畑のペンペン草
長州藩の久坂家は玄随の死後にお家断絶となった。藩のために死んだ玄随の妻「文」は久坂家断絶がさぞ理解できない辛い出来事だったことだろう。
「殿様にききたい」と覚悟を持って藩の奥女中になる。そうして次期藩主の子の守り役になってゆく。その途中の活躍などが認められて久坂家は再興を許される。この事によって子の秀次郎へつながる。
現在のお家断絶は身近に生まれている。女児二人が子供。どちらも嫁いで家はお金に換えられて二人が相続するなど。男児がいても相続は平等にと法律に規定されており家を繋ぐとの配慮はないようだ。
長い期間受け継がれて守られて来た家が失われる。等分に相続されて、お金に換えざるをえずに売却をする。こんな成り行きだ。これで良いのか、と疑問を持っている。
戦後になって軽んじられた、家が次の世代に繋がり残る希望。お家断絶の言葉に、「自分の代が最後」と反省しないで過ごせるようにと思いを強くする。