先祖の気持ちは
お世話になった義叔父が病死して後、満中陰の行事がコロナ禍のため、身内だけで先日開かれた。49日間の中有が終り、新しく生まれる時とも言われる。
奥さんが残されたが、子供が無く家の後がどのようになるのか。いつだったか、「近くに本家があったが、今はこの家が本家の代わりをしている」と話しをされていた。
家の後がどのように繋がれて、一代一代と長く伝えられた先祖からのバトンが次へ手渡されるか。大切な事柄である。義叔父の場合は姪の一人を養子にすると、親同士で話がまとまっていた。ところがその姪が長男と恋愛して結果、実現されないことになったという。
跡継ぎがいない例を、時おり耳にする。長男がいない、子供が女児二人。そして親が遺言書により、子達へ自分の気持ちを十分に宣言していない。また跡継ぎが親の期待と異なる行動をする。そんな例だろう。先祖の気持ちは判りようがないが、跡継ぎ家族が少しでも「楽に生活できるように」と願いながら生きたと、この年齢になり断言できる。