的には、PTAやボランティアで学校へいくたんびに
ぶっちゃけ相当気を遣って(たぶんみんなそうだよね?)
あとからへばることもあるんだけど・・・

そんな大人の人間関係の、気遣いのこつが
分かったような気がします。

  そう、キーワードは「傷つき」。

そして、嬉しかったのは、
わたし自身の意見と一致する部分があったこと。

でも、この本の一番の魅力は、著者の暖かい姿勢。

傷つきの原因をあれこれ説明しながらも
本の最後に、自身の体験も踏まえながら、
傷つかない自分へ成長する答えのひとつを、提示してくれています。

『公立学校の底力』志水宏吉:著

2009年02月28日 | 本棚
この本も、『人間を幸福にしない日本というシステム』と同様、
タイトルに惹かれて図書館から借りてきました。

だって、周辺でちらほら耳にする、小学生の通塾状況に
「私立中じゃないとだめなの?」という単純な
疑問があるからです。

  『公立学校の底力
   志水宏吉:著
   ちくま新書、2008年

著者は教育社会学にずっと携わってこられた方で、
主に関西圏の学校の取り組みを、
長年にわたってご覧になっていらっしゃいます。

氏の、あたたかい目線に大共感!!

あたたかい目線って、教育だけじゃなくて子育てにも
とっても大事だよな~。
だって希望がわいてきません??


序章「逆風の中の公立学校」では、
現在の公立学校の置かれている現況が概観されています。
また、学校に託された4つの「夢」を氏独自の視点で
解説されています。

1章から12章までは、
「がんばっている」公立校12校の紹介。
氏が実地に足を運んでおられる学校ばかりです。
「しんどい子」を支えるための取り組みや
国際化の中で増えている、外国にルーツを持つ子の受入事例などが
紹介されています。
より詳しく知りたい人のために、既出の書名を
随所にもりこんでおられます。

終章が圧巻です。
引用させていただくと
「わたし自身が公立学校の理想像だと考える「力のある学校」(empowering school)という考え方を提示した上で、私たちの研究グループが二〇〇七年度に行った調査研究の成果である「スクールバスモデル」というものを提示したい。公立学校がめざすべき姿のひとつのイメージがそこには提示されている」
とのことです。


読み終わってみると、公立学校も、先生も、頑張ってる!

アマゾンのレビューにもあったけど、
「教育は買ったり、選んだりするものではなく、一緒につくっていくものだと思う。できあいのものを消費するものが教育なのではない。」
というくだりに、共感してしまいます。

小学生の親としては、
学校や先生になにかを一方的に要求するのではなくて、
先生方を信頼して子供をお任せする・・・、状態になるよう
コミュニケーションを取って行ければいいのかな、
なんて思いました。

そう、お互いが本音をいえるような関係を
築きたいよな~~。

      


だってさ、
ムスメの件では、本当に、学校にお世話になりっぱなしです。

きこえの教室に通う前後、滲出性中耳炎の手術の前後など
担任の先生はじめ聞こえの先生方は、連携を取られ、
いろんな機会できめ細かくムスメのことを
みてくださっておられます。


周囲では、私立小受験や私立中受験の話題が
ちらほら聞こえてきます。
うちは~、まぁ・・、まだ1年生でもあるし
中学受験をするにしてもしないにしても、
まずは情報を集めないとなんともいえないところです。
でも公立中だと助かるよなぁ~。なんていう実情もあります。

      


『公立学校の底力』に関して、
めちゃんこハイレベルな書評を見つけたので、よかったらご覧下さい。

■社会の期待に学校は応えられるのか
http://book.asahi.com/review/TKY200810280102.html
[評者]耳塚寛明(お茶の水女子大学教授・教育社会学)