「時代の誤認」だ
40才の長女が「時代錯誤」と指摘する。約30才違いの私は、「私の考えが平均的」と反論したい。
限界集落やお墓のお守り困難などの番組をよく見かける。それは、出生率が2未満など、家が子へそして孫へと受け継がれることができにくくなっている理由からだろう。
そんな状況に、家が受け継がれ易いよう、親は子を望む。男子をより望む。男子は嫁をとりやすく、女子は婿をとりにくい。男女同権の時代に男子をより望むことは「時代錯誤」という。両親は介護施設、お墓は不要、女性の管理職、女性の議員の時代だ。「家の継承への考え方」は変わっていると。
私は「時代の誤認」と言いたい。確かに表面はそう見える。しかし、養子をとってでも継続をと考える人がとても多い。身近にも例をいくつか知っている。日本では、男性よりも女性が長命だ。男性(戸主)の「できることなら継ぎたい」との意思を、女性は見ないようにして、平等分配の現相続制度に流れているだけだ。そう感じている。
子供は性別にかかわらず、授かると嬉しい。しかし子供のひとりに男子が欲しい。このように願う。この願いは「時代錯誤」ではないと主張したい。