白血病
私の義兄が急性白血病と診断されて半年が過ぎた。診療制度が病人の希望を邪魔する場面に直面し残念でならない。
医者の診断より、長く生きられる薬がやっと見つかり、希望を繋いだ。患者の奥さんはマルヤマワクチン(MW)を東京の病院へ購入に行き、持ち帰った。その際、この薬は白血病の治験薬であると説明うける。MWは癌を発病した人に効き目があり、私が知る2人の患者は西洋医学で短命と宣言されたが、長い人で20年生きた。
保険診療と自費診療、「保険診療を受けている患者にこの病院(TH)でMWを接種することはできません」と。一方、自宅療養中は別の病院で接種可能だが、輸血などのためTHへの入院が欠かせない。その都度MWの接種が中断される。中断中は、病気克服の力を期待薄にさせる。
「入院中の期間だけ」とお願いしても「『輸血』も保険診療でなされていますが、自費診療に変更しますか」。まるでこのような質問が返ってくる。この会話の内容を、患者側の人は普通詳しくない。返す次のことばが出てこない。「患者のお父さんに話してみましょう」と曖昧な応対となった。
患者側の人にとっては必死に藁をも掴みたいと望んでいるが、医師側は機械的に制度の説明をし、教えを願っても接種はかなわなかった。
このような制度によって、患者の「接種したい」との願いが砕かれることがあって良いはずはない。家族が看病しながら、東京にまで行き入手した薬。生かす方法を知る事はできないものか---。